2019年9月11日 (水曜日)

スケジュールはだれが決める?

急な土砂降りが多いこの時期、出発前に雨雲レーダーを見て出発時間を決める人も多いと思います。雨雲レーダーに限らず、今後、電車の遅延状況や道路の混雑状況など様々な情報を可視化するツールが現れ、我々はそれを頼りに時間を大事にしたスケジューリングをするようになると思います。さらにその先に、AIが最適なスケジュールを自動的に組んでくれる日も遠くないでしょう。
その日、時間を定めない外出の予定と、買い物の予定があったとして、これをインプットすると、AIが最も移動時間の少ない時間帯で外出の予定を組み、その経路をふまえ、最も合理的な経路で買い物の予定を組み込んでくれる。ここに、郵便局に行く予定を追加インプットすると、今一度1から再計算して最も合理的なスケジュールを導き出してくれる、こんなソフトがあると非常に便利です。
しかし、こうして1つインプットを増やしたらがらっと内容が変わるAI判定のスケジュールに我々は従うでしょうか。人は気が変わります。外出の途中で予定をいきなり追加したり、予定を忘れたり、外出した後もいろいろ変化はあります。カーナビをセットした後、たびたび経路変更が生じる人は決して少なくないはずで、我々はスケジュールにおいてそうした余裕や遊びを残しておくことも大事です。自分でスケジューリングする場合、おそらく多くの人がこうした時間的余裕を無意識的に残しているのではないでしょうか。
AIが導き出す解はおそらく最善解。しかし、最も満足できるのは自分の考えであるかもしれません。近未来、スケジュールを自動的に導くソフトができたとしても、諸々を考慮して、自分で納得のいくスケジューリングの解を導ける自分でありたいと思います。

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2019年9月 4日 (水曜日)

自分をさらけ出すとき、さらけ出すべきでないとき

宴会の場などは、少し前までは、お堅い人が意外な一面を見せるなど、自分をさらけ出すことで相互理解を育み、皆で愉快になることが求められていました。今はそこまでこのような取り組みは求められていません。その理由は、ウケ狙いの芸がしばしば暴走しがちであるという事情もありますが、SNS投稿などによって、そのさらけ出した姿が保存・拡散され、お酒の入っていない場でも話のネタになり続けることが大きいのかと思います。
他人の信頼を得るためには、お堅いだけでは絶望的で、どこかで自分をさらけ出して共感を得る試みが必要です。しかし、宴会はお酒が入るためしばしば暴走しがちであったり、エンタメの場であるからカメラや録音が残される危険も高く、他人の信頼を得るという目的ありきで安易に自分をさらけ出せばよいというものではありません。
さらけ出した自分に対して、どこまで周囲が追いかけてくるか、エビデンスを保存するかはコントロールしようがありません。ですので、自分をさらけ出すタイミングを自身でコントロールする必要性が現代的に高まっています。そのためには、お酒やエンタメの場では話題を広げるにとどめ、自分をさらけ出すのは、警戒の必要性の低い、昼食やお茶、その他休憩の時間帯の方が望ましいでしょう。
自分をさらけ出すのが恥ずかしいからお酒の力を借りてエンタメの場で、というのは今の時代危険です。お酒の場でもなく、真面目な仕事の場でもない適切な時間帯をみつけて、本来の自分を周囲に理解してもらうことの必要性が高まっているように思います。

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2019年8月28日 (水曜日)

