2020年7月 6日 (月曜日)

難しい年の問題に照準を合わせる

昨年末に行われた修了考査の成績が返ってきました。受験生の間でも難しかったと評判の会計学の成績が致命的に悪く、その他の科目は合格点に達していましたがトータルで不合格という結果でした。
会計学は過去問を見ていても年度によって難易度が大きく異なるという印象でした。過去問を解いていて「とてもこんな問題解けない」と思うレベルの年もあれば、前年(平成30年)の問題などはなんとか解けるというレベルのものもあり、要は私の実力は、平易な問題には対応できるが、難解な問題には対応できないレベルだということがはっきりしたのです。今年の試験は確実に合格できるよう切り替えて、難解な問題に対応できるレベルまでしっかり備えようと思います。
このように、年によって難易度に波がある試験に対しては、まずは、難易度の低い問題を解けるようになり、そのレベルならば突破できるようになることが第一歩です。複数の科目の中にいくつかあるであろう平易な問題で得点を重ねられなければ良い成績はあげられません。しかし、この裏返しでいくつかあるであろう難解な問題に対応できなければやはり良い成績はあげられません。そこで、第二歩として難しい年の問題にくらいつけるようになる必要があります。
ここで「くらいつく」と書いたのは、難解な問題は崩し切る必要まではなく、平易な問題で得点を重ねていればここは部分点をこつこつとっていけば合格点には達し得るからです。しかし、それでは確実性は欠けますので、どうしても合格したい場合、第三歩として難解な問題も崩せる力をつける必要があります。
毎年同水準の問題の出される試験は目標をロックオンしやすいですが、水準が上下する試験では、まずは簡単な問題で点を稼げるようになる→難解な問題で部分点をとれるようになる→難解な問題でばっちり得点できるようになる、というステップを踏んで準備を進めることが大事です。私も修了考査リベンジのため、各科目難しい問題が出された場合を想定してばっちり準備したいと思います。

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2020年6月29日 (月曜日)

相手が一見してどうとらえるかを考えて書く

論文式試験のためには国語力、特に文章力が必要だと言われます。他方で実際の論文式試験の採点はあらかじめ設定されたキーワードに得点をふっていく作業だとも言われていますが、そうであっても文章力は不可欠です。採点者は短時間で長い文章をざっと読んで点数をつけるため、自分ではAという意図で答案を作成していても、採点者がBと捉えてしまえば得点にはなりません。自分の意図を正確に伝える文章を作成する力が不可欠です。
少しペーパーテストから離れて、面接試験でも正確な記載を心掛けることが必要です。私の履歴書には、特許事務所勤務や、監査法人勤務という項目がありますが、ただこの記載を載せているだけでは読んだ人は「特許出願業務の経験がある」「監査業務の経験がある」ととらえてしまうため、履歴書を提示する場合には、詳細に記載した職務経歴書を付けるなりして実際担当した業務を丁寧に説明しなければ相手に誤解されてしまいます。
面接も含めてペーパーをベースにした試験の場合、試験官は丁寧にこれを読んでくれず、その中で相手に正確に自分が表現したいことを伝えなければなりません。この正確な表現力は相当トレーニングを積まなければなかなか得られないものであるため、普段から「相手が一見してその文章をどう解釈するか」を考えながら文章作成のトレーニングを積むことが有効なのかと思います。

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2020年6月22日 (月曜日)

6割の得点の取り方

多くの試験では6割得点をとれれば合格できます。ですので、試験戦略としては、難しい問題から簡単な問題まで混在する中でどう6割を確保するかを考える必要があります。
以前にも書いたことがありますが、択一式試験では、わかる問題を確実に正解することがセオリーです。全体の4割の問題を確実に正解できれば、残り6割の問題は3分の1でよいです。正答にはたどりつけなくとも、外せる選択肢を外して3つ以下に絞り込むことができれば確率的に6割の得点には達します。そのためには、何より確実な知識の積み上げが重要になります。
論文式試験では、知らない問題では得点を稼げません。ですので、どうしてもマイナーな分野まで浅く広く知識を重ねて難題でも部分点を着実に積み上げようとする戦略をとる人が意外に多いのですが、やはりここでも確実な知識をベースとした比較的容易な問題を標的にすべきです。難題で部分点をとれても周囲と大した差はつきませんし、これを積み重ねて6割に達するのは遠い道のりです。これに対して簡単な問題で確実に満点取るのと、8割の得点をとるのとでは結構な差につながりますし、当然満点とったほうが6割に達するのは容易です。
結局試験戦略は、確実な知識を積み重ねて確実に4割ほどの得点を確保し、残る問題は3分の1ほど部分点をもぎとってくるというのが一番確率の高いセオリーです。確実な知識はその後、その試験の成果を生かす場面でも有用です。広く浅くではなく、ほどほどに深く知識や理解は深めたいものです。

