2009年5月30日 (土曜日)

ROOKIES

ROOKIES初日公演に行ってきました。

思っていた以上に若い女性のお客が多く、「週刊少年ジャンプのマンガじゃなかったのかよ」と感じました。

内容のネタバレは厳禁でしょうから、ここでは書きませんが、基本は原作の笹崎戦。

ただし、原作は安仁屋のサヨナラホームランでニコガクが勝ちましたが、映画ではニコガクが先攻で、それが試合の最後に大きなポイントになります。

安仁屋・新庄・若菜は、原作と変わることなく、持ち味を存分に出していますし、平塚は劇場中の爆笑を呼んでいました。

そういうあたりで、各キャラの個性を明確にしながら、丁寧にその心情を描写しており、非常に理解しやすい丁寧な作品に仕上がっています。

原作では毎試合、何らかのトラブルを起こす川藤先生は、この映画ではあまり暴れません。

それは映画という限られた時間の都合なのでしょうが、生徒がもう川藤先生の手を離れ、自分の力で夢を見つけ、その実現に向けて努力していく心を手に入れた、そして、卒業、というテーマにつながっており、このあたりの完成度も秀逸です。

この映画は、単にイケメンタレントの集客力に依拠したものではなく、内容的にも文句なく素晴らしいものです。

原作を知る人も、知らない人も、是非一度見てほしいと勧められる作品です。

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2009年2月21日 (土曜日)

長く続く番組

土曜日は長く続いている番組が結構あります。

私は土曜日は仕事やJCやつきあいなどで、ほとんど家にいないため、最近はほとんどテレビを見ていませんでしたが、今日は久しぶりに家にいたので、ゆっくりテレビをみました。

しかし、一風変わった、頭を使う問題がウリだったクイズ番組が、ごく普通の常識問題番組になっていたり、同じ芸人ばかりを繰り返し使い続ける番組であったり、少しがっかりした感がありました。

一定の知名度を得ると、なかなかやめられないものですが、惰性で、同じことばかり繰り返したり、やっつけで、ありきたりな内容で番組を続けることにはあまり賛同できません。

視聴率を維持するなら、常に新しい人材を取り入れ、新しいことにチャレンジするか、変わらないことを存在価値とするものであれば、現在のクオリティの維持のために最善を尽くしていかなければなりません。

こうした努力が「リスク」となるなら新番組で対応することになるのでしょうが、長く続くものは、このようなリスクを冒すことをまず放棄し、よそから簡単に取り入れられそうなノウハウだけをもってきてあてはめるということがしばしばあるようです。

人間の思考も社会も日々刻々変わっていくものです。

あまり何が一番正解かを考えることなく、随時、社会や人が何を求めているかを観察し、検討してみることが大事だと改めて感じます。

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2008年12月28日 (日曜日)

今年のお笑い芸人

ゆっくり今年のお笑い芸人のネタを見返していました。

当たる芸人・当たらない芸人には一定の傾向があるようです。

ありきたりなものでも、斬新な切り口で大胆に行えば当たる。

昨年ブレイクした小島よしおがなんとか今年の生き残ったのはこの面があると思いますし、その後にわらわらと現れた脱ぎ芸人は、宴会芸の延長レベルでしかないものが多く、売れない結果となっています。

髭男爵も、売れない時期と比べてやっているネタは大きく違うわけではありませんが、本物の男爵になり、乾杯に合わせた口調にすることで、新鮮さが出、一気に人気が出ました。

あとは、やはり流行の対象となるようなフレーズがあるか。

クールポコは昨年から売れ始めていましたが「やっちまったな~」が流行して一気にブレイクしました。

小学生がよく口にすると、町中で耳にすることが増え、大人の会話の中で耳にすることが増えると、「今流行っているのか?面白いのか?」と興味が沸き、次々と人気が広まります。

表に出るということはそれだけ批判も増え、大変だとは思いますが、お笑いは日本が世界に誇ることができる大事な文化の一つだと思いますので、来年もどんどん新たな芸人が台頭し、盛り上がってほしいと思います。

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2008年5月24日 (土曜日)

わんぱく相撲

JCメンバーとしてわんぱく相撲大阪市大会の運営に携わりました。

何百人単位のJCメンバーが動くため、事前の打ち合わせが十分にできるわけではなく、ぶっつけ本番の手探りの運営でしたので、最初はJCメンバー同士でお互いの意見が割れ、口論になったり、不穏な空気が流れたりもしましたが、とりあえず一回りすると、課題もわかり、お互い意見を出し合って運営方法を協議し、試合ごとに改善していくことができました。

子供ももっと扱いにくいものかと思っていましたら、確かに整列一つさせるにも言葉一つで動いてくれはしませんが、笑顔で何度か話しかけているとちゃんと応じてくれ、素直でいい子供が多いなと感じました。

試合は、本当に純粋な勝負で、勝利のために親やコーチが必死で指導したり、小学生らしからぬ特殊な技を使うこともなく、純粋にぶつかって力勝負をしていたため、よりすがすがしいさわやかな感じが広がっていました。

下級生の大会は小さい子が大きい子に勝つのもよくあり、相撲という競技がいかに奥深井ものか、子供達も学ぶことができたでしょう。

上級生になるとさすがに相撲部屋にスカウトされそうな別格の少年も出場しており、トーナメントで早い段階であたると大変だな、と思うとともに、将来、ここから大阪出身の力士が活躍してくれればとも思いました。

単純な競技ですが、熱戦も多く、双方の友達や親からエールが送られて一生懸命頑張っている姿を見たときはジーンとなり、こみあげるものがありました。

大変な仕事でしたが、そこから得られるものは非常に多く、今後もぜひ参加させていただきたい活動ですし、他人にも勧めたい活動です。

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2008年1月20日 (日曜日)

佐々木夫妻の仁義なき闘い

この手のドラマではお約束ですが、六法の条文をスラスラと読み上げる弁護士が現実にはほとんどいません。

弁護士同士でそんな会話したら「こいつキモッ!」という感じになりますし、一般の依頼者もそう思うのではないでしょうか。

受験勉強時代には自慢げに覚えた条文を読み上げる奴がいたような気がしますが、実務では非現実な話です。

それを除けば、「こんな弁護士いそう」と思えるキャラで、今後の展開が楽しみな番組だと思います。

200万円分の家具をもらっていたり、離婚案件や住民案件などは、理屈よりも当事者の感情が表に出る案件なので、キャラに親近感がわくと、より中身もわかりやすくなると思います。

いろいろなかたちで弁護士業界が興味をもたれ、とりあげられるのはいいことです。

裁判員制度など、これから法曹界に関わる可能性はこのドラマをお茶の間で見てる人にも十分にあります。

そういった時に何となくでも何をすれば良いかわかっているだけで、話は全然かわってきます。

このドラマでも様々なかたちで、弁護士の仕事と実態を取り上げ、少しでも一般市民に理解してもらえる契機になればと期待します。

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2008年1月16日 (水曜日)

遊び回りたい

私が小学生のころはスーパーマリオやドラクエなど、ファミコンのヒット商品が出始めたころでしたが、テレビにかじりつくというのではなく、外で遊ぶことが多かったです。

プロゴルファー猿のマネでゴルフもどきをしたり、陣取りゲームをしたり、いろいろありましたが、一番多かったのは、微妙に独自ルールを盛り込んだ変則鬼ごっこ。

今、そんな小学生時代を思い起こさせる番組が水曜日の10時から放映されています。

逃走中、そして、今日からは密告中、という鬼ごっこもどきのゲームは見た時からこれやってみてぇ~と思わせるゲームでした。

番組のほとんどは、プロデューサーの書いたシナリオでしょうが、現実にこんな駆け引きができればどんなに面白いかと考えるとわくわくします。

鬼ごっこは何故楽しいか、それは人間の生活において、「考えながら走る」ということが衝動を覚えるほどに必要なことだから。

それに加え、追う側の探求心、追われる側のドキドキ感が加われば鬼に金棒です。

東京ドームを借りて草野球の試合をするのもすごく楽しいですが、東京ドームシティーで壮大な鬼ごっこをするのもとても楽しいことでしょう。

番組のルールでは、事前に現場を十分に下見して、計画的に動けばいくらでも素人をハメる作戦はありそうですが、そこまで徹底したらかえってつまらないもの。

深く考えこまないで、気軽に楽しめる遊びこそ、大ヒットの前兆を感じられそうです。

DS大ヒットが必然であったことも、この考え方が背景にありそうで、今後のエンターテインメント産業の基本的な志向になりそうです。

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2008年1月13日 (日曜日)

