2015年10月21日 (水曜日)

阪神が「甲子園の寵児」をなかなかドラフト指名できない理由

プロ野球ドラフト会議が迫っていました。
この時期は、あまり野球に詳しくない人でも夏の高校野球で活躍した選手の行き先を話題に取り上げる事が増えてきます。
夏の高校野球はもちろん甲子園球場での開催ですので、阪神は高校野球で活躍した選手を獲る・・と思いがちですが、現実はほとんどそうなっていません。
これには合理的な理由があります。
高校野球で活躍した選手はとても人気が出ます。その結果、確実に「過大評価」になってしまうのです。
松坂・ダルビッシュ・田中・前田・・・球界のエースは甲子園で活躍している選手が多いですが、逆にハンカチ王子・島袋・吉永など、高校野球では輝いたがその後の活躍が思わしくない選手もたくさんいます。
今年注目をあつめるオコエ選手は、もともと西武ライオンズがその潜在能力を見出して注目していましたが、全国大会で活躍したばかりに1位でしか取れなさそうな選手になってしまいました。オコエ選手が今年の夏の甲子園に出ていなければ西武は中位で指名できた可能性は相当程度あると思われます。
阪神は人気球団ゆえに、活躍できない選手に対してはバッシングも強くなります。
甲子園で活躍した球児はおおむね過大評価になりがちなため、入団後結果が出せないとすぐにバッシングに変わる、それならばある程度体ができてすぐにでも試合に起用でいる大学社会人の選手中心の指名になることは当然の成り行きです。
ただ、それでは目先のチーム編成はできても、長期的なチーム作りが十分にできません。
金本新監督を迎えてチーム再編を目指すチームには、今年のように目玉選手のいない時にいかに有望な若手を揃えられるかが数年先の浮沈を占う大きなポイントになります。
今年は思い切って甲子園で活躍した有望な若手を指名できるか、金本阪神はいきなり重要な長期ビジョンの選択を迫られるドラフトになりそうです。

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2015年9月24日 (木曜日)

セリーグが投高打低な実力以外の理由

プロ野球はペナントレース大詰め。特にセリーグは各チーム先発投手をフル稼働させて優勝を狙いにいっています。
セリーグは投高打低といわれます。投手の好投で守りきる試合が多く、それが、先発投手を短い間隔で何度も登板させる要因となっています。
投高打低となる理由は投手のレベルが総じて野手のレベルよりも高いというのがありますが、戦術面で看過できない要因をみつけました。
あるチームの主力打者のコメントに「追い込まれると厳しいので、初球から積極的に打っていきたい」とありました。
追い込まれて厳しいコースの球を打つのは確かに難しいので、早いカウントでそれほど厳しくないコースの球をなんとかしなければいけないというのは正論です。ただし自分目線での話。
その結果、カウントの浅い段階で凡打を繰り返し、結果的に投手の球数を少なく抑えてしまうため、短い間隔で有力な投手が何度も登板可能な要因を作り出してしまっています。
戦術は、自分に有利な手段をとるばかりではなく、相手に嫌がる手段も選択肢で、最終的には、両者の相関関係の中、ベストチョイスを探していくべきものです。
追い込まれるまでじっくり球筋を見極め、相手投手に球数を投げさせる。これを徹底すれば、相手投手は中4日で連投することは困難になっていきます。そうすれば投げ急ぎ、甘い球が来る可能性も増えてくるかもしれません。
もちろん、待球作戦の方が良いと断言する気は全くありませんが、打者が打てないのは自分目線で戦術を考えすぎな面は少なからずあるでしょう。
もう少し、長いスパンで打率をあげていく、得点をとっていく戦術を考えていかなければ、投手不足と嘆かれる最近のプロ野球界でも、投手優位の試合が多くなっていくのではないかと感じます。

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2015年9月 7日 (月曜日)