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2020年6月15日 (月曜日)

「違い」の論述問題の勘所

論文式試験にはしばしば「~の違いを説明せよ」といった問題が出題されます。もちろん、問題によってその切り口は異なるのですが、いくつか一般的な勘所があります。
単純に「AとBの違いを説明せよ」という問題の場合、AとBでは結論において大きく異なる部分があると思いますので、その差異を説明したうえで、その差異に至る理屈を説明するのがセオリーです。たとえば、日本の会計基準とIFRSの会計基準の違いを問われた場合、通常は会計処理に違いのあるポイントが問われているはずですので、その処理の違いと、その違いを生み出す根本的な会計理論の違いを説明するのがセオリーです。
こえに対し、「AとBの異同を説明せよ」という問題の場合は、根本的な概念として同じでありつつ、システム上違いがある、あるいは、その逆ということが多いと考えられます。たとえば、転換社債と新株予約権付社債の異同を説明せよという問題の場合、概念として負債と純資産の複合金融商品であることを説明したうえで、会計処理が異なる点を説明することがベースになると思います。
このように、相違点を問われる問題は根本部分とシステム部分、そして結論のどこに決定的な違いがあり、その要因がどこにあるかを付加して説明することがセオリーで、この観点をおさえておくと、イレギュラーな応用問題が出題されても対応しやすいのではないでしょうか。

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2020年6月 8日 (月曜日)

同じ形式の問題で確実に得点する

資格試験は、真面目に勉強すると試験範囲は途方もなく広いです。実践的な勉強方法は試験合格後の実務に必須の知識と実務に役立つ知識から抑えていくことですが、試験のテクニックとしては過去問の形式でトレーニングすることです。
たとえば、CFP試験は過去3回以内に出題された形式の問題が全体の1~2割ほど出題されるため、これを着実に得点することがセオリーです。公認会計士試験や中小企業診断士試験でも、同じ形式の問題が2年連続で出題されたり、1年おいて2年後に出題されることがあります。これは、同じ試験官が問題を作成する際、その試験官が一番関心のあるトピックを独自の視点で問いたいためにおこることです。過去問と同じ形式の問題が出題される保証はどこにもありませんが、出題されたらしっかり得点できるよう準備しておくことは大事で、漠然と全体を勉強しようとするよりも断然効率的です。
予備校の模擬試験は過去問をベースに作成するため、過去問の形式で出題されることがあります。練習としては有用ですが、試験官が作成したものではないため、どうしても本番の問題とは切り口が違うことには留意が必要です。
英検などは毎回同じ形式の問題が出題され、解答のコツをつかんで勉強を続ければ必ず合格できます。これは、英語力は絶対的に測定しにくいものであるため、一定のものさしをあらかじめ用意し、一定の数値をクリアすれば合格とする試験の運営方法です。毎回出題形式の異なる資格試験も、実力を絶対的に測ることはできないため、一定のものさしと合格ラインが必ず用意されます。過去問というかたちでこのものさしが提示されているならばこれを活用しない手はありません。このものさしのヒントになりそうな要素はすべて活用するという意識は欠かせてはならないと思います。

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2020年6月 1日 (月曜日)

