2020年1月29日 (水曜日)

根性論は時代遅れ?

根性論は時代遅れだという人はよくいます。たとえば、野球の投手は、一昔前のスポ根漫画に出てくるような気持ちで投げる選手は確かに少なくなっているように見えます。これは、気持ちに任せて無茶をすれば逆に単調になって攻略されやすかったり、ケガのリスクが生じてくるることなどを危惧しているのでしょう。
では、冷静に合理的に、マニュアルに則って行動するのがベストでしょうか。それこそ、現代的には何も創造しない悪手と認定されるでしょう。ある程度定型的な活動は、能力の差で差別化することが困難で、皆、同じレベルに達しやすいです。その中で優位に出る、差別化する手段は気持ちの面に他なりません。
気持ちを表に出すというのではなく、内に、ライバルよりも強い気持ちをしっかり持ち、冷静に基礎を踏襲しつつも、最後は気持ちの大きさで勝負するというのが現代的セオリーではないかと思います。リーダー論でも、メンバーに気持ちをいかに奮い立たせるかが大事だとよく指摘されています。
一昔前の根性論のように、気持ちを出しすぎたり、これにより、ベースを無視するようなことはあってはなりませんが、現代を勝ち抜くためには必ず「良い成果をあげたい」という強い気持ちが必要であることは忘れてはならないでしょう。

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2020年1月22日 (水曜日)

最新事情への対応を誰に担当させる?

最新の流れに対応することは規模の大小にかかわらず大切です。大企業ではこの対応を意外に若手に任せ、こうした対応に適した人材を計画的に採用しています。これに対して、中小企業ではエース級の管理職や将来の幹部候補が担当をすることが多く、特別な経験のない限り、若手にこの業務を任せることはあまりありません。
中小企業にとって、逐一最新の流れに対応することは難しく、「これは対応しないと」という重要なものに絞って対応することが多いです。その結果、この対応は失敗できないミッションとなるため、幹部候補らを登用せざるをえなくなります。しかしこれでは後手後手で大企業との差はどんどん開くばかりです。
変化めまぐるしいこの時代、変化への対応は常に考える必要があります。そして、変化への対応が組織に良い効果を生み出すのであればそれは積極的に取り込むべきです。ただ、そのためには柔軟な発想を要する場面もあることから、大企業はこのプロジェクトに若手を積極的に登用しています。近時の離職率を考えると、若手を登用してもその若手は経験値を手土産に辞めてしまうかもしれません。しかし、それも見越して時代の変化に適応できる若手を計画的に採用し続けているのです。
変化への対応はもちろん、学校で教えてもらうものではなく、あくなき好奇心と、セオリーを度外視した柔軟な発想で新しい課題に新しい解を導き出さなければなりません。「基礎が大事」と言われますが、時代が必要としているのは基礎の上に、柔軟な発想のできる人材。何かを学ぶ際、我々はこの観点から教えられた以上のものを得ようと意識する必要がありますし、そうした人材を中小企業もどんどん採用するよう心掛けていかなければならないと思います。

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2020年1月15日 (水曜日)

情報を分別する力

ネットの普及以降、我々はそれまでよりも圧倒的に多数の情報に触れることができるようになりました。その中には大変利用価値の高い情報もたくさんあるのですが、いかんせん、情報総量が多すぎるため、目的の情報にたどりつけなかったり、そもそも有用な情報の存在に気付かずに終わってしまうこともよくあります。
たとえば、一般人が相続について調べようとネット検索する場合、相続についてわかりやすく丁寧に整理している弁護士等のサイトはたくさんありますが、普通に検索すると内容の乏しい営業サイトが上位を独占するため、なかなか目的のサイトにたどりつけないです。検索ワードをうまく組み合わせてヒットするサイトを絞っていく必要がありますが、パソコンに疎い人には大変な作業になります。
ネット検索は単純な作業ですが、意外にテクニックを要します。将来的にはAIの発達とともに、大幅な改善は期待されますが、少なくとも当面は我々自身が検索力をアップするよりほかありません。その際に我々が持つべきは、「これが最善の情報ではない。もっと良い情報がある」という意識です。なんとなく満足できる情報にたどりついても、もう少し検索のやり方を工夫して粘ってみることで、さらに良い情報に得られることは結構よくあり、その際の工夫が次につながっていきます。
情報検索は短時間でぱぱっと、という意識では成長できません。時間が大切な現代ではありますが、だからこそ、情報検索には時間を投資してより良い掘り出し物を得ようとする試みが大事になるでしょう。