好感度勝負

現代を生き抜くために必要なのはコミュニケーション能力だ!と言われて久しいですが、めまぐるしく変化する現代的にはコミュニケーション能力よりも重要なものがあります。好感度です。たとえば、「お前が質問すべきだ」「お前が説明・報告すべきだ」というどちらがコミュニケーションが下手だったかの論争になった際、結論を出すのは、理屈でも常識でもなく、好感度です。理由などどちらにでもつけられ、結局は好感度の高い方が勝つのです。
好感度は、人脈とか、人あたりのよさとか、様々な言葉で言い換えられそうです。普段から周囲の人を楽しくさせ、周囲の人に好かれていると、上記のような微妙な争いで助けてもらえます。
「つきあいを大事にしろ」というのもその場での飲みニケーションが大事なのではなく、つきあいを通じて相手を愉快にさせ、いざという時に手助けしてもらう準備をすることが大事です。好感度をあげるといえば、「人気者になる」ことをイメージする人が結構いますが、これらは別の概念です。特に、人気者になるために周囲の気を引こうと、炎上言動に及ぶ行為はまったく逆方向の行動で、どんどん好感度が下がり、大事な時に助けてくれる人が減っていきます。
特異なことはする必要がありません。地道に周囲の人と接し、彼らの望みを手助けしたり、愉快にさせる小さな活動を続けていくことが大事です。「情けは人のためならず」という古い言葉がありますが、周囲へのちょっとした配慮を重ねて好感度を上げて、自分に返ってくるのを期待するのが現代的なセオリーなのかと思います。

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2019年8月21日 (水曜日)

「お盆」がこの時期にあることを考える

今年もお盆が無事に過ぎました。お盆は言わずと知れた先祖の思いおこし、感謝の気持ちを改める時期です。今日はこの盛夏の時期にある現代的な理由を考察します。
最も単純に連想しやすいのは、夏休みで子どもが祖父母の家に遊びに行く時期だからということ。しかし、お盆の習慣が始まったのは学校義務教育が始まるよりも早いため、これは適切な理由ではありません。
正式な理由は私も知りませんが、現代の感覚で推し量るならば、「8月中旬のこの時期は暑すぎて活動する気がしない」→「こうした時期は内省に活かし、先祖に感謝し、将来の戦略を練る時期にすべき」という流れに思い至ります。
もちろん、これは私のただの推測ですが、この季節、クーラーの効いた部屋でダラダラして、あとで時間の無駄遣いに後悔することはよくある話です。後悔したくないけれど、動く意欲もない、そうした人のために、現代的には、お盆は上下左右を見通した内省に時間にするのがぴったりはまるのかと思います。

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2019年8月14日 (水曜日)

最強の主張をするのはいいが・・

交渉ごとでは、最強の主張から入って簡単には譲らないことがセオリーです。条件付きでも譲ってしまうと、いつの間にかそこは条件なしで譲ったことになってしまい、ズルズル後退してしまうからです。しかし、最強の主張を続けるだけでは交渉は成立しません。相手のメリットはどこにあるかを考え、自分にとって優先順位が低く、相手にとって優先順位の高い分野で譲歩して早期に交渉を成立させる決断とテクニックが、現代的にもますます重要になっています。
交渉では時々とても非常識な主張をする輩もいますので、そういう相手には、第三者に入ってもらう解決方法が有効ですが、多くの場合、お互い常識的で、ただお互いの希望がバッティングしているはずです。このような交渉ごとでは、第三者に入ってもらって仲裁案を出してもらうのではなく、自分たちで利害を調整して落としどころをみつけることが、最終的に満足度の高い解決になります。
この落としどころを見つけるためには、相手とよく話し合うことが大事で、我々弁護士は、いかに相手に話させて、相手の優先順位が高い分野とそうでない分野の把握に努めます。相手の動向が先につかめれば、どこで譲歩すれば交渉が成立する可能性が高いかもわかり、譲歩案を出しやすくなるのです。
このために、先にこちらの意向を見せないというのもセオリーなのですが、お互いがこうして殻に閉じこもってしまうと、話がまったく進まなくなり、そこでどう局面を打開するかもカギになります。
誰しも、できる限り多い成果を交渉で得たいはずで、そのために最強の主張をするのですが、大事なのは交渉にかかった時間とコストと成果。要領よく相手との落としどころを早く見つけられる人がこれから先、どんどん得をしてリードしていくでしょう。

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2019年8月 7日 (水曜日)