「模範解答」を掲載できない理由から読み解く論文式試験攻略法

資格試験の論文式試験や、大学入試の小論文、国語や社会の論述問題については、出題者から模範解答が提示されるケースはほとんどありません。これは「模範解答」すなわち、得点率100%の答えが存在しないからだと推察されます。
採点者が多くの答案を読み、一定割合の受験生を落とさなければいけない試験では、出題者が暫定的に、受験生に答えてほしいキーフレーズやポイントを設定し、その記載のある答案に得点をつけていく採点方式をとるしかありません。仮に教授の論文くらすの秀逸な答案を書いたとしても、出題者の設定したポイントを外せば合格できません。
これに対し、受験予備校等は模範解答なるものを公開します。これは受講生のニーズにこたえるサービスですが、この模範解答は得点率100%の答案ではありませんし、しばしば「これ合ってるの?」と疑義が飛び交うケースもあります。受験予備校も得点率100%の答案などないことは重々把握したうえで、出題者が設定した得点のつくポイントを予想し、「この程度書ければ落ちないだろう」という水準、例えば100点満点の試験で合格点が60点なら65~70点くらいの答案を模範解答として提示しているのです。
このように、論文式試験は得点率100%の答案がないため、出題者は模範解答を提示しません。ここから読み解くべき試験攻略法は、受験予備校のように、出題者の設定したポイントをできる限り読み解いて、無難に合格点の少し上を確保することです。しばしばいわれるように、大量点を狙ってホームラン答案を書いたが逆にひどい点数で返ってきた、というようなリスクは極力回避して、とにかく、確実にとれるポイントを積み上げ、限られた時間や字数の中で、要領よく多くのポイントを盛り込むテクニックが大事になります。
仕事ではこのように最初から70点を目指すような姿勢は厳禁ですが、試験対策としてはメリハリをつけて無難に小点を拾っていく戦略が有効です。

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2020年5月25日 (月曜日)

難しい問題よりも簡単な問題を狙え!

私が公認会計士試験に臨むにあたって勘違いをしていたのは、「難しい問題を解けないと合格できない」できない、ということです。それがはっきり表れたのは、2015~2017年ころの会計学の計算です。
このころの会計学は、第3問でかなり容易な計算問題が、第5問でかなり難解な計算問題が出題されていました。受験予備校の過去問本では、「第3問は8割とらなければならない、第5問は2割とれていれば十分」というコメントが数年続いています。私は第5問ができなければならないと難しい問題対策ばかり行い、第5問は3割以上とれていたのですが、第3問の出来が悪く、ここがネックで合格できない年がありました。
公認会計士試験は偏差値で点数がつけられます。ですので、第5問は仮に0点でも、平均点が低いので偏差値40代にとどまる可能性があります。しかし、第3問は高得点争いのため、半分程度の点数しかとれなければ偏差値30を割り込むことがあり得ます。もちろん、逆に点数をとれるようになると、第5問の方が一気に高得点を狙うチャンスなのですが、合格レベルに達するという意味では、難しい問題は、「傷を広げないこと」を徹底し、簡単な問題を確実に仕留めることがはるかに近道です。
難しい・簡単という切り口をさらに広げて、苦手な科目は傷を広げないことを徹底し、得意科目で確実に得点を稼ぐこともまたセオリーです。
司法試験や公認会計士試験といった資格試験は、ついリスペクトして難解な問題を背伸びして解こうとしてしまいますが、そうではなく、自分が簡単と感じる問題を正確に崩し切ることこそが、合格のための王道です。

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2020年5月18日 (月曜日)

プラスアップ勝負の試験、基本ができているかを見る試験

私は旧司法試験論文試験は一発合格。当時の試験は難しかったので運が良かった面は大きいのですが、意識したのは加点ポイントを時間いっぱい探してとにかくたくさん挙げることです。事例問題では、事例の中で使わない要素はないと考えて、自分の結論に有利になるものはもちろん、不利になるものも、なぜそれらが有利・不利になるかの理由をつけて説明することが大きな加点ポイントです。いわゆる1行問題も、いろんな基本書に記載されているいろんな切り口の視点での主張を整理できるとどんどん加点されます。時間と答案用紙は有限ですので、たくさんのことを書こうとすると、どうしても、各要素は簡潔にまとめなければならず要約力も必要になります。多くの要素を簡潔にわかりやすくまとめることが難しい試験には重要で、それは裁判実務において裁判所に提出する書面にもいえることだと思います。
他方で、私は先日の公認会計士の修了考査や、中小企業診断士二次試験を失敗しています。これらの試験も論述メインの試験ですが、少し求められることは異なるように思います。各問題で出題趣旨となるフレームワークがあり、これを外して自論を述べても得点にはならない仕組みになっているようです。修了考査に関しては、少し前までは「わからなくてもとにかく答案用紙を埋めてくれば受かる」というようなことが言われていましたが、近時、合格率が落ちているのは、「その場で考えて答えを書いても、求められるフレームワークに合致していない」「そもそも試験で出題されるフレームワークの相当割合は補習所で教えておらず自分で勉強しなければならない」といった点にあるように思います。
要は、私は基本ができていなくて応用力がしっかりしている状態。これから秋に向けて、中小企業診断士二次試験と修了考査に再チャレンジしていきますが、今一度、世間一般がベースとするフレームワークを意識して基礎を徹底して臨みたいと思います。

