インドへ行った人は、インドを大好きになるか大嫌いになるか極端だといわれます。
私が子供の頃は、インド=貧しい国というイメージ、今は日本に迫る成長を見せるBRICsの一角というイメージを抱きながら、インドへ行ってきました。
空港についてまず嗚咽。
近くで焚き火でもしているような煙たさに前途不安を感じました。
到着当日は空港に午後4時頃到着のため、宿泊代をけちるために、1泊1万円の宿に泊まったのですが、屋外からは奇声・奇音が聞こえるばかりで、まるでゾンビの跋扈する屋外に声がもれないよう風呂桶の中でガクガクブルブル状態の「アイアムレジェンド」のウィルスミスになった気分でした。
翌日、そのホテルから300メートルほどの場所にある高級ホテルに移動しようとしたら、ホテルお抱えのタクシーを使えとしつこく誘われ、300メートルだからすぐに着くと思い、断って歩いていくと、町一面煙におおわれており、やる気をなくします。
さらには、道路も渡れません。
信号がなく、走行車両の秩序もなく、当たり前のように車が反対車線を逆走し、わずかなスペースを奪い合う道路ですので、わずか10メートルほどの距離を行くにも死に物狂いです。
道路を渡れず、立ち止まっていると、わらわらとエンポリウム(商店)の引き込みや物乞いが寄ってきてうざったく、なんで300メートル先の目的地に行くのにこんなに苦労せにゃならんねん!と、ドラえもんの苦労味噌を食べた気になりました。
やっとのことホテルにたどりつくと、鼻の中がむずがゆく、洗面所で見てみると、今までみたことのない真っ黒な異物を発見。
町中に蔓延する煙に含まれるすすのせいで、鼻糞が真っ黒になっていたのです。
あわてて、鼻を掃除し、続けて水道水でうがいすると今度はのどが痛くなりました。
こういう事態を避け、せめてホテル内では平穏な生活がしたいので、少し奮発して高いホテルをおさえたのに、うがいもまともにできないのかと愕然し、それからは、うがい・歯磨きと、食事・コンタクトレンズ着脱前の手洗いは未開封のミネラルウォーターで行うことにしました。
こんな環境ではとても50年生き延びる自信はなく、インドの50歳以上の人たちはまさに神の祝福を受けたに違いない、とさえ感じてしまいます。
タクシーに乗れば、料金やつり銭をごまかすし、国営エンポリウムに入ろうとすれば「This shop is closed. Come on my empolium. Very cheap」などと虚偽をつげてぼったくり店舗へ引き込もうとするし、全くあきれるばかりに秩序のない国でした。
そのようになるのは、人がその日生活することに必死で、余裕がないからなのでしょう。
こうした人を慈愛の目で見られる人や、こういう人と接することを苦にしない人はインドを好きになれるのでしょうが、私は、旅先をのんびり散歩することを何よりのたびの楽しみとしますので、おちおち外も歩けないようなところは好きになれません。
そんなインドも5日滞在してなんとなく、理解でき、インドでの過ごし方がわかってからは、インドのよさがわかってきましたが、しばらくは行きたくない国であることは代わりありません。
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