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2020年1月 8日 (水曜日)

目標設定の水準

年始は今年の目標設定から始まる人も多いかと思います。私はよく「計算通りに何でも達成してきたんでしょ?」と言われますが、そうではありません。自分の実力を100とすると、あえて150の目標を設定して、あわよくば120達成できれば儲けものという考えで設定した目標に取り組みます。
こうしたやり方は基本、チームプレーでは評価されません。チームで上司が部下に目標設定する場合、その部下の実力が100だとすると、上司は105~110程度の目標設定を促します。ここで、その目標を達成すれば「優秀」の評価を得られて次のステップに進めますし、100の成果を出せば次のチャンスはもらえますが、99以下であると、そのチームで居場所を与えられなくなるかもしれません。私みたいに設定した目標の8割達成できれば儲けものという考えでは、チームワークについていけないわけです。
現代的に、個としても、組織の一員としても、目標設定は自分の実力より少し上が望ましいといえます。普段は、こうして自分の少し上を確実にめざしつづけ、自分が興味ややる気のある分野に取り組む際、大きな目標を立ててみるのがセオリーなのかと思います。私もいい年ですので、無謀に高すぎる目標を設定するのはやめ、コツコツ着実に小さな成長を積み重ねられる目標設定を心がけたいと思います。

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2020年1月 1日 (水曜日)

正攻法あるのみ

あけましておめでとうございます。昨年もいろいろあった1年でしたが、本日から気持ちを新たに良い1年を過ごしたいと思います。
昨年1年のニュースを見ていて思うのは、小細工を弄して目先の結果を得ようとする人は必ず手痛いしっぺ返しを受けるということ。
・小細工で裏金を集める政治家
・小細工で税務調査を逃れようとする会社経営者
・巧言令色で不倫に走る芸能人や会社役員
などなど、ほしい結論ありきで策を弄しても、どこかで無理が生じて破滅に向かってしまいます。
裏を返せば、正攻法で攻め続けるのが最も成功に近いということ。たとえば飲食は競争の厳しい業界ですが、正攻法で優れたお店は必ずニーズがあり、それなりに儲かります。逆に優れた要素が乏しいのに広告等で早期に利益を得ようとして失った信頼はなかなか回復できません。
弁護士の仕事でも、「普通に考えたら厳しいのは分かっている。しかし、そこで逆転策を考えるのがお前の仕事ではないのか」といった言葉を投げかけられることがしばしばあります。もちろん、自分の考えに抜け落ちている点がないかは見直しますが、結論ありきで強引に交渉しようとすると、おそらく懲戒等のリスクが高まっていきます。
正攻法でコツコツポイントを稼ぐ、正攻法で求める結論を得る道がない場合、その結論を得るのは時期尚早だったとあきらめる。こうした基本的姿勢をしっかり保ち続けることが、今年1年をトータルで充実させるセオリーなのだろうと思います。

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2019年12月25日 (水曜日)

誠実な業者を選ぼう

最近のコンビニは便利。生ものでも数日間賞味期限があるから後で食べても大丈夫。それにひきかえ、スーパーで買うとなんであんなに賞味期限短いの?パンなんか3日で腐らないでしょ?・・・という話をする人はあちこちにいると思います。私も最近、この点が気になるようになりました。もちろん、コンビニ万歳の意見ではありません。
コンビニの食品の賞味期限が長いのは保存料が比較的多く使用されているからだとはっきり言われています。法律上の表示義務の点では問題ないとしても、保存料まみれの食品を毎日食べることを想像するとぞっとします。これに対し、大衆店で食品の賞味期限が短いのは、保守的に考えて、間違っても食中毒患者が出ないよう配慮した結果だと思います。自己責任で賞味期限を1日過ぎたものを食べてもおそらく何ともないでしょう。
こうしてみると、法律違反をしているプレーヤーはいませんが、プレーヤーの誠実性には大きな差があります。どうせ大事な食事を買うなら誠実な業者から買いたいですよね。法律上の表示義務は時代の要請に合わせて今後ますます多様化すると思いますが、潜脱も意外に簡単なのです。こうした状況で、誠実に賞味期限を保守的に記載している業者の製品を選び、自己責任で消費する。このやり方こそ現代的な基本選択になっていくのだと思います。

