2020年7月10日 (金曜日)

考えて動くということ、スポーツ選手編

コロナ前から言われてきたことですが、最近さらに強く提言されていることは「考えて行動する」ということ。周囲の指示やセオリーに漫然と乗っかるのではなく、日々刻々と変わる状況をふまえて自分で最善を考えて行動することが避けられない時代になっています。
スポーツでいうと、野球もサッカーも無事に開幕しましたが、調整に失敗した選手、キャンプ時には好調であったにもかかわらず今は不調に陥っている選手などがいます。こうした選手は、自粛期間に何をすれば自分で考えられなかった、あるいは考えた内容がずれていた可能性が高いと思われます。
たとえば自粛期間中、人のいない時間帯を調整して一人でウェートトレーニングをする、というのはスポーツ選手なら誰もが行っていたはずです。しかし、どの程度の運動をするかは、いつ試合が再開するかを予測しながら、そこに向けてコンディションをあげていくよう組み立てるべきで、自分で考えて答えを出さなければなりません。漫然とコーチの課した数値をこなすだけであったり、自分に甘い自主トレメニューではなかなかコンディションをあげていくことはできないでしょう。
スポーツでコンディションをあげるためにはどこかでしんどい思いをしなければなりません。ダイエットのように緩く歩いていても成し遂げられるものではなく、しんどい思いをしてシーズン前にコンディションをあげる作業が不可欠です。例年のように開幕のタイミングが固定されていれば、どの時期に体を追い込むべきかは周囲が教えてくれますが、今回のようにいつ試合が再開するか先が見えない場合、自分で先を予測して、そこから逆算してしっかり体を追い込むべき時期を考える必要がありました。今年成績を残せた選手はこの力はしっかりあったと言ってよいかもしれません。
こうして、自分が成功を得るために、いつ何をどのようにするかしっかり考えることが重要な今日。これは誰も教えてくれないと割り切り、少しずつ試行錯誤して「考える力」を身に着けていきたいものです。

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2020年7月 3日 (金曜日)

五輪開催の条件(2回目)

また、東京を中心にコロナ感染者が増えてきました。こうなると、来年の経済対策の肝である五輪の開催がまたしても危ぶまれてきます。そこで、今一度、何が開催のネックとなるかを整理したいと思います。
まず、無観客の会場での競技を中継する、というやり方まではほぼ「受け入れ体制」は整ったといえます。日本でもプロ野球とJリーグが無観客で開幕し、ヨーロッパでも無観客のスポーツ試合が進み、アメリカもプロリーグの開幕を着々と準備しています。「無観客である限り」クラスター発生の可能性は低いので、おそらく継続することはでき、五輪もできるだろうという世界的な合意を得ることは可能と考えられます。ネックは来夏にコロナの集団感染が発生した国があったとして、その国からの受け入れを問題なくこなせるかポイントになるでしょう。
ただ、有観客でなければ経済対策の点でインパクトが少ないと予測されます。そこで、有観客の五輪開催を考えると、絶対条件として日本のスポーツリーグ・大会が有観客で開催し、クラスター発生もないという実績が不可欠と考えられます。しかし、今、東京で有観客の大型のスポーツまたはライブイベントを開催するとかなり高い確率でクラスターが発生するでしょう。主催者の責任は、入場時の検温や換気、ソーシャルディスタンス確保等で免れ得ますが、クラスター発生の事実が1件でも生じると有観客スポーツイベントは中止となり、五輪の開催も危ぶまれます。
現時点での経済対策も大事なのですが、来年の五輪のインパクトに勝るものはありません。そこで、私は、スポーツ・ライブイベントの再開は拙速に行わず、東京の感染拡大が収まるまでじっくり待つべきだと思います。生活のかかった業者への自粛要請はできる限り早く解くべきですが、開催という事実こそほしい五輪については今、目先の利益を追うのではなく、じっくり確実に開催の同意票を集めるべきです。
私個人としても、生で野球やサッカーを観戦できる日が遠ざかるのは残念ですが、五輪開催という悲願の前では今しばらくぐっと我慢することが大事だと考えます。

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2020年6月26日 (金曜日)

恵みの雨?