そして伝説へ

ぶらっと映画館へ行き、「アイアムレジェンド」を見てきました。

興行収入が良いという以外、全く予備知識なく見に行ったらとんでもない映画でビックリです。

終わった後、喫煙スペースでぶるぶる震えている男性もいたほどで、相当ハードであったことは確かなのでしょう。

バイオハザード系のシナリオは何パターンも目にしているため、それほど新鮮な感じはしましたが、廃墟化したニューヨークが、現実味を帯び、近い将来、こういうかたちで人間に危機が陥るのだろうと、違和感なく感じます。

凶暴性を帯びるだけでも大変なのに、仕掛けられた罠を逆に仕返す知能まで備えるゾンビが、ダイナマイトで吹っ飛ばしてもぞろぞろやってくる頭数揃っていれば、そりゃお手上げでしょう。

単調に見えるストーリーの中に、微妙にあるこれまでの同様作品との相違点が、現実味や迫真性につながっている感じがしました。

それにしても、ウィルスミスはもちろんのこと、犬の演技のうまいことうまいこと。

だからこそ犬が亡くなるシーンが最も涙を誘う山場だったともいえるでしょう。

ただ、伝説になるといううことは、それを受け継ぐ人がいるということ。

壮絶な闘いの末に、人類は大きく数を減らしつつも、人は難病を克服し、生き残ることができた、という話です。

地球温暖化や様々な人類の危機に人間はどれだけ頑張れるのか、現実の動向にも注目です。

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2008年1月 4日 (金曜日)

夢と人とをつなぐもの

正月はこたつで酒を飲みながらテレビでも見てゆっくりすごすことが多かったです。

お笑い芸人が多数でてくるパターン化した番組が多いなか、さんまと中村玉緒が司会をしている、夢をかなえる番組は非常に良い試みだと思いました。

実力もあり、努力もしているけれど、夢をかなえる機会に恵まれない、そういう人は山ほどいると思います。

実力は自分でつかみとることができますが、チャンスは自力ではつかめないことも多いです。

少子化が進む中で、数少ない人材がその才能を発揮して社会に貢献することこそ、これから求められていくでしょう。

そういった人材と機会をつなぐのは、やはりある程度余裕のあるところが頑張らなければなりません。

テレビ局がその富を、こういったかたちで人と夢をつなげるかたちで活用するのは非常に良い試みだと思います。

一流スポーツ選手が、オフに子供たち相手のアトラクションをすることも、同じような効果を得られる良い試みです。

法曹界も、富の再配分の一種として、収入の少ない人にもリーガルサービスの光が行き届くような試みがいろいろなされています。

他人であろうと、力ある人はその力を充分に発揮してもらいたいですし、発揮する機会に恵まれて欲しいと思います。

我々の業界ももっと、頑張り、人と夢をつなぐ仕事を拡充していければと思います。

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2007年1月21日 (日曜日)

今日の行列の出来る法律相談所~やっぱり故意が大事な要件~

不法行為やそれに類する請求を立てる場合、故意またはそれに準じる害意があるかどうかが大きな争点となることがあります。

今日の行列の出来る法律相談所の事案もそれが問題となりました。

・落とし穴

自校の制服を着て遊ぶ他校生に、自校の制服を着るなと言えるか?

他校生としては、「かわいい服を着て遊ぶ」というごく普通の行動に出ているだけで、特に問題のある意図や行為は行っていません。

そうである以上、学校の統制権として、自校生に制服の着用を主張できても、他校生に制服の不着用まではなかなか言えません。

あまりかわいい制服を作りすぎると別の問題が浮上するというのはいろんな意味で皮肉です。

・事案1

誕生日プレゼントとして渡したネックレスを返してもらえるか

プレゼントは何の下心もなく純粋な気持ちで贈るものですので、その後別れたり、逆に自分の誕生日には何か買ってもらう約束があってそれが未履行でも、これを返してもらうことはできません。

しかし、この事案の場合、そもそも誕生日でもないのに誕生日プレゼントをねだり、近いうちに別れてばっくれる予定だったとのこと、そこまで悪意があれば、もはや詐欺ですし、男の側においても、プレゼントをあげる前提の効果意思の形成過程の重要な部分が覆りますので、この場合は返してもらってしかるべきだと思います。ただ、内心の意思の立証は困難で、純粋に他に好きな人が出来たから別れたと言われれば、どうしようもありません。

・事案2

管理職社員が不満だとして、一般社員20人がその社員をやめさせないと辞職する、と言い出した。会社は管理職社員を解雇できるか。

管理職社員がセクハラなど明らかな故意で会社の秩序を乱しているのならば、解雇は可能でしょうが、会社を良くしようとして「本人としては」善意で行った言動の結果であったり、その人が単に実力不足で一般社員の反感を買った場合には解雇は困難でしょう。

前者の場合、経営者や上司がきっちり当該社員と業務内容について話をすること、後者の場合、当該社員の降格や配置転換等で会社の秩序を維持すれば足りるということでしょう。

なかなか一般社員が団結したところで、嫌な上司を追い出すということはできないようです。

ところで、ふと思ったことですが、配置転換のできない場合はまた話が変わってくるのだと思います。

例えば、ボス弁1、イソ弁1、事務局2の小規模事務所で、イソ弁が事務局2人に嫌われた。イソ弁には特に悪意はないが、事務局2人はこの弁護士と一緒に仕事はできないと言い出した。

こういう場合、話し合いの経過にもよりますが、イソ弁の解雇はこの事務所運営を確保するためにやむをえない場合もあるかもしれません。

皮肉なことに、近時、新しいイソ弁を雇うよりも、新しい事務局を雇う方が難しくなりつつある、という現状もこの結論を後押しするのかもしれません。

ただ、結局は悪意の有無が問題なのですから、悪意がない場合は話し合いのうえ和解ができるのではないかと思います。

・事案3

落とし物を拾ったが、交番に届け出るのを忘れて一週間後に届け出た。

実際には落とし物を拾わなければ、持ち主がすぐ取りに戻って損害はなかった。

拾い主に損害賠償請求できるか

これも、拾い主に悪意がなく、落とし主においても、大切な物を失念した重大な過失がある以上、損害賠償請求の事案ではありません。

番組では届出期間について話が及んでいましたが、大切なのは拾い主に悪意があったかどうかで、届出期間はそれを推認させる事情にすぎないと思います。

総括

悪意の有無で結論が変わるのはよくあることですが、本当に悪意があったかどうかは本人のみぞ知る不明確なもの。

お互い感情的になるのはわかりますが、要件事実に拘泥せず、できるかぎり相手の立場も理解してあげて和解で解決すべきものだと思います。

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2006年11月22日 (水曜日)

よみうりテレビ見学

弁護士会の会派の企画でよみうりテレビを見学してきました。

関西テレビには入ったことがありますが、それよりもやや厳格な入館チェックの先は、考えていたよりもずっと開放的な空間が広がっていました。

それでもテレビ局はテレビ局。出口を探してさまよっていたら自分より後に部屋を出た社員にあっさり先をこされているなど、独特の複雑な構造も体験することができました。

今日の目玉はなるトモの生見学。

私と同じ名前で今話題の陣内智則さんには是非生で会いたいと思っていましたが、すぐ目の前を通ってスタジオ入りする場面に遭遇でき、いい思い出ができました。

番組内では

陣内「今日もお客さんがたくさん入ってくれて・・・」

ブラマヨ小杉「ホンマ、朝からようけお客入って、お前ら仕事ないんかいな(笑)」

と痛いところをつかれる場面もありましたが、さすがと感じたのは陣内の貫禄。

CM中や番組後には、M-1王者のブラマヨにツッコミやトークのアドバイスをするなど、トップコメディアンとしての風格を感じました。

その後はニュースを見た後、館内を案内してもらい、テレビで、おもいっきりテレビの冒頭で徳島の子犬救出劇まで見れて、珍しく充実した午前中になるとともに、ずっと立ち見だった疲れもどっと出ました。