良くも悪くもオコエ瑠偉

U18野球ワールドカップ決勝戦を、少し早めに並んで日本側ベンチ裏で観戦してきました。
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残念ながら負けてしまいましたが、紙一重の熱戦でした。
その中で一際注目を集めたのが、やはりオコエ瑠偉選手。
怪我を押しての出場、そして、雨上がりの不良ピッチの中でしたが、1回にセンター前ヒット性の当たりを快速でダイレクトキャッチし、飛び出した1塁ランナーまで刺してしまいそうなスーパープレー。
夏の高校野球の関東第一vs中京大中京戦で1回にオコエのスーパーキャッチで流れを変えたシーンが記憶に新しいだけに、このワンプレーだけで、今日、雨の中並んだ甲斐があったというものです。
オコエ選手は、なんでもない内野ゴロをツーベースヒットにしてしまうなど、規格外れのプレーにほんとに驚かされます。
それでいながら、なんでもない牽制にあっさり挟殺されるなど、集中力を欠いたプレーなど、勤勉でマニュアル順守力の高い日本j人選手やらないような凡ミスも時々しますが、全体として、良い点も悪い点も規格外れのところが特徴なのがこの選手の持ち味といえるでしょう。
悪い部分はプロで矯正する必要がありますが、本格派右腕は毎年現れても、こんな選手はもう2度とドラフトにかけられない可能性もある、それくらい希少性の高い選手だと再認識しました。
オコエ選手をドラフト1位で指名するのは、いろいろリスクもありますが、なんといってもこんな選手は二度とドラフトで獲れないかもしれません。
それをふまえ、日本ハムあたりが思い切って1位で指名するのか、この選手の今後の動向は本当に楽しみです。

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2015年6月 5日 (金曜日)

バスケ協会まだまだ迷走中?

日本バスケットボール協会は、中学生以下のゾーンディフェンス使用禁止を検討しているようです。
ゾーンディフェンスでは1対1の能力が身につかず、日本バスケのレベルアップの妨げになっているのではないかというのが理由のようです。
2つのリーグ併存で迷走しているバスケ協会ですが、まだまだ迷走は続きそうな展開です。
協会の思う通りに選手や審判の力量があがればよいのですが、世界的に知られている作戦を意図的に使わせてもらえないルールのあるスポーツであれば、競技人口自体どんどん減っていくのではないでしょうか。
教育の観点からも、生徒が、指導者の助言を受けながら、勝利のための最善の方法を考えるよう促していくことが望ましいですが、それにも逆行するものです。
そもそも、ゾーンとマンツーマンは表裏一体で、どんなチームでも相手に合わせて、試合展開に合わせて使い分ける必要がありますが、マンツーマンに限定すると、優秀な選手のそろったチームがさらに有利になり、チーム間格差も広がってしまいます。
最終的には、拘束力のない提言でまとまるのではないかと思いますが、どうもバスケ協会の考えていることは、継続してずれている感が否めません。

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2014年10月21日 (火曜日)

ポストシーズン以外のかたちで「真剣勝負」の場を作るべし

プロ野球も、Jリーグも、本来のリーグ戦に加えて、ポストシーズンの戦いが用意されていますが、いろいろ厳しい問題提起がなされています。
プロ野球では、首位と7ゲーム差もあった阪神が、今好調であるだけで日本シリーズに出るのはどうなのか?
日本ハムは、上位とも下位ともゲーム差が離れ、悠々3位に入って調整できた。シーズン最終版まで激しい優勝争いをした上位2チームを差し置いて同じ立場で肩を並べて日本シリーズ出場を争えるのか?
J2リーグからの昇格争いの最終枠は、3位~6位のチームでのプレーオフで行われるが、昨年の徳島、一昨年の大分とも散々な成績で、とてもJ1にいるチームではなかった。
J1リーグで来季から採用される2シーズン制については肯定的な意見を探す方が難しい有様です。
さて、このようなポストシーズンが用意される理由は、レベルの高いチーム同士の真剣勝負で優劣を決めようというもので、それが顧客をひきつけ、利益につながるからです。
象徴的なのは今年の巨人と阪神。巨人はリーグ優勝が大きな価値観であるため、リーグ終盤戦、1戦1戦丁寧に戦っていたのに対し、阪神は長いシーズンの1つにすぎないと、ぼんやり戦っていました。
その結果、リーグ終盤の肝心なところで、巨人が連勝し、リーグ優勝に行方は定まりましたが、1戦必勝で丁寧に戦えば、単純な戦力では今年は阪神の方が上で、それがクライマックスシリーズで現れたかたちです。
1年のシーズンは長い以上、どうしても1年全体を見据えて戦っていかなければならず、1戦必勝の試合も毎試合行うことはできません。
ですので、1戦必勝の真剣勝負の場を設けることは、ファンにとっても、リーグの底上げにもよいことでしょう。
しかし、そのかたちはポストシーズンだけではないはず。ポストシーズンという形ありきで進めるから、上記のようにいろいろおかしなことが発生してくるのだと思います。
具体的にどのような形がよいとまではまだ議論が煮詰まっていませんが、重要な観点は、シーズン中はなかなか実現できない真剣勝負の場を提供すること。
間違いなく問題があると指摘している現状に対し、多少時間はかかっても、目的に適合し、ファンが納得する制度を作り上げてほしいと思います。

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2014年10月 8日 (水曜日)

プロ野球にも連投制限が必要じゃないか?