野球の投手は花形ポジションですが、大変つらいポジションでもあります。守備では孤軍奮闘するにもかかわらず負けた試合の責任はまず投手に追求がいきます。さらに厳しいのは、肩や肘は消耗品で使いすぎると故障して大事な場面で使えないおそれがあります。
高校野球の漫画や小説ではしばしば「恵みの雨」という言葉が使われます。雨で連戦が回避されることにより、肩や肘の消耗をおさえられるメリットを指す言葉です。本来、高校野球の主催者が選手を守るために連戦を回避できる日程を組むべきですが、諸般の都合でそれができない不備を天候がフォローしてくれるというのは皮肉です。
今年はコロナでどのチームも試合が思うように組めない状態です。しかし、これも考えようによっては「恵みの雨」です。試合をたくさんこなすことでうまくなる・・のは野手や打者で、投手にとっては経験にはなっても肩や肘は消耗してしまいます。この消耗を回避できたことは将来的にプラスになると考えることができます。
試合をしないとスカウトの目にもとまらない、試合がないと成長しない、というのは少し急ぎすぎで、試合ができない分しっかり下半身を強化してフォームを固めることでワンランク上の投球ができるようになり、プロの目にもとまりやすくなるでしょう。
試合ができないことは満足できなくとも、その間にできることはいくらでもあります。投手は肩や肘の消耗を回避できたと前向きにとらえて今はしっかり基礎を積み上げることが大事だと思います。

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2020年6月19日 (金曜日)

ブームの後も知財管理を

ドラマ、アニメ、音楽・・それぞれの分野で大ヒット作品はコンスタントに現れます。当然、制作会社等はブーム時にはしっかりコストをかけて知財管理を行いますが、ブームが去った後は手抜きをしがちです。しかし、ブーム時にコストをプールし、ブームが去った後の知財管理をしっかり行うことが大事です。
コロナ禍の時代に、過去のヒット作がたくさんリバイバル放送されました。新しいドラマ等の制作ができないための商機でしたが、この商機を生かすためには、ブーム後もしっかり著作権管理を行っていることが前提です。YouTubeや個人サイト等で簡単に過去の動画等を見ることができる状態では、こうしたリバイバルの商機は訪れません。YouTube等で動画をフリー利用されるということは、それだけ、過去に価値があり、将来その価値が再認識され得る優良作品の価値の希釈化につながりかねないのです。
フリー利用が完全にマイナスというわけではありません。ゲームの実況サイトなどは、視聴者にそのゲームをしたいという思いを起こし、購買につながり得るため、積極的に推奨しているゲーム会社もあります。しかし、エンディング動画の公開等のネタバレは、購入を見送らせる動機となり得るため管理が必要です。
まとめると、「フリーライドだから」「もうブームを過ぎたから」という理由で著作権等の管理を強化したり。やめるのは得策ではなく、余裕のある時にコストをストックして、ブーム後も事案に応じて丁寧に管理を行うことが大事です。この点はうまくでいていない業者が多く、まだまだ日本のエンタメ業界の大きな課題の1つであるといえるでしょう。

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2020年6月12日 (金曜日)

屋内イベントの開催条件

ライブなどの屋内イベントはいつ頃、どのような規模で行えるか、という話題もちらほらあがるようになりました。ライブハウスなどでのイベントは主催者の責任で順次再開されていくと思いますので、今日はドームなど大規模会場での屋内イベントの開催条件を整理したいと思います。
当然のことながら、ドーム会場で満員の客を集めると非常に密になりますので、満員会場でのイベントは年内は困難と予測されます。そこで、どの程度のイベントがいつ頃から開催できるかですが、類似イベントの開催状況が大きな参考となります。小規模ライブハウスでは満員のイベントが開催されていくと思いますが、そうしたイベントがどの程度のリスクを抱えるのか、クラスター発生事例がほとんどないのであれば大規模イベント再開は早まりますし、クラスターが発生するようであればイベント再開は遠くなるでしょう。
大規模イベントの類似例としては、来月再開予定のプロ野球の有観客試合の運営方法やリスクが参考になります。プロ野球では、入場できる人数を制限して、お客同士のソーシャルディスタンスを保って観戦を認めようとする方針のようで、これが成功すれば、他のイベントでも、入場人数を絞って開催が可能となるでしょう。
ただ、個人的に懸念するのは、入場人数を絞ってどうソーシャルディスタンスを保つかは課題です。前方の席が空いていれば勝手に前方の席に移動してしまう人は後をたたないはずで、アフターコロナで危機意識を失った人が大人しく、隣に話し相手もいない後方の席で楽しめるかどうかは開けてみなければわからないでしょう。
まとめると、屋内大規模イベントは、当面は入場人数を絞って開催を検討することになり、小規模ライブやプロスポーツの有観客試合の運営を参考にやり方を調整していくことになると思われ、絞った入場者にいかに他の入場者との距離を保たせるかが大きな課題となると思われます。目標は来春の満員イベント全部解禁とし、少しずつ試行錯誤しながら良いイベントを復活させてほしいと思います。