法曹界と芸能界は、どちらも一般人がなかなか近づけない敷居の高い世界のように思われており、業務に支障のない限り、もっと一般人に身近な世界にならなければならないと言われています。

そういう点では、今日の生放送は、観衆の目の前を芸能人が歩き、客席のすぐ前で番組が行われるという点で、すごく感動しましたし、軽微な事件でも裁判官は特別な道から入廷し、一段高いところから事件を審理する裁判所と異なるなと感じました。

もちろん、裁判所もテレビの生放送と同じようにしたほうが良いという気はありませんが、一般人との距離や時間厳守の点などは、法曹界ももっと見習うべき点はたくさんあるなと感じ、そういう意味でも充実した企画でした。

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2006年10月28日 (土曜日)

和解交渉の理想と現実

弁護士灰島秀樹を観ました。

行政の横暴に対して環境を主張する住民団体、という構図はニュースではよく目にしますが、このような事件に弁護士が関与するのはごく一部だと思います。

環境権・受忍限度論その他法律の解釈あらゆる面で、住民側の勝算が低い事案が多いからです。

そんな裁判実務をふまえ、結末に不安を感じていますが、どんでん返しのうえ、現実的な結末におさまりました。

訴訟は勝てばいいわけではなく、灰島弁護士の序盤の考えのように、負けるべき事案をねじまげて勝たせるのは決して好まれません。

事件の背景には当事者の様々な利害や感情があるため、それをうまく調整した和解案を出せればいい紛争解決になりますし、このドラマもそれが結末の鍵となりました。

しかし、和解案は裁判以上に、簡単に内容が左右されてしまいます。

ちょっとした手続きの手順ややり方の違いだけで、大きく変わってしまうことはままあります。

それでも、和解案にサインしてしまった後は、それを覆すのは非常に困難となり、事件が和解で解決したあとも様々な問題を抱えることがあります。

弁護士の仕事は、そのような小手先の手順に惑わされず、当事者の納得する和解案を見いだすことだと思います。

訴訟を、不正な手段でねじまげることは許されませんが、当事者双方の納得のいく和解案のために、灰島弁護士のような小細工をするのは決して否定されないのではないかと思います(自分では絶対にしませんが)。

そして、オチは弁護士は正義のために働かない、金のために働くということ。

予想以上に理想部分を指摘し、現実的な内容に仕上がっており、その完成度に驚かされました。

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2006年10月21日 (土曜日)

法も権力も厄介な代物。ただ事実はただ一つ。

容疑者室井慎二を観ました。

法曹実務に就く者として、なんでやねん?と苦笑する場面もありながら、良くできているなと感心する場面もありました。

法も権力も融通が効かず、一度ありえないような展開に傾いたらとんでもない方向にどんどん流れていきます。

しかも、それがバカギャルのアホ欲求が原因だとなれば、ふりまわされた人間は失望感を隠せないでしょう。

法も権力も揺らいではならないもの、そのために、その防衛のために様々な姿を見せます。

しかし、真実はいつも一つだけです。不正確な真実にはいかようにも法律を適用して都合の良い結論を導くことができます。

法だ、正義だを論争する前にまずは真実を丁寧につきつけること、これがこの業界でも、いかなる場面で「判断」をする際にも大事なことと思います。

その点で、真実のみ追究する主人公、真実をねじまげて権力にメスを入れようとした相手の構図はわかりやすい映画でした。

我々は日々、多くの「判断」をする反面、権力はほとんど持ち得ません。

私が日々折衝する地裁裁判官や検事も個々の権力も法適用を行う力も皆無に等しいものです。

融通の効かない法や権力には庇護されるどころか、迷惑にかけられっぱなしだと思いますが、だからといって安直にそれに刃向かうのではなく、丁寧に間接事実をつみかさねて、目的となる真実を導く、そして自分なりの判断をして結論を導く、その積み重ねが大事だということを良く覚えておく必要があると思います。

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2006年10月 1日 (日曜日)

今日の行列の出来る法律相談所~常識上の権利・義務の存否

今日は雨でしたので、久々に日曜日家でゆっくりしました。

浴槽に洗面台に便器に流しに、あちこちゴシゴシこすって疲れました。

・落とし穴

 ペット禁止条項に違反して犬を飼っている疑いのある部屋に大家は入れるか?

 一度引き渡ししてしまえば、部屋の管理権は賃借人にうつります。大家は重大な違反があり、今対処しないといけないという特別な事情がない限り、賃借人の意思に反して部屋に入ることはできません。

 入れば住居侵入罪にも該当します。

 大家は家の管理義務があるのに、そのための調査等はできないと、いろいろと大変です。

・事案1

 葬式に故意によばれなかったら慰謝料がとれるか

 姉が妹に、母親の葬式に呼ぶ義務があるかがまず問題となります。

 法律上このような義務はありませんので、常識で判断することになると思いますが、葬式が、最後の別れの時であることなどの重要性を考慮すれば、常識上、葬式に呼ぶ義務があると思います。

 結局、姉は道義に違反して意地悪で妹の葬式への出席を妨害したので、不法行為の成立可能性はあります。

 ただ、法廷闘争をしても双方に多大な労力と費用がかさんだだけで結局だれも納得できない結果となりかねません。

 大事な母親のことは事前に良く話し合っておくことが大事だと思います。

・事案2

 探偵の素行調査されて体調を崩したら慰謝料をとれるか

 探偵は仕事として調査を行っている以上、ストーカーには該当しません。

 仕事としてやっている以上、行為者にはこれを遂行する権利が、被害者には社会生活上他者の行為を一定程度は受忍すべき義務があり、これの相関関係における違法性の要件を満たすかどうかが最大の争点になりそうです。

 明らかに被害者に迷惑をかける態様であれば、違法性は満たすでしょうが、通常の探偵業務の範囲内で、しかもやめろといわれてすぐにやめるのであれば、違法性の要件は満たさないでしょう。

 昨日の記事内容と少しリンクしますが、有名人は一般人より受忍すべき義務の範囲が大きいようです。

 今日の事件は「常識」でどこまで権利・義務が発生するかどうかを判定する非常に難しい事件だったと思います。

 常識が何なのかは、自分一人では絶対にわからず、社会生活の中で他人に教わっていくもののように思います。

 つまりは、社会生活上の受忍義務の対価みたいなものでしょうか。

 この職業は常識人であることを強く望まれますので、このことは常に意識して理解を深めていきたいと思います。

 

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2006年8月13日 (日曜日)

今日の行列のできる法律相談所~家族の恨みは恐ろしい~

家にいたらとけそうな暑さです。

休み明けに備えて少しでも仕事を処理しておこうとも考えましたが、今非難されているワークホリックにならないためにも、日中はなんとか読書で時間をつぶしています。

今日の行列のできる法律相談所は、家族愛が恨みに転じた際の恐ろしさを感じさせる事件ばかりでした。

・落とし穴

恥ずかしがる少年に無理矢理銭湯に入れたサッカー部顧問に慰謝料請求できるか。

かたちのうえでは、嫌がる少年を無理矢理公の場で裸にして辱めたので、不法行為が成立しそうです。

これが、予め保護者等から言われていたことに反して無理矢理入れたり、本当に嫌がる少年を力づくで裸にしたりしたら慰謝料請求は認められそうです。

しかし、そうでなければ、銭湯文化や教育指導の面から違法性はないとして、請求は認められないと思います。

・事案1

妻が美容師などに高額の商品を貢いでいたら離婚原因になるか?