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2020年5月11日 (月曜日)

暗記か現場思考か

試験は大きく、暗記ものと現場思考ものとがあります。テキストに答えが書いてあり、その内容を覚えて答案用紙に書ければ得点になるのが前者、テキストには答えが書かれておらず、ベースとなる考え方を身に着けて現場で考えて自分なりの答えを出すのが後者です。普通の人は初期にあたるテストは暗記ものが多く、地道に暗記して得点をとっていきますが、やがてテキストに書かれていない内容が増えてくるようになり、現場思考型の試験に移行していきます。
現場思考型の試験は慣れるのに時間がかかりますが慣れてしまうと、試験において重要なのは本番であり、それまでの準備は軽くなることに気づきます。そのため、暗記がおろそかになり、暗記ものの試験ができなくなる。試験を続けていくとこの繰り返しになりがちです。
私は大学受験までは暗記をしっかりしていましたが、司法試験では先に現場思考型の論文試験の準備をするため、暗記型の択一試験の方が苦労しました(論文試験は一発合格ですが、択一試験は初受験の際失敗しています)。司法試験で現場思考型の勉強に慣れすぎたのか、公認会計士試験でも暗記ものに苦労しました。
試験を突破するためには、まずはその試験がどちらのタイプであるかを見極めて適切な準備をする必要があります。そのうえで、試験の先の目的もきちんとふまえた準備が必要です。大学受験がただのハードルであるならば機械のように淡々と点を積み重ねる作業でよいでしょうが、大学で英語を活用する活動をするなら、大学受験の英語の準備は、活動で使える準備ありきでその延長で試験で点をとるという流れであるべきです。
試験に対する戦略はこのように、敵を知り、目的を見失わないことが非常に大事です。

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2020年5月 4日 (月曜日)

やれば自宅でできる!

北新地の飲食店が軒並みしっかり営業自粛している反面で、御堂筋に面したある喫茶店は営業しており、ガラス越しに、店内がマスクを着用していない客でいっぱいなのがわかります。客は一様にノートやパソコンを開いており、家で勉強や仕事ができない人があいている喫茶店をみつけて外でやっているのでしょう。
私も受験勉強時代は、主に勉強は喫茶店や図書館など外でやっていました。家ではどうしてもダラダラしてしまうからです。しかし、現在、テレワークは自宅の机でしっかりやっています。仕事をする際、パソコンには様々な秘密情報が表示されますので、士業の人はパソコンをもって図書館や喫茶店で仕事をするわけにはいかないからです。勉強は自宅の机ではできなかった私ですが、仕事はできるのです。
結局、気持ち1つで何とかなるということでしょう。できれば外でやった方が集中して活動できるものの、仕事は外でやるわけにはいかず、かつ、絶対に期限に間に合わせなければならないため、その意識があれば自宅で集中して仕事ができるのです。
冒頭の状況にもどって、今の時期に、マスクもせず長時間喫茶店に籠るのは自殺行為です。確かに喫茶店でやった方が勉強ははかどるかもしれませんが、新型コロナ感染リスクをしっかり意識すれば自宅で集中して勉強できるはずです。やればできる!とは、勉強の際よく言われるフレーズですが、これを勉強する場所にも当てはめ、喫茶店には行かず自宅で勉強するよう心掛けてほしいと思います。

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