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2020年6月 5日 (金曜日)

パブリック・インテレストの対象は行動の見える化を!

スポーツや芸能のプレーヤーが試合や公演を開こうとする場合、当然、それに先立ってPCR検査が必要です。検査をすれば確率的に、試合直前に陽性が判明するというケースもふえていくでしょう。このとき、メディアを通じて直近の活動に問題はなかったというだけではファンはなかなか信用できません。スポーツ選手が芸能関係者が、週刊誌等に不祥事の証拠をはっきりと提示されているにもかかわらず言い訳に終始するケースは過去に何度もあり、一般人目線では、「スポーツ・芸能関係者は、保身のためにしばしば嘘をつく」という経験則が定着しているからです。
おそらく、「情報を隠す」という手法は過去に有効であったセオリーですが、最近の週刊誌等の取材力やネットポリスの捜査能力を考えると、すぐにばれる嘘をつくのは逆効果です。現代的には、パブリック・インテレストの対象こそ、ツイッター等で日々の行動を見える化すべきだと思います。
コロナに罹患する可能性は決して夜遊びだけではなく、電車移動や、喫煙所等での短時間の接触でも罹患するおそれがあります。そうした経緯での罹患だと周囲が理解できれば、自衛活動もできますし、批判の種もなくなります。
日大フットボール部のタックル問題でも、タックルをした選手はすべてつつみ隠さず話すことで、批判の対象から外れ、共感を得ることができました。コロナ罹患という事実は批判にも共感にもつながり得ます。公共の関心の高い地位の人ほど、自分の行動を丁寧に発信し、これを共感につなげることが肝要だと思います。

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2020年5月29日 (金曜日)

東京五輪の開催条件

高校野球の中止には賛否両論あります。新規感染者数増加の顕著な減少が明白だから夏には屋外での野球は開催できるだろう、という意見も一理あります。この点につきましては、私も2週間前に記事にしましたが、大規模な感染防止対策を講じることのできるNPBが無観客試合開催の実績を残していることが夏の甲子園開催条件であり、その条件を現時点で満たしていないため、地方大会を始めることはできないことはやむをえないことです。
この問題を、今度は東京五輪について考えてみたいと思います。「来年はもう収束しているから大丈夫」という楽観論は論外として、いくつか現時点で明白なポイントがあると思います。
まず、来冬、北半球でコロナの第二波が生じたらもう開催は厳しいでしょう。
第二波以前に、今後増加が見込まれる南半球でのパンデミックが今年中に収束に向かっていることも条件となります。
国内を見ると、最低限、全種目無観客での試合開催実績を積んでいることが必須で、特に小規模体育館等、密を生じやすい環境での試合開催をこの冬にしっかり行えるかが大きなポイントです。
後は、ワクチンや病床数といった療養体制が整っていることも条件で、五輪と関係なく治療目的で訪日する外国人も増加すると見込まれるため、こうした人をどうさばくかも体制構築が必須です。
ざっと見ただけでこれだけの制約のある東京五輪も開催がかなり危ぶまれますが、なんとか工夫をこらし、開催にこじつけてほしいと思います。

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2020年5月22日 (金曜日)