文字からイメージする力

新聞等の記事はただの文字列です。しかし、その文字列からいかに事実をイメージし、自らの判断につなげていけるかが大事で、これは非常に高レベルのスキルを要します。会計情報も同じで、ただの数字からいかに企業の実態をつかみ、将来を予測して判断につなげていくかが大事です。
こう考えると、小学校で国語をしっかり教えるのは当然で、もっとしっかり勉強しておけばよかったと思う人も多いでしょう。しかし、この「文字からイメージする力」は読むよりも書くことで磨かれるスキルであるように思います。実際に自分であるイメージをもちながら文章を書いてみて、それを読んだ人と話をすると、いかに読み手が自分と異なる絵を描いているかを痛感することになります。職業として文章を書いている小説家や記者であっても、おそらく文字で伝わるイメージは50%もいかないはずです。そのような中、我々はまず文字から「誤ったイメージを描かない」ことが大事で、次に、書き手のイメージにできる限り近づけるよう努力する必要があります。そのためには、実際に自分が文章作成で失敗してみて、文章で伝わりにくいポイントを知ることが何より大事です。
文字から勝手なイメージを想像するのは簡単です。しかし、そのイメージが書き手のイメージと違う部分はまったくのフィクションで意味をなしません。現代においては、絶え間なく飛び交う文字から重要なものを選び出し、そこから正しいイメージを描く力がとても重要になっているといえるでしょう。

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2019年7月31日 (水曜日)

水曜日の位置づけ

この「現代的戦略論」が水曜日にあることを奇遇に感じました。水曜日はある意味、週で一番しんどい日です。疲れがたまってきつつ、木曜日や金曜日のようにゴールまであとわずかだと気持ちを奮い立てることもできません。そんな水曜日の過ごし方は1週間をうまく使う大きなカギになります。
1日の仕事をスケジューリングする際、普通は重要な仕事を午前に持ってきます。集中力が高い時間帯ですし、もし予想外に時間がかかってもまだ予定の後ろ倒しができます。その後、1日で一番の楽しみ(?)である昼食をはさんで、午後は落ち着いた時間になることも多いでしょう。落ち着くかどうかは、顧客対応があるかどうかに依存する部分が多く、顧客との接点が多ければその対応だけに忙殺され、少なければ落ち着いてじっくり取り組む仕事をすることが多いのではないでしょうか。そして夕方になり、電話もかかってこなくなった後は、仕事が終わっていれば帰り、終わっていなければラストスパートを仕掛けます。
週のスケジュールもこれに似た部分があります。週の大事な仕事はおそらく皆早めに、火曜日くらいまでに行います。体力に余裕があり、かつ、後ろ倒しも可能だからです。週の半ばは、なんだかんだで周囲との接点から自動的にスケジュールが埋まっていき、木曜から金曜にかけてはラストスパート。その週が期限の仕事をしっかり片づけることになります。
こうしてみると、水曜日というのは、周囲との接点が多い場合周囲の人とうまくやりとりする重要な日であり、接点が少ない場合、落ち着いてじっくりと物事に取り組む日になることが多いでしょう。つまり、水曜日は自分で何をしようと決めるのではなくまずは流れに身を任せ、もし時間が空くようであれば普段慌てて短時間でやっていたことをじっくり時間をかけて取り組んでみるのもよいでしょう。
また、1日の中で昼食が大事なように、水曜日にちょっとした自分へのご褒美タイムを設けるとストレスを低減できるかもしれません。私は平日は原則飲みませんが、早く帰ることのできた水曜日は少しだけお酒を飲むこともあります。
というわけで、水曜日の過ごし方にはセオリーがなく、オンオフはっきりさせることが大事で、これはまさに「水曜日を制する者が1週間を制する」とでも言えそうで、現代の働き方の中では、水曜日の活用度は大きな意味を持つのかと思います。

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2019年7月24日 (水曜日)