プロ野球はポストシーズンがほぼ終了し、プレーオフを残すばかりとなりました。
来シーズンに向けて、今季限りで契約更新しない選手も、各球団より通知されていますが、その中には、実力が足りない選手ばかりでなく、つい数年前まで主力として活躍していたにもかかわらず、怪我で本来の力を出せなくなった選手が相当数含まれています。
そして、その怪我は、過去のシーズンに酷使されたことが原因。このように、チームのために頑張って早期引退に至ってしまった選手には、その後、球団職員として残る道が提示されるようですが、チームのために一生懸命頑張った結果、チームを早く去ることになるのはとても可哀想なことです。
今年はセ・リーグ、パ・リーグとも、2位争い、優勝争いで、シーズン最終戦までギリギリの試合が繰り広げられました。
ファンとしては楽しめたシーズンですが、その中で、連日多投を強いられ、怪我をする選手がいないことを祈るばかりです。
このような無茶な連投対策のため、WBCでは球数制限と連投制限が定められています。
高校野球でも、実現はしていませんが、投手保護のための制度が協議されています。
なぜプロ野球には連投制限の制度がないのでしょう?今年メジャーリーグで怪我をした田中投手も、昨年の優勝争いでの連投が怪我の原因だと指摘されており、プロ野球界には、チームの要請でたくさん投げすぎて怪我をした選手は山ほどいます。
球団もプロですので、当然、どれほど酷使したらまずいというラインは把握しているはずですが、今年のペナント争いのように、1敗もできない状態が続くと、選手保護の事ばかり考えていられなくなります。
実際にこれほどの怪我人が出ている現状をいち早くふまえ、プロ野球界にも連投規制が必要だと強く感じます。

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2014年9月 1日 (月曜日)

基本に秀でる努力の継続を

日本のプロ野球の投手は総じて優秀で、最高峰のメジャーリーグに行っても通用する選手は多数います。
しかし、ファーストボールで空振りをとれる投手は限られています。なぜか。
1つの理由は、指導者が選手に早い段階から変化球を教えるため。
野球をする以上は勝ちたい、ファーストボールだけの投手ではなかなか勝ち続けるのは困難、だから変化球を覚える。
そもそも球速を早くするにはどのようなトレーニングをすればよいか、よくわからない。
こうした事情から、勝つためにわかりやすい手段である変化球を覚えようとすることは論理的です。
しかし、変化球の練習に投じる時間が増えれば、ファーストボールの練習や体幹本体を鍛えることがおろそかになりがちです。
また、変化球を覚え始めると、球種をまんべんなく完成度を高めたくなり、ファーストボールに対する意識が落ちてしまいがちです。
その結果、目先の勝利のために変化球に頼った小さくまとまった投手を目指してしまい、プロで空振りをとれるファーストボールを投げることからどんどん遠ざかってしまいます。
体に悪影響を及ぼす可能性のある年齢を過ぎたら変化球を覚えること自体は悪くありません。しかし、それは練習の上乗せとしてであり、基本である体作りと球速アップのための努力は継続して行わなければなりません。
野球選手に限らず、一芸では食べていけないので、多角的に手広くやっていこうと考える社会人は少なくないはず。
しかし、多角的に手広くできても、器用貧乏では結局大した成功は得られません。最も大切な基本を、怠ることなくずっと継続して磨き、その部分で秀でなければならないのです。
いろいろやろうと思うこと自体は悪くありません、そう思った時に、基本的な部分の努力がおろそかにならないよう気をつけることが大事なのだと思います。

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2014年8月27日 (水曜日)