緊急事態宣言解除後も、大型集客イベントは戦略的自粛を継続し、小規模集客イベントはビジネスモデル存亡をかけて強行する

緊急事態宣言の全面解除が近づいてきましたが、プロスポーツの試合は無観客で、有名アーティストのライブイベントは自粛を継続すると想定されます。その根拠は、諸外国で感染の第二波が確認されており、ピークアウトが早くに訪れた台湾や韓国でも、今なお、外出時はマスク着用のうえ、大型イベントは自粛しているからです。
プロスポーツ球団や有名アーティストにとっては、観客を集めることができないのは極めて大きな痛手になりますが、集客は諸刃の剣で、仮に新型コロナのクラスターが発生すると、その法的・道義的責任も天文学的数字になりかねません。そのため、諸外国の事例も見ながら、当面は大型集客イベントは、物理的に開催可能であっても戦略的に自粛を継続します。
これに対して、小規模のライブハウスや無名アイドルの握手会等のイベントは開催されそうです。こうした業者やタレントらにとっては、仕事をしなければ食べていくことができないため、もう活動自粛の余地がないからです。ただし、当然これも諸刃の剣で、1つのライブハウスや握手会イベントでクラスターが発生すれば、同業全体を巻き込んで、そのビジネスモデル自体が社会の敵となり、抹殺されてしまうかもしれません。
スポーツ・芸能分野はこうして事態が落ち着いても引き続きビジネスモデルの改良を余儀なくされ、特に、集客型の活動は大きくかたちを変えざるをえないかもしれません。これは業界の大きなピンチですが、同時にチャンスでもあり、新しいビジネスモデルをいち早く構築し、契約や知的財産権で囲い込むことができれば大きな利益につながり得ます。今、スポーツ・芸能界が考えるべきは、「どうやって集客イベントを開催するか」ではなく、「集客にこだわらない新しい魅力的なサービスの提供方法」ではないかと考えられます。

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2020年5月15日 (金曜日)

夏の高校野球は開催可能か?

世界レベルでスポーツ再開の動きが強まっています。この勢いで夏の高校野球は開催可能か検討してみたいと思います。
夏の高校野球について連盟は、高校総体の中止を考慮すると述べています。高校総体が開催できる状態でないということを考慮するなら、基本的には高校野球も開催は厳しいと思われます。
ただ、野球に関しては比較的感染防止策にコストをかける余地があります。開催できるとしても無観客試合となる公算は高いですが、無観客試合の開催実績をNPBが6月に積むことができれば、高校野球も必要な感染防止策を講じて開催可能という判断となるかもしれません。
こうなったとしても、都道府県予選の日程が次にネックになります。しかし、無観客での大会開催が可能であれば、
①センバツ内定の32校で大会を行う
②昨秋の新人戦の都道府県優勝校+地区優勝校で大会を行う
③都道府県予選を夏休みに行い、本大会は9月に分散開催する
といった工夫は可能と思われます。どう転んでもいろんな不満は生じるかと予想されますが、大会中止となった他の種目と異なり、開催できるだけでも良しと考えるべきです。
そのカギは、プロ野球がいつ再開して、安全に運営できるか。高校野球ファンはまずはプロ野球の安全な再開を心待ちにしたいものです。

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2020年5月 8日 (金曜日)

Stay home は最善策ではない

最近ではジョギングや散歩に出かけるのも悪いようなネット記事をみかけるようになり、仕事は自宅で、外出は回数をしぼって最低限度の買物だけ、それ以外はずっと家にいるのが良いという風潮になってきているように感じます。しかし、私はなんでもかんでも家にいればよいというわけではないと思います。
家での過ごし方で最も比重が大きいのはネットでYouTubeやウェブサイト記事を楽しむことでしょう。しかし、ここにきて、ネットにつなぐ時間が全国的に増えていることから、ネットへの接続障害や代金の高額化など、いくつか問題が生じてきていることも報道されています。zoomが急な利用者の増大によりセキュリティ不安が露呈したように、あまりに家でのネット依存度を高めすぎるとそれはそれで新たな問題が生じそうです。
また、感染防止は大事ですが、もはや最善の感染防止策をとるべき段階というよりは、感染防止に留意しながら経済をもとにもどしていく工夫をこらしていくべき段階です。人気の少ない時期に軽く運動に出かけることさえ批判されるような風潮はおかしく、むしろ人との接触を避けながら外出の正常化を目指していくべきではないでしょうか。
決してまだ油断してはならない時期ですが、それでもなんでもかんでも家に閉じこもればよいとするのではなく、「人を避ける工夫をしながら」屋外でのスポーツやエンターテインメントを楽しめるような風潮になっていってほしいと願います。

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