夫の側から見れば、一生懸命にためた貯金を見知らぬ男に貢がれることは、金以上に心を貢がれたという屈辱感があるとの、番組内の意見はもっともです。

しかし、貯金が尽きてしまった今、妻はもう高額の貢ぎ物をすることはできませんし、やり直す意思を有している以上、この事案では300万円という財産的損害があったのみで、婚姻関係は破綻していないと言える気がします。

そこで、調停中に新たな問題が生じない限り、「調停・裁判期間中に夫婦関係の破綻を認めるべき特段の問題は生じていない」として、離婚は認められないのではないかと思います。

・事案2

勤勉な弟はニートの兄より、多く相続できるか。

争点は、番組で話されていたとおり、兄が父親から必要以上の財産的給付を受けていたかです。

毎月の小遣10万円自体は決して少なくないと思いますが、これがつもりつもっては、相当の給付を受けたといえ、同時に、弟の相続予定額が減っています。

どれだけ綿密に立証できるかがポイントとなりますが、きちんと立証すべきことを立証できれば、相続額が同額ということはないのではないかと思います。

・事案3

交通指導の当番をさぼった人に慰謝料を請求できるか

争点は因果関係となりますが、その立証責任は請求者にありますので、「きちんと当番に来ていれば事故は起きなかった」ことを立証する必要があります。

しかし、子供が「僕がよそ見していたから」と言っているようでは、因果関係の立証は難しいと思います。

そうすれば、当番さぼっても、何の責任も負わなくていいのか、ということにもなりかねませんが、当番をさぼったペナルティーは当該自治体で決められるべきであり、個別の事故の責任を追及されるのは少し筋が違っています。

暑さに負けず、あまり熱くならず、日々過ごしていきたいと思います。

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2006年7月23日 (日曜日)

今日の行列のできる法律相談所~気持ちはわかるけど~

欽ちゃん球団騒動にも現われているとおり、人の心は移ろいやすいもので、難しいものです。

人としても、弁護士としても、接する人のそうした移ろいやすい心に理解を示し、対応できる包容力のある人間になりたいと思います。

今日の行列のできる法律相談所の事案は、学問的にみれば結論の明白なものばかりでしたが、そういった人の心に深刻な問題をつきつける難しい案件だったと思います。

・落とし穴

マンションの隣の部屋で占いの館を開いた人に、業務をやめるよう請求できるか

確かに、隣の部屋に入れ替わり立ち替わりいろんな人が出入りしては迷惑でしょう。

これが売春場として利用されているなら、即刻業務停止を請求できるでしょうが、占いであれば、その業務を行うことで必ずしもマンションの風紀が乱れるとまでは言えません。

そうすると、占い師の側においても、適法に借りた部屋を自由に使用する権利がありますので、マンション規約に違反したり、明らかにマンションの風紀を乱すような事情のない限り、業務の停止は請求できません。

・事案1

結婚時に夫が妻に裕福な暮らしを確約した場合、夫が妻に倹約要求したら、離婚事由になるか。

この夫婦の実体として、妻は夫ではなく金に嫁いでいるのですから、夫の収入が劇的に増加しない限り、この夫婦は早晩離婚するでしょうし、その方が幸せでしょう。

しかし、この段階で離婚できるかどうかは別問題です。

結婚した以上はお互いに助け合う義務があります。

夫は精一杯働いたうえで、倹約を要求していますので、妻の側としても、これに協力する必要があります。

妻としての義務を果たさず一方的に要求だけ繰り返し、要求の果てに離婚請求するなら、下手をすれば慰謝料発生事由になります。

本当に愛し合わないで結婚してしまえばとんでもないことになる典型的な事案でした。あな恐ろしや・・・

・事案2

居酒屋で酩酊のうえ、意気投合してノリで婚姻届を出した場合、翌朝婚姻無効を要求できるか。

個人的には、このような相談を受けた際、婚姻に向けた実質的意思の合致がないとして争いたい事案です。

先の事案で愛のない結婚の悲惨さを確認したばかりということもあり、これで婚姻届提出の無効・取消が請求できないのは融通の聞かない制度だと思います。

しかし、この事案では、意思能力の有無が問題になるところ、きちんと歩いて区役所まで行き、証人の了承を得て婚姻届をきちんと記載して署名・捺印のうえ、提出したのであれば、意思能力はあると判断されますので、婚姻届の効力を否定することはできません。

しかし、本当にそれで良いでしょうか?ベロベロに酔っぱらっていても無意識でできることはたくさんあります。

単純な行動であればできることはたくさんあるのではないでしょうか?

私もよっぱらったけれども無事に家まで歩いて帰ったということは何度もあります。

今回の婚姻届の提出も、周りの証人が色々と教えてくれるので、無意識の中でもできるような気がします。

こういう酩酊時に無意識にできることとできないことの振り分けはもう少し厳格に考えるべきではないかと感じます。

・事案3

債務不履行で取引停止にした取引先の社長は自宅や取引先におしかけて土下座してくる。これをやめさせられるか?

この土下座社長は、①おしかける場所・時間・頻度がもはや異常であること②許さない、やめてくれと明言されているのに繰り返していること③前提の債務不履行は間違いのないこと、の3点がありますので、もはや無理矢理取引再開を求めている、と評価されてもしかたのない行為です。

そういう場合には、接近禁止の仮処分が請求できるでしょう。

一つの債務不履行で取引停止されるのは、契約上は合法ですが、零細企業にとってはあまりにも大きな打撃でなんとか許してほしいという気持ちはわかりますし、信用第一で築き上げた企業を守りたいという気持ちもわかります。

こういうときはお互い腹をわって話し、その場で決着をつけるべきでしょう。

話もせずに相手に大きな打撃を与えることも、話をした後も未練がましくつきまとうのも良くありません。

こういった事件は、法的な紛争になる前に話し合いで円満に解決したいものです。

ただ、結論を追い求めるだけでなく、人の心を理解し、より適切な解決ができるよう頑張っていきたいと思います。

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2006年7月 9日 (日曜日)

今日の行列のできる法律相談所~ものはいいいよう、そしてタイミング~

イタリアvsフランスはイタリア!

当初から予想していたことがあたれば、調子にのってTOTOに金を投資しそうで怖いです。

交渉においてもコミュニケーションにおいても、言葉は必須ですが、今日の行列のできる法律相談所は、言葉のかたちとタイミングを考えさせられる事件でした。

・落とし穴

公然と手切れ金を渡されて別れを告げられた女性が、男を侮辱罪で訴えられるか

正直、私はこれを書く際、事案がどんなものだったか忘れていました。

それだけ、この事件は「相手の社会的評価を下げる発言をしていないかた構成要件該当性なし」で簡単にスルーしたものでした。

単純に「金を渡した」「別れを告げた」だけでは、女性の社会的評価を下げるとはいいませんので、侮辱罪には該当しえません。

しかし、抵抗する女性に対し、「あれが悪い」「これが悪い」とあれこれ攻め込むと侮辱罪に該当しえます。

別れ話は会って話しをするのがマナーですが、公の場で別れ話をして、相手の抵抗をかわすために発した言葉が侮辱たりうるには皮肉なことです。

・事案1

妻が夫の不倫相手に「馬鹿っぽい女」「下品な女」とののしったら侮辱罪になるか。

落とし穴と異なり、侮辱罪の構成要件には該当しそうです。

これに対し、北村弁護士は故意阻却を、橋下弁護士は違法性阻却を主張しますが、いずれも法律的には難しいと思われ、裁判になれば有罪は免れない感じがします。

もっとも、侮辱罪は刑法犯の中でも最も軽い犯罪の一つであり、被害者も加害者もどっちもどっちという感じの否めない事案ですので、まず起訴猶予となると思われます。

そういう意味で、有罪となる確率は低いと思います。

・事案2

父親の葬式の日に不倫と離婚を告げられた妻は、慰謝料の増額を請求できるか。

周辺事情はぬきにして考えると、不倫をして離婚に至ったということで、数百万円の慰謝料請求権は発生します。

これが、申し出の時期で増減されるかという問題ですが、これは人によって捉えようが異なるでしょう。

葬式の当日に、さらにとどめを指すなんてことはとんでもない、とも言い得ますし、悲しいことは一度にあったほうが立ち直るのも、一度でいいという考えもあります。

そういうわけで、この裁判はいかに偏屈な裁判官を納得させる説得的な主張書面が出されるかにかかっていそうですが、一般的に考えて、前者を支持する人が多いと思いますので、慰謝料は若干ではありますが、上乗せされるのではないかと思います。

言葉は凶器なので、そのかたちや発するタイミングには常に注意を払う必要があることを再認識させる番組でした。

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2006年7月 2日 (日曜日)