柔軟な情報の出し入れ

現代社会、大事な情報をしっかり守ることの重要性が高まっています。良い事業のアイディアをついうっかり飲みの席などで明かしてしまい、そのアイディアを盗まれるようなリスクはしっかり頭に入れておく必要があります。
しかし、情報を隠し通せばよいというわけではありません。突飛な行動をする人はその行動が社会的に良いものであっても賛同を得ることはなかなか困難です。そのため、新しいことをする際には、一定の知人には事前に情報を開示して「根回し」をしておくことが必要です。
自分には重要性が低い情報は積極的に開示すると、それを重宝する人には有難がられて、貸しを作ることもできるでしょう。このように、情報を明らかにすべきタイミングは必ずあり、そのタイミングを見逃してはいけません。
情報の内容とタイミングを間違えずに、柔軟にこれを出し入れすることが現代的に大事な判断になります。この判断はなかなか難しいですが、最重要ランク5から日常情報1まで5段階で情報を整理し、それぞれのレベルの情報はどのような時に誰に開示するのかをあらかじめ考えておくとこのいざという時の判断に役立つでしょう。
これはよくしゃべることとは違います。よくしゃべる人はうっかり重要な情報を口にしないよう、あまりしゃべらない人は周囲の期待に応えた対応ができるよう意識した方がよいかもしれません。情報をいかに入手するかだけでなく、情報をいかに出し入れするかも現代的に非常に重要なポイントになるわけです。

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2019年7月17日 (水曜日)

リアルタイムで見る?見られる?

リアルタイムで情報を同期するのは、もはや常識の世の中となっています。リアルタイムで生きた情報を得て意思決定に活かすという手法です。しかし、これはリアルタイムに情報を得るメリットだけのものでしょうか。
リアルタイムに情報を収集するということは、リアルタイムにみられるということ。当然、知られたくない情報を第三者に知られるリスクが高まるということです。悪い評価はあっという間に社内全域に広まり、やがて、SNSを通じて全世界に広がります。ツイッターでうかつな発言をする人が良い例で、自分の意見がリアルタイムで他人に届く反面、自分の悪い意見もリアルタイムで全世界に拡散されるのです。
街中の監視カメラは、現状、録画しているだけで、リアルタイムで誰かが見ているということはないでしょうが、やがてAIが監視カメラの画像を自動チェックし、不審な人物がいれば警察に通報するシステムができるでしょう。
リアルタイムの情報同期は、意思決定の便の反面で、一部の人間には不都合な部分も多いのかと思います。このような現代的な環境のもとでは、少なくとも公の場では後ろめたい言動は絶対にしないという意識がとても大事です。自分の一挙一動はすべて他人に筒抜けとなる環境では、公の場で品行方正にふるまえば好評価が勝手に広まるでしょう。
リアルタイムの情報同期は積極的に活用する環境であるように考えられていますが、実は消極的に、「周囲に同期されるべき情報を漏らさない」という意識が現代的には大事なのかもしれません。

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2019年7月10日 (水曜日)

100点を目指すときと60点を目指すとき

私の高校時代の成績は、数学で高得点を取り、英語は平均より少し上、残る科目は惨憺たる有様でした。こうした私の成績を見て、教師を含む周囲は皆、東大文系は無理だろう、と言いました。当然であり、その理由は国語や社会ができないのに文系の最高峰を目指であるわけがないというものです。この理由をもう少し読み解くと正確には、国語や社会で比較的簡単な問題を安定してとれないようでは、これらの科目が高確率で致命傷となる、というものです。
受験はトータル勝負で、苦手科目ではいかにとれる問題だけに注力して確実に得点を積み上げるかが大事になります。模試の成績が良くなくても、簡単な問題だけ確実に取れているならまだ望みはありますが、比較的簡単な、解ける問題を落としているようではダメです。苦手なりにポイントを重ね60点を取りきる力が受験には必要です。
日々の仕事も似たようなもので、100点取れればよいですが、仕事を与える側が望むのは良い仕事であるよりも、ボツ仕事でないことです。後者であれば、その人から引き続き仕事をもらえるチャンスがあり、その中でポイントを少しずつあげていけばよいのです。
このように、日々の活動の多くは、特定分野で100点満点を目指すよりも、特定分野を穴にしない、ことが重要になります。しかし、いつまでも60点でまとめればよいというわけではありません。相手からの期待が高ければ高いほど、その最低得点はあがっていきます。そうすると、「大きなミスをしない」を守るだけではどうしても足りなくなります。
相手の期待が低いところでは、評価をあげようと張り切って大きな成果を目指すよりも、着実に合格点を積み上げていくことが大事ですが、やがてそれは守ればよいだけではなく、攻めに転じなければならない時が来ます。相手の自分への期待をきちんと図りながら、まずは相手の想定する最低ラインをクリアすることの重要性が現代的にますます大きくなっていくと考えられます。

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