2020年2月17日 (月曜日)

択一試験は確率論

司法試験の択一試験を受けた際は、1つ1つ肢を丁寧に検討し、間違いなく答えはこれだ、という確証をもって答えを選びます。そうした確証をどれだけ持てるかが合否のカギでした。私は択一試験とはそのようなものだと思っていたのですが、英検1級を受けた際、択一試験はやはり確率論だと考えを改めました。
英検1級の最初の25問は非常に難解な語彙問題です。この問題は確証をもって答えを選択するのは困難で、4つの肢から、「これは違うだろう」という肢を削って後は確率勝負になります。たとえば4つのうち2つの肢を削ることができても答えは出ませんが、2分の1の確率なので、10問解けば確率的に5問合うだろうという計算になります。
中小企業診断士の択一試験も、細かい知識問題はなかなか確証をもって答えられませんが、同様に2択に絞って半分とれれば上出来と割り切るべき場合があります。
テスト対策としては択一試験はこうしていかに確率を上げるか、賢く解き進める必要があります。ただ、実際の実務ではこうした確率的な曖昧な知識は役に立ちません。テスト対策はテスト対策、仕事は仕事きちんと分けて考えることを忘れてはならないでしょう。

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2020年2月10日 (月曜日)

落とす試験か通す試験か

試験には受験生を露骨に落としにかかる試験と、通すための試験とがあります。「普通前者だろう?」と考えがちですが、意外にも後者のパターンでることもあり、このいずれかによって戦略が変わってきます。 私が受験した試験でいうと、英検1級や中小企業診断士一次は「通す試験」に入ると思います。一定の点数をとった人は全員合格できますし、問題も毎回似たようなもので、きちんと準備すれば確実に得点できるものが多いです。こうした「通す試験」では確実にとれる問題を積み重ねるとともに、必ず解答欄はすべて埋めることが基本的な戦略になります。 これに対して東大入試や公認会計士試験は間違いなく「落とす試験」に入ります。倍率は3倍とそれほど高くはありませんが、受験者層のレベルが高いため、温い問題ではあまり差がつきません。そこで、毎回いかに受験生を罠にはめるか趣向の凝らした問題が出され、受験生はこうした罠にひっかからないよう注意して問題を解き進めなければなりません。 こうした「落とす試験」に対する戦略は、とにかく一発レッドカードとなるような大きなミスをしないよう慎重に得点を積み重ねたうえで、さらにどこか自分の得意なところで集団から1歩抜け出す答案を作成してライバルを振り切る必要があります。 資格試験は特にこの観点が大事で、過去問をやっておけば合格できる「通す試験」から、ライバルを蹴落とす力がなければなかなか合格できない「落とす試験」までかなり幅が広いです。標的とする敵の属性をまず知り、これに応じた適切な戦略を練ることが、受験対策において非常に大きな意味を有します。

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2020年2月 3日 (月曜日)

倍率に応じた戦い方

このブログ14周年で平日の内容は大きく変えていきたいと思います。月曜日は、コンスタントに質問を受けるお受験・テスト関係についていろいろ書いていく日にしようと思います。私が受けたテストの倍率はおおむね以下の通りです。
・京大理学部後期 40倍(一発合格)
・英検1級 10倍(一発合格)
・旧司法試験択一 6倍(1回失敗)
・旧司法試験論文 6倍(一発合格)
・中小企業診断士論文 5倍(2連敗中)*これだけまだ合格していません
・中小企業診断士択一 4倍(一発合格)
・公認会計士試験論文 3倍(複数回失敗)
・東大文科Ⅰ類前期 3倍(1回失敗)
このうち、京大理学部後期はテストとしてはかなりイレギュラーなものですし、マークシート(択一)試験はテクニックに依る部分も大きいため、これらは別途機会があれば記事にするとして、今日は残った倍率3~6倍の筆記試験の攻略法について触れたいと思います。
奇しくも倍率3倍の試験を私は落としているのですが、倍率3倍の試験であれば、偏差値で52程度、得点分布の山で見ると平均よりも少し上程度で合格できます。ですので、倍率3倍のテストではあまり気負わずに、①苦手科目をなくす②皆が得点する比較的優しい問題は丁寧に確実に得点する③逆に皆が得点できない難問は思い切って切り捨てて、得点できそうな問題に時間と労力を集中投下する、といった戦略が有効です。私が倍率3倍の試験を落としたのは、公認会計士試験では財務会計が、東大入試では社会が苦手科目で、ここでついた差をよそで挽回できなかったからです。
これに対し、倍率5倍のテストとなると、偏差値60程度、得点分布の山でも、平均点と満点の真ん中あたりの点数でも合格は保証されないシビアな戦いになります。そのため、苦手科目があったり、皆が得点する問題を落とすなどは論外で、その上でどこかでライバルがとれていない点数をもぎとってこないと合格できないです。そのため、「無難にまとめておく」か、「思い切って攻める」か悩む場面が生じます。
試験はなんでも満点目指して前から順番に解いていけば合格できるものではありません。倍率に合わせて賢く戦い、少しでも勝率をあげる取り組みが大事です。このコーナーではそうした取り組みを少しでも紹介していければよいと思います。

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