今日の行列のできる法律相談所~女の我が儘世間を覆す

せっかくの日曜日なのに、家にいれば暑苦しくて寝苦しく

買い物にでかければナビオもファイブも阪急も阪神も大丸も人ばかりで疲れとストレスが余計たまったかもしれない休日でした。

そんな今日の行列のできる法律相談所は、男から見れば首肯しがたい結論の事件ばっかりだったのではないかと思います。

・落とし穴

仕事上の後輩が年齢を詐称して先輩面して、こきつかわれた人が慰謝料請求できるかという事案。

気持ちはわかりますが、慰謝料請求事案は原則として取れない、もしくはわずかな金額のみとれる、ということを覚えておいた方が良いかもしれません。

この事案では、違法性の程度がそれほど悪質なものとは判断されにくいうえに、損害がどれだけ発生したかも問題となります。

したがって、慰謝料はとれない、少なくとも弁護士が受任する事件ではないとの結論が出ます。

形式的な年齢に拘泥せず、職場の縦社会を主張すれば回避できた事件ですし、そうでなくとも、ずるずるいくのは本人の人間性の問題で、その点の改善を考える方が先決とも考えられます。

・事案1

男が積極的に誘ってくるからついていったデートで割り勘を要求された。女はこれに応じるべきか。

周辺事情は抜きにして、普通、男が誘ったデートでは、男が全額払うのは常識で、社会通念を形成しています。

そこで、この事件は原則として「割り勘に応じなくてよい」という結論となります。

ここで、周辺事情がこの原則を破るものかどうかという視点でこの事件を見なければいけません。

本件では、女性は彼氏がいて、交際に応じる可能性はほぼ皆無であるにもかかわらず、これを秘して、一介のサラリーマンが行くにはかなりの努力を要するレストランに連れていってもらったことで、一種の詐欺ないしは、事情の事前不告知、目的の原始的不達成等の問題があります。

男性側からしてみればこのような事情があれば誘わなかったでしょうし、怒るのも無理はありません。

それゆえ、訴訟になった場合、女性側が負ける可能性はゼロではありません。

しかし、女性側の非はありますが、男性側においても、本当に好きな女性を口説くためには相応のリスクを負うものですし、店やメニューを選んでそのリスクを設定したのは自分である以上、最終的な責任はきちんと負わざるをえないのではないかと思います。

こんな割り勘するかしないかという事件を第三者に判断してもらうという恥ずかしいことが事件とはならないと思いますが、結論としては、とりあえず男性側がリスクを甘んじて受け入れ、その先のことを考えるべき事件だと思います。

・事案2

突然、一方的に婚約破棄された男性が女性に説明を求めてつきまとった場合、ストーカーの罪になるか

パネリストの結論は、北村・住田弁護士が罪にならない、橋下・丸山弁護士が罪になるというもので、この別れ方をした場合、十中八九北村・住田側が正論なのですが、今日は橋下説が正論であったと思います。

客観的にストーカー行為に該当する行為を行い、説明を求めるという目的で犯罪成立を免れるかという争点となります。

前提として、この女性には男性に対する婚約破棄に至った理由の説明義務がありますし、婚約破棄による損害賠償請求訴訟を提起された場合、慰謝料約100万円及びその他実害を賠償する義務を負います。

北村・住田弁護士はこの説明義務を果たすよう求める行為なので、犯罪とはならないとしましたが、法律上の義務であってもそれを果たすことを強要することは犯罪に該当しえます。

橋下弁護士の主張するとおり、調停や訴訟、あるいは手紙や代理人弁護士を通じて説明義務が果たされる制度は他にもあり、ストーカーの犯罪該当行為でこれを求めた場合、犯罪該当性は阻却されないと考えられます。

結論として、2件とも女の我が儘が正当化される結論となりそうですが、だからといって自分は正しいと開き直る女性は人間として問題があると考えざるをえないでしょう。

逆に、男の側からしても、女性の多少の我が儘を支えてあげられるくらいの器量がなければ、本当に好きな人を、本当に幸せにすることは困難なのではないでしょうか?

女が我が儘を言ったという第1ラウンドでは女性に勝たせておいて、それにのぼせあがる女性であれば見切りをつける、そのような女性の我が儘も受け入れて愛していけるなら男性側は屈せずに第2,3ラウンドを持ちかける(逆に女性の我が儘を許容できないなら潔くあきらめる)、こうして恋愛対象者としての不適格者を取捨選択していった先に理想の相手はいるのではないでしょうか。

男性側から見て理想の女性は適度の我が儘を言って、それを全て許容できる相手

女性側から見て理想の相手は適度の我が儘を言って、それを全て許容してくれる相手

女性の我が儘という一つの視点から見て考えるとこのように言えるのではないかと思います。

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2006年6月11日 (日曜日)

今日の行列のできる法律相談所~先の読める話~

夏眠暁を覚えず・・とはいいませんが、夜遅くまでサッカー関連の番組を見たい、翌朝は昼過ぎまで寝たいという日々が始まりそうな予感がしています。

今日はまさにそんな感じで、明日はいよいよ日本ーオーストラリア戦。

平日の辛さを身に染みて味わうことになりそうです。

今日の行列の事案は、結論が先読みできる事案ばかりだった気がします。

・落とし穴

「15年ぶりに再会」「10万円の貸金」で消滅時効の限界事例になりどうだということは簡単に読めた事案でした。

請求権が時効にかかっていたことを知っていたかどうかにかかわらず、一旦「支払う」と言ってしまえば、被請求者は取得時効を援用できず、支払を拒絶できません。

ただ、「支払う」といったかどうかは客観的証拠がないため、相手が否認してしまえば、証明は非常に困難になるのではないかと思います。

・事案1

帰りの遅い夫を疑い、やがて盗聴器を用いてまで夫を監視しようとした妻と離婚できるか?

この女性が「異常」であることは誰の目にもあきらかな事と思います。

一生の伴侶に異常な点がみつかれば別れたいと感じるのも人間の当然の感情でしょう。

しかし、当然の感情だからこそ、もう一度相手のその他の長所に理解を示し、改善を考えられないか検討してみては、ということになります。

この件も、盗聴器を仕掛けるほどの異常な女性だからというわけではなく、これを指摘されてもやめないという異常な行動を継続した段階で離婚原因になると考えるのが最も落ち着きの良い結論ではないかと思います。

・事案2

監督のバント命令を無視して試合に負けた場合、この背信者に対して損害賠償請求できるか?

請求したい気持ちはわかりますが、この事案ではどれだけ優秀な弁護士が知恵を結集しても、勝訴は難しいと思います。

行為の違法性が争点となると思いますが、単純に指示に従わなかったからといってそれが全て違法行為となるわけではありませんし、結果として独断プレーで重大な結果を引き起こしてしまったとしても、逆に大ファインプレーを起こしたかもしれませんし、プレーヤーにおいても、勝ちたいという意思でプレーしたので、他のチームメートに迷惑をかけようとやったプレーではないことなど、違法性を否定する事情はたくさんあります。

15年経過したからといって時効で放免されるわけではない

相手の異常な側面を発見してすぐに離婚できるわけではない

指示に反した行為をして結果を引き起こしても、直ちに違法行為とは評価されない。

法律実務をこなしていくうえで、なかなか依頼者が納得してくれない、よくあるパターンが題材にされた番組でした。

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2006年6月 4日 (日曜日)

今日の行列の出来る法律相談所~大事な判断のために~

つい、一昨日曇天続きになりそうで鬱だと書いたばかりなのに、この週末は快晴で暑い気候でした。

ビールがおいしかった反面ちょっとバテ気味で、やはり人間は我が儘な存在なのだなあと感じます。

今日の行列のできる法律相談所の寸評

落とし穴

未成年者が結婚するにあたり、親権者でない親の同意で結婚できるか

基本的に、未成年者が重要な法律行為をするには、親権者の同意を得る必要がありますが、未成年者の結婚についての同意は父または母のいずれかの同意が必要とされていますので、親権者でない親の同意で足ります。

その趣旨は、結婚の意思は本人の意思をできる限り尊重すべきなので、親による介入は最小限であるべきであり、「一応大人のチェックを得れば良い」という感じなのではないかと思います。