大阪桐蔭の優勝とサッカー日本代表敗退に共通する「チームをまとめる危機感」

今年の高校野球は大阪桐蔭の優勝で終わりました。優勝の要因に挙げられているのが「危機感」
昨年の秋、大阪桐蔭は大阪大会の比較的早い段階で履正社にあたりボロボロに敗れました。
せめて履正社とあたるのが決勝であったら、近畿大会に出、春の選抜に出、そこそこ勝ち上がったかもしれません。
しかしながら、ここで負けて早々と春の選抜出場権を逃したことで危機感を共有した事が、今大会までの間に伸びた要因だと言われています。
この逆のパターンがサッカー日本代表。サッカー日本代表については、結果のでない苦しい時期を乗り越えないとチームとして成長できないと、事あるごとに書いていますが、残念ながらその苦しい時期がなかったため、チームとして危機感を共有する機会がなく、伸びきれませんでした。
「自分たちのサッカーをすれば勝てる」などと言えるのは危機感のない証拠。
ではなぜ危機感が必要なのか。
個人で目標に取り組む場合、いくらでも自分に厳しい課題を課して日々鍛錬することは可能です。
しかし、チームで動く場合、トップダウンで厳しい練習ばかり課すとチーム不和のもとになります。
ある程度各自のスタイルで、自分の役割部分を仕上げていくことが不可欠ですが、そうすると、どうしても甘さの出る人が現れ、そこがチームの弱点になります。
ここで、チームとして危機感を共有していると、個々のスタイルで仕上げていく過程においても、甘さが出ず、各自自分に厳しく準備するようになるため、チームとして一体感を持って成長していけるのです。
負けや挫折は決してマイナスではありません。それを糧により大きな目標達成に向けた危機感を得られたならばトータルとしては得しているかもしれません。
チームとして大きな目標を目指すうえでは、決して順調であるよりも、危機感を共有すること、その機会の方が大事な場面がしばしばあるといえるでしょう。

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2014年5月 9日 (金曜日)

中村ノリが叩かれたのは当然だが・・

ベイスターズの中村選手が、懲罰降格に対する不満をSNSで公表し、さらなる批判を浴びたというニュース。
当然の結果といえるでしょうが、その理由を、特に若い新入社員や、SNSに何でも書き込む若い社会人たちが理解しているか、このニュースを通じて再認識できるかどうかが大事です。
以前、「発注に適合しない仕事」という記事を書きました。
http://tom-jyun.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-18ce.html
優れた専門性を持つ人ほど陥りやすい罠ではありますが、社会の中では、期待された役割、発注にきちんと応じた仕事が評価されるのであり、主観的に精度の高い仕事や、発注以外の部分で客観的評価値の高い仕事は評価されないのが当然です。
野球選手はチームに雇用されている以上、自分の個人成績よりもチームの成績優先が当然で、チームの方向性を1つにまとめて勝利に向けた最善の方策を決める監督の指示に従うことは仕事をする大前提です。
極論すればバントのサインを無視してホームランを打ったとしても、残念ながら相手のファインプレーによりバント失敗に終わった選手の方が評価に価します。
さて、冒頭で挙げた若者たちは、これが社会の常識だということをきちんと認識しているでしょうか。
組織の一員として、社会の一員として、自分に求められた内容をきちんと理解して行動しなければ、組織内において、社会内において、居場所を失ってしまうかもしれないということ。
幸せな事に、自由であることに対する不自由が少ないこの時代だからこそ、気をつけてしっかり守らなければならないことを再認識させる契機になることを、スポーツ界の話題であるからこそ期待したいと思います。

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2014年5月 8日 (木曜日)

イレギュラーを取り返そう

物事を計画通りに進めようとして、気がついたらいつの間にか目標に遥かに遠いところにいることを感じたことがある人は少なくないはずです。
自分の立てた計画を実行できなかったわけではないのに、目標から遠ざかったのはイレギュラーな事象のせい。
貯金計画を立てていたが、イレギュラーな出費が相次ぎ、予定した貯金ができなかった。
週末までに完了させる計画を立てていたが、急な仕事が相次ぎ、間に合わなかった。
ダイエット計画を立てていたが、想定外の飲み会の予定が入り、リバウンドしてしまった。
など、当初の予定にないイレギュラーな事象発生のため、計画が遅れてしまったというのが多くの方の原因でしょう。
イレギュラーな事情は、当初は予測できなくとも、確率的に発生するものであるため、これを見越した、少しタイトなスケジュール設計をすることが大切です。
もう1つよく感じるのは、私はイレギュラーな事象のために計画の遅れが発生した場合、どこでそれを挽回するか、計画の修正を試みます。
しかし、多くの方は「イレギュラーなことだから仕方ない」とこれを挽回しようとしていないように感じます。
イレギュラーな出来事で計画が遅れた場合、修正計画を立ててこれを取り戻そうとする人と、放置する人の差が、計算通りに計画を達成できるかどうかの分かれ目ではないでしょうか。
想定外の事があって予定より遅れることは、誰にでも必ず訪れるもの。その分をどのように取り返そうか考える癖をつけることが大事ではないかと思います。

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