・事案1

不倫をそそのかし、費用も与えた義母に慰謝料請求できるかという事案

原則としての不法行為は、夫の「不倫を決意して、夫婦関係を破壊した」ものですが、

義母の行為がこの夫の行為にどれだけの推進力を与えたかが、義母の行為の違法性につながります。

ここで、義母は夫婦関係を破壊する意思で、不倫の傾向を示していない夫に働きかけ、費用の提供という重大なきっかけを与えていることを考えれば、義母の行為の違法性は高いと言えるでしょう。

とはいっても、夫と義母の2人で相当の慰謝料を払うことになり、夫が払うと言っている以上、あまり結論に大きな影響はないかもしれません。

・事案2

複数の社員と交際した場合の解雇予告を言い渡されていた男が、複数の社員と交際し、事務所の雰囲気を悪くした場合、この者を解雇できるか。

解雇予告されていたこと、及び、現実に事務所への悪影響がある以上、何らかの制裁は不可避な状況のような気がします。

ポイントは一発解雇が相当なのか、減給や出勤停止で足りるのかですが、この判断をするには事情が不足している気がしますので、以上の事実では、解雇できないとしか言えないです。

このほかに、この男の更正可能性や、所員の心境などを総合的に判断すべきことだと思います。

・事案3

防犯設備が完備されたマンションで車上荒らしにあった。防犯カメラ完備という売り文句に反し、カメラがダミーで犯人を特定できなかった場合、大家に損害賠償請求できるか

普通の人は、この事案を詐欺類型の事案だと考えるかもしれませんが、防犯カメラが正規のものであったも、車上荒らしは発生したでしょうし、カメラの有無と損害の有無が関連しないということで、この損害賠償請求は極めて困難です。

橋下弁護士が言っていたように、引越し費用など、賃貸借契約上の契約責任に関連する損害を探して請求することがせいぜいではないかと思います。

一つの意思表示や一つの事件の成立過程には様々な事情がありますが、そのうち大事な事情がどれかを選別し、それが意思表示や事件にどれほど影響したかが争点となる事案は多く、今日の事案もそのような事件でした。

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2006年5月28日 (日曜日)

今日の行列のできる法律相談所~普通の人ならどう考えるか~

夕方になっても明るい時間帯が長くなり、電気をつける時間がどんどん遅くなっています。

今日は一週間の疲れをいやすために、休養に徹しました。

久しぶりにのんびりテレビを見て過ごす日となりましたので、恒例の行列寸評をしたいと思います。

・落とし穴

「本格カレー」という看板を見て注文したら激辛カレーだった。注文を解約できるか。

激辛なら最初にそう言えよ!といいたくなるところですが、普通に考えて、「本格カレー」の表示で、相当辛いことは予想できるでしょう。

そうすると、商品の表示に特段の不備はありませんので、代金支払義務は免れないでしょう。

・事案1

婚約者のいる人がお見合い相手だった場合、お見合い費用を負担させられるか。

最初にこの事案を見た際、法律構成をどうするのか?と考えましたが、番組では不法行為で構成していたようです。

普通の人が考えて、お見合いの成功確率はそれほど大きいものではないものでしょうが、婚約者のいる相手がお見合いをして結婚に至る可能性はほとんど皆無でしょう。

そういうわけで、可能性のほとんどないお見合いをあたかも可能性があるように偽って、設定したのですから、一種の詐欺として、不法行為に基づく損害賠償はできるでしょう。

ただし、相手は騙す目的でお見合いに応じたのではなく上司のすすめでしぶしぶという感じでしたので、不法行為者はお見合い相手ではなく、お見合いを設定したお節介上司ではないかと思います。

・事案2

うさばらしのために部下を必要以上に叱責した上司に慰謝料請求できるか。

不法行為の一番難しいところで、どこまでが違法でどこまでが適法かの線引きが論点となったこの事案。出演弁護士もこの点を中心に論じていました。

上司は部下が失敗した際、叱責する権限があり、その方法・程度については、ある程度の裁量が認められます。

ただ、本件では目的が明らかに、仕事の向上目的ではなく、自分の身勝手な目的のためであるため、普通の人が考えて、なかなか許し難い行為でしょう。

北村弁護士の言うとおり、叱責の時間や内容をふまえ、やった失敗とのバランスが崩れているかどうかで判断すべき事案だと思います。

不法行為が成立してもそれほどの額はとれないでしょうが、パワーハラスメントに対抗していくためにも、積極的に闘っていくべき事案だと思います。

・事案3

夫がその小遣いを運用してもうけた株取引の利益は財産分与の対象になるか。

普通の人から見て、どれが共有財産でどれが個別財産であるかは、判別しがたいので、調停で話し合われた場合、まず分与しろという方向で話し合われるのではないかと思います。

しかし、小遣いは同額だったこと、妻はこれを浪費したこと、夫は自分の才覚で利益を積み上げたこと、株取引自体はリスクも伴い、もうけたことは取引者の才覚に依存する部分が大きいことなどを考えると、この財産はほぼ100%夫の才覚によって積み上げたもので、妻は何ら貢献していません。

普通の給与などは、妻も内助の功として、財産分与が請求できますが、この場合は、内助のしようもない状態で、財産分与は難しいのではないかと思います。

いずれも、普通の人ならどう捉えるか、を基準にして法解釈がなされる事案で、法の運用が社会通念を基礎にしていることを示しています。

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2006年5月25日 (木曜日)

映画「デス・ノート」公開前から海外でも大人気

週間少年ジャンプで連載されていた人気漫画「デス・ノート」の映画が今年6月公開されますが、この映画、公開前から早くも海外の業者からオファーが殺到しているようです。

ノートに名前を書いただけで人が死亡する、死神が管理している、という非現実的な点を除けば、基本的には現実の捜査機関対知能犯の駆け引きが繰り広げられるこの漫画は、キャラクター人気偏重の近時の漫画には珍しい、次回を読むのが楽しみで仕方のない人気漫画でした。

主人公・月は優等生の仮面をかぶった洗練された「悪」で、そこまでやるか、という悪の究極っぷりに多くの読者が魅了されました。

相主人公のLは、一見間抜けな能なしですが、その純粋かつ真っ直ぐな正義と、ほとんど飛躍のないわかりやすく丁寧な論理の組み立てと犯人の推理・追い込みで、捜査機関の堅苦しいイメージを払拭し、愛嬌あるキャラクターとしてやはり人気がありました。

そんな私は、Lのように純粋かつ真っ直ぐに正義を追及する弁護士になりたいと思いつつ、知人には「お前は月やで、優等生のふりして陰でいらんことしていると疑われやすいタイプやからな」と言われ、ショックを感じたこともありました。

今回映画化される第一部は私も関心を持ってストーリーを追った話で、最後は悪(=月)が負けるだろうなと思い、Lを応援しつつも、話の流れ的には月の勝ちかな、とも思い、最後までどちらが勝つかハラハラしながら楽しんで読んでいました。

映画で始めて観る方のために、ネタバレは避けたいと思いますので、結果はここでは書きませんが、第1部に感銘を受けすぎたせいか、第2部は非常に退屈な内容だったと感じました。

月対Lの敗者の代役が現れて新たな戦いが始まりますが、この代役に魅力が乏しいことと、無理矢理この代役に勝たせた強引なシナリオに問題があった気がします。

とはいえ、この映画がここまで海外で人気があるのも、原作自体が既に海外でも大ヒットしていることの何よりの証左でしょう。

キャラクターの人気だけに頼った低レベルな漫画には辟易しますが、デス・ノートみたいな、優良漫画が今後もどんどん描かれ、日本の良き文化として、世界に伝わっていけばいいなと思います。

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2006年5月14日 (日曜日)

今日の行列のできる法律相談所~男の受難~

ゆっくり行列を見るのは久しぶり。ということで、久しぶりに行列の評釈を書こうと思います。

・落とし穴

慰謝料請求権は個人の心の問題であることから、その人だけしか請求できないのか、単純な金銭請求権として、相続できないのか、という争点ですが、現在では後者で固まっていますので、亡くなった人の相続人が代って慰謝料請求ができます。

・事例1

不倫関係の相手方からの積極的な働きかけで、夫婦関係が破綻したという事案。

離婚された夫から不倫相手に慰謝料請求できるかという問題ですが、妻から見れば、夫も不倫相手も、夫婦関係を崩壊させた共同不法行為者であり、夫も不倫相手もどっちもどっちで、実際の態度も人として通常とりうるものの範囲内である以上、両者の間では、違法な行為はないとするのがやはり普通の判断でしょう。

妻から見れば、両方とも不法行為者ですが、両者の間では、どちらとも不法行為者でないというのはわかりにくいですが、よく考えれば当然な気がします。

というわけで、不倫事件では、慰謝料請求をかけられた相手が泣きを見る原因となっています。

・事例2

清純だと思った相手がヤリマンだった場合、離婚できるかという事案。

離婚できるか否かを、調停提起前の段階で論じるのはあまり意味がないとは、以前も書いたことですので、あまり書く意欲はすすみません。

ただ、婚姻について、錯誤の規定は適用されませんし、結婚という重大な事情を決定するにあたっては、良く相手を理解したうえで決めるべきことなので、単純にこの事案を評する場合、現在の(特に女性の)恋愛事情を考慮しても、離婚できないというのが結論として出てくると思います。

ただし、女性の側としても男性と交際するうえで、男性が自分を清純な女性と思い込み、そんなところを好きだと思っていることを知りつつ、故意にこれを秘匿して、結婚にもっていったというその態度は悪質きわまりませんし、人間としてどうかとも思います。

こんな、自分を誤解されて愛されて、本当に幸せなはずがないと思います。

現時点で法律を適用すれば、離婚できないという結論に落ち着きそうですが、おそらく、両者の間に信頼関係は形成しえないと思います。

そうであれば、男性側は、女性との同居を拒否して、夫婦生活の実体をなくしてしまい、女性が離婚に応じるまで断固応戦するべきでしょうし、それで決着はつくと思います。

離婚要件と愛の存在のズレが原因ですが、結局離婚するかどうかは愛の有無によってのみ決せられるものだと思いますし、結婚し、それを継続したいと思うのであれば、一生相手との愛をはぐくむ努力が必要であると、ありきたりな結論に陥ってしまいます。

・事例3

料理を犬に食べさせた客を追い出せるかという事例。

この件に関しては、法律論ではなく「レストランで犬に料理を食べさせることが常識か非常識か」という、常識論につきると思います。

普通に考えて、普通のレストランで犬に食事を与えるのは非常識と考えられると思いますので、これは追い出せるという結論が最も落ち着くのだと思います。

今回は4件とも男の受難を扱った事案でしたが、前2件は不倫という反道徳的行為を行った以上、受難の抜け道を探しても、それはありそうでやはりないという結論となりそうです。

後2件は、理屈で相手を説得するのは困難ではありますが、自分を信じてねばり強く頑張れば、必ず自分の正義を実現できる事案だと思います。

真面目に頑張っていれば、少なくとも絶望的な結果には陥らない反面、反道徳的な行為をしていれば、そのうち抜け道がなくなってしまうというのが全体を通じた評釈として適合する気がします。

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2006年3月18日 (土曜日)

恋愛論語るはたやすいが・・・

先週執筆した「愛と虚像」がこの1週間毎日、筆者の予想を超えるアクセス数があり、ちょっと困惑気味ですが、今日は先ほどまで放送されていた「愛と死をみつめて」を見た感想を少しばかり・・

純愛を愛の理想型と考える筆者は、①恋愛関係において駆け引きをしない②出来る限り円満な状態を維持するよう努め、関係が悪化した場合には、素早く改善に努める、のが大事だと思います。

本作品は昭和中期に話ということであり、文通というレトロなやりとりで遠距離恋愛をはぐくみます。

手紙が来る来ないで一喜一憂するのは、現代とあまり代わりない気がしますが、現代ほど電話その他の情報網が十分ではない時代ですから、手紙のやりとりだけで相手の事情を把握するのは極めて困難だったと思われます。

こういう状況の中で遠距離恋愛を成功させられるかどうかは、いかに相手を信頼させられるか、具体的には、正確に裏表がないとか、人間としての本質が如実に表れると思います。

本作品中のマコとミコはいすれも素朴な中に悩みを抱える2人であり、この点は満たしていたのでしょう。

私自身は遠距離恋愛の経験はありませんが、他人の話を聞く限り、現代の遠距離恋愛事情はいささか異なるようです。

本当に信頼しあい、愛し合う2人であれば、遠距離恋愛も、携帯電話一つで問題なくクリアできるでしょう。ところが、遠距離恋愛の失敗原因の一つに、連絡を取り合う機会が減少し疎遠になった、というものがありますが、どうもこの理由が「実際に会えないから、相手に従前通りの魅力を感じなくなった」「面倒臭い」「金がかかる」という少しおかしな(現実的に考えればこれこそ人間らしいとも考えられますが)ことになっています。

恋愛関係はお互いの信頼関係のうえにできるものですが、自分が好き勝手やって相手に信頼しろというのは無茶な話。相手に信頼してもらうために色々と努力していくことが必要です。

ところが、「自由でいたい」が第一にあり、そのためには「余計な努力はしない」、されば「等身大で自然に接することができる人がいれば真剣に交際するが、それ以外は遊び」という考えになってしまう人もいる気がします。

確かに、全ての面で等身大でつきあえるのであれば、全く問題のない完璧なカップルでしょうが、人間は人それぞれ異なり、親兄弟でも全然異なる考えを有するところもままあるほどですから、なかなかこうはうまくいきません。

この場合、根底に「自然でありたい」「努力したくない」という思いがあるのであれば、一見等身大でつきあえて、ベストカップルに見えるカップルもちょっとしたすれ違いから破局は簡単に訪れると思います。

大事なのは考えが違ったときにどう対処するかですが、これをうまく乗り越えられるかは、等身大でつきあえるかどうかよりも、どれだけ相手を必要とし、相手を理解しようと努力し、相手に信頼・理解しようと努力できるかだと思います。

私の考えでは、合コン等で「波長があうしいい感じだな」とちょっと感じる相手は、それだけでは大きな危険をはらみ、純愛を育める相手に対しては、人生最大のチャンスだと感じ、全身全霊をかけてその相手を愛する(前提としてそこまでする相手であることが必要ですが)べきだと思います。

恋愛環境は日々刻々と変わっていきますが、男性がリードしていく状況は基本的にはまだまだ続きそうです。人が人を愛する理由は人それぞれですが、愛する理由は「波長があうかどうか」といった具体的視点に拘泥しすぎずに、もっと直感・本能を信じて良いと思います。

そうして愛を感じた相手には、男性の側が全身全霊をもって尽くし、お互いの理解・信頼を深めるとともに、女性は自然体にこそ魅力がある場合が多いので、自分の力でその自然体を守り抜こうと頑張ることが非常に大事だと感じます。

その先に真実の愛は存在し、自分が自然でいたい、努力したくないなどと言っていては、真に幸せな関係にはなれないと思います・

・・・と、理想論を語るのは容易ですが、実践するのはとっても困難なこと。今日のドラマを見てもそれは重々わかりますが、高い理想を持たずして高い成果は得られないので、頑張っていきたいと思います。

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2006年3月12日 (日曜日)

希望の偉大さ、宣告のタイミング

数々の熱戦を繰り広げたトリノでパラリンピックが始まりました。

不発に終わった本大会に比べ、こちらは日本勢が調子良いようです。

大きな障害を負った人は、生きる望みを失って、自暴自棄になったり、自殺したりするケースが少なくないと聞きますが、そういったひとたちに生き甲斐と生きる喜びを与えるパラリンピックの趣旨は素晴らしいものですし、スポーツ以外でも、こういったものが増えていけば福祉国家としてどんどん充実していくでしょう。

オリンピックは参加することに意義があるとも言われますが、幸せとは何かを成し遂げた時だけではなく、何かを目指して頑張っている状態が充実しているときも感じるものだと思います。

オリンピックを目指して頑張っている人たちは、たとえ、思うような結果が残せないことがわかっていたとしても、自分の出来る限りの結果をだそうと精一杯頑張っているときに十分に幸せなのでしょう。

今日は昼は女子マラソンを見ていましたが、渋井陽子選手は序盤のハイペースで終盤相当しんどかったと思いますが、一番でゴールする自分を想像して、力をふりしぼって走ったのでしょう。その瞬間は辛いけれども充実していたことと思います。

それでも優勝できなかった、レース後の渋井選手の表情はそれまでの辛さがどっと出たような感じがしました。

夢とは、簡単にはかなわないのが現実ですが、夢に向かって頑張っている瞬間も大事な時間ですから、それを失わせるような言動は良くありません。

今日の行列のできる法律相談所の2番目の事案、教師が子供に現実を教え、夢をこわしてしまった場合に慰謝料をとれるかという話がありましたが、確かにこの事案で損害賠償請求は不可能でしょうが、子供の夢を壊した道義的な責任は非常に大きく、少なくとも教師がすべき発言ではないでしょう。

そういうわけで、夢に向けて頑張る時間を損なわせるような言動は慎むべきですが、逆に、可能性のほとんどないことにいつまでも固執しては、別の可能性まで損なうことになりますので、一定の段階に達したら、周りの人がこれを指摘してあげることも大事なのでしょう。

医師が患者にどこまで病状を伝えるべきか、弁護士が依頼者に勝訴見込みを伝えるべきかは、非常に難しい問題をはらみますが、根本的なことは、その人の希望を損なわないようできる限り配慮し、どうしてもここで現実を知るべきだというタイミングをしっかりと見極めて真実を伝えるべきなのでしょう。

自分は大した男ではありませんが、自分の力で直接周りの人を幸せに出来なくとも、せめて、家族や知人に希望を与えられるような人間になれるよう心がけていきたいと思います。

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2006年2月26日 (日曜日)

今日の行列のできる法律相談所~形式と実質論~

日曜の夜と言えば「行列のできる法律相談所」・・・とは、以前の投稿の書き込みでも書いたことかもしれませんが、今日のOAについての雑感をいくつか記したいと思います。

 

事案0(法律の落とし穴):単身入居のアパートに入れ替わり立ち替わり知人を泊めていた賃借人に対して、賃貸人は賃貸借契約を解除できるか

本件の場合、明らかなモラル違反であるほか、「単身入居」という契約自体にも形式的に違反していそうですが、法律上はこのような形式的な規約違反のみならず、その結果、賃貸人と賃借人の信頼関係が損なわれた場合に解除が認められています。

結論として、いきなり大家がやってきて「契約違反だ!」と言われても、契約解除にはなりません。・・が、何度か注意されてにもかわらず、改善がない場合には、解除が認められることになるでしょう。

事案1:妻の過去を探偵を使って調べた夫と離婚できるか

夫婦関係は信頼関係の上に成り立つものですので、お互いに何でもつつみ隠さずに話せることが理想だと思います。

しかし、なかなかそうはいかないもの、そういう場合に、男として、妻の全てを知りたいという気持ちは至極当然の気持ちではありますが、やはり、任意に話してくれないことを無理に調べあげるというのは明白なモラル違反でしょう。

ここで、離婚が認められるかどうかは、「婚姻を継続し難い重大な事由」があるかどうかで判断されますが、夫婦関係において、多少のすれ違いや喧嘩、モラル違反があるのは通常のことなので、この事だけでは、「婚姻を継続し難い重大な事由」があるとは言えず、離婚は認められません。

そういうと、今回のようなことは当然にしていいのか、やっておいて、謝らなくていいのかということにもなりませんが、モラル違反はモラル違反、ちゃんと謝らないと、仲直りができず、これが原因で結果がエスカレートし、夫婦関係が破綻すれば離婚は認容されます。

形式的なモラル違反だけでは離婚できませんが、これは常に実質的な婚姻関係の破綻の火種となる危険をはらむもので、そういう意味で「離婚できる」可能性は相当程度あるといえます。

事案2:おさがりばっかりだった妹は姉より沢山遺産をもらえるか

姉と妹は原則として遺産は同額。例外は、どちらかが、被相続人から生前、特別の利益を得たか、被相続人の遺産形勢に寄与した場合です。

今回のケースの場合、形式的には、姉ばかり新品の服などをもらい(特別受益)、妹はお下がりで我慢して倹約したからこその遺産形成(寄与分)とも言えそうです。

しかし、些細な違いを全て考慮していれば、遺産額の計算は煩雑を極めることになりますので、法律上は、重大なものだけとりあげることになります。

妹の立場から見れば、姉ばかり綺麗な服を着ることができて優遇され、自分はお下がりばかりで、倹約に貢献したと強く感じているでしょうが、金額でみればこれだけでは、せいぜい数十万円程度であり、遺産額との関係で影響を及ぼすものとは考えにくいです。

当事者の気持ちは考慮せず、客観的な金額のみから判断する法の判断方法ゆえの問題点といえるでしょう。

事案3:友達の親に馬鹿とはつきあわせないと、言われた子供は慰謝料請求できるか

本件の行為がモラル違反であることは明白ですが、法律上の権利侵害といえるかがまず問題と言えます。

番組では公然性などが議論されていましたが、今回の件をきっかけに友達との交際をまったくできなくなったとしたら、間違いなく法律上の権利侵害行為となるでしょう。

つまり、原則として慰謝料請求の対象となりますが、ここでのポイントは違法性があるか、「こんなことどこの家庭でもやっているよ」という言い分が採用されるかどうかです。

個人的には「誰でもやっている」という「赤信号みんなでわたれば怖くない」的な言い分は好みませんが、今回の事件の場合、まず、親をはじめ、まわりの人が被害者を一生懸命励ましてあげることが大事で、それでも回復しない場合には、慰謝料請求が認められないことはおかしい気がします。

こうしてみれば、今日のケースでは法は形式的な杓子定規の判断をするもの、形式的なモラル・規約違反にとどまらず、様々な事情を考慮し、実質的に判断するものいろいろあることがわかります。

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2006年2月 5日 (日曜日)

離婚できるか否か?

日曜夜の人気番組「行列のできる法律相談所」。

放送関係者としては、扱う題材が離婚と慰謝料ばかりな事に不満を感じつつも、視聴率をとるためにはやむをえないとも、両方感じます。

今日はこのうち、離婚できるかという話について。

この番組で何を基準に離婚できるかできないかを判定しているのかは必ずしも明らかではありませんが、おそらくこれだと思われる「裁判をしたら離婚認容判決がでるか否か」という基準で判断しているとすれば、いささか無意味な議論だとの感を否めません。

離婚するためには、まず①当事者間で協議し、②調停で話し合ったうえで、③裁判で決着をつけます。

この番組では①で解決しなかった段階の事件をとりあげています。

そして、離婚できるかは、いくつかの法定の要件に該当する以外の場合では、「婚姻を継続し難い重大な事情」があるかどうか、言い換えれば、婚姻関係がお互いの努力によって回復しえない破綻状態にあるかどうかで判断されます。

婚姻関係が明らかに破綻していると、誰の目にも明らかな事案は大抵①で解決するので(破綻しているからこそいろいろとややこしい話になることもしばしばありますが)、「法律上は」大きな問題とはなりません。

そこで、婚姻関係が破綻しているかどうか不明な段階、あるいは明らかにない場合は②と③の段階で正反対の流れとなることもしばしばです。

離婚できるかどうか不明である以上、調停委員は、第三者として「頑張って夫婦関係を改善してみては?」ということが多いでしょう。

これをお互いが考え、前向きに改善できるのであれば、婚姻関係は破綻しておらず、穏便に離婚しないという解決ができるかもしれません。

ところが、一方でも話し合いをする意思が全くなければ、もう一方が全面的に降伏しない限り、婚姻関係は回復することなく、裁判になれば離婚認容の方向で働くでしょう。

今日の事例の場合、あの段階で調停をすれば、調停委員は、

旦那側に「実家のやり方を全ておしつけるのはどうか」

妻側に「少しは旦那の実家のやり方も尊重してみれば」

と話し合いを勧めるでしょう。

北村・住田両弁護士が離婚できないと判定するのはこういう点を重視しています。

ところが、旦那が「一切実家のやり方は譲歩しない」あるいは、妻が「一切相手の実家のやり方を家庭に持ち込まないでほしい」

と考えを維持するのであれば、裁判では離婚認容判決に傾くでしょう。

離婚したいという確固たる意思があれば、裁判まで頑張れば離婚できる可能性が高い、但し、離婚の言い分があまりにも無茶苦茶なものであったり、原因が自分にある場合には離婚は認められない、これが日本国民法上の結論です。

一般の人が思っている以上に、現実的な結論なのかなと思います。

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