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2019年12月18日 (水曜日)

休む子は育つ

寝る子は育つと言います。もちろんずっと寝ている子は育ちませんが、昼間しっかり遊んで、食事をしっかり食べていればあと必要なのは適切な休養で、夜遅くまで勉強したり遊んでいる子よりも寝る子の方が育つということには一理あります。
働き方改革で、働きすぎずにしっかり休むことが求められるようになりました。例年、有給休暇などとらないのに今年はしっかりとることになったという人は多いはずです。そのせっかくの休暇、しっかり休息にあてるとともに、今後も積極的に休暇をとる方向で考えを持っていくべきです。
ある程度仕事ができるようになると、大量の仕事を任され、なかなか休めない状態に陥ります。これは、成長のための経験を多く積むうえでは良いことですが、効率は非常に悪いです。任された仕事は責任をもって果たしつつも、その仕事量をコントロールし、しっかり休息時間を確保するのが現代的な生き方です。
これにより、もちろん体力を回復させて業務効率をあげることができますが、忙しい時にはとれない振り返りの時間や、異分野の知見を得ることなどにより、能力の幅や、成長スピードを拡大することが可能となるでしょう。そのために必要なのは積極的に休暇をとり、その時間を自分に最も有用に使い切ることが肝要です。
こうして休む子は育つという理屈も現代的に成立しそうです。休暇は仕事との兼ね合いがあり、事前にどこでとるということは定めにくいですが、手持ちの業務量が落ち着いたら、思い切って休暇をとって別のことをやってみるべきですし、そうした生き方が今後ますます広がっていくのかと思います。

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2019年12月11日 (水曜日)

時間を見つけて自己学習を

私の周りの弁護士を見ていると、20代の弁護士は家に帰るとゲームばかりやっているという人が多いですが、30代になると、勉強をしているという人が増えてきます。
20代の弁護士にとっては1件1件の日々の業務が貴重なOJTであり、そこから多くを学べますが、30代になると、仕事は基本、できることしか回ってきません(できないことをできると偽って仕事を取るのは職業倫理に違反するおそれが高いです)。そのため、日々の業務だけではあまり成長できませんので、Off-JTとして、勉強時間を確保しているのです。
これは弁護士に限らずどの業界でもいえることで、新入社員はまずは日々の仕事に注力し、仕事をこなす中で成長すべきですが、ある一定レベルに達すると、できて当たり前の仕事しか回ってこなくなるため、さらなる飛躍を目指すのであれば、仕事の外で自主的な勉強時間を確保する必要があるのです。
もちろん、趣味も大事ですし、30代以降は家庭での時間も大切です。そうした時間を犠牲にすることなく、うまく勉強時間を確保して、仕事外の分野のスキルを磨くことは、現代的にどの仕事に就いても重要性が増しているでしょう。
人材難の時代なので、仕事を丁寧にこなしていれば安泰・・とは限りません。誰もがたどり着けるレベルの仕事は、より安くて若い労働力に奪われていくリスクがあります。そのリスクヘッジのためにも、仕事ばかりにならずに、自分の磨きたいスキルを自主的に磨くことが、非常に大事だと思います。

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2019年12月 4日 (水曜日)

大量獲得はセオリー大量廃棄は罪

現代的には、大量のデータを取集し、その中からコンピュータの力を借りながら重要な情報を抽出して分析し、余ったデータは捨てるというのが1つのセオリーになっています。私はこの考え方は好きではありません。その理由は、大手企業が有望な人材を大量獲得したうえで、使える人材だけ登用して残りは放出することや、金持ちは大量の食事を用意し、食事会で余った食事は捨てること等に強い嫌悪感を感じているからでしょう。
ただ、情報と、人材・食事は分けて考えるべきです。
情報は捨てられても、少なくとも情報管理の内容を秘密にすれば誰も悲しみません。人材の使い捨てはその相手が悲しみますし、食材の使い捨ては、その食材の生産者や食事に困っている人たちが困る点で異なります。ただ、別の用途がある点は大きくは変わりません。うまく組織のフィットしない人材でも、その人材が組織のために頑張る意志があれば、役職を変えれば化ける可能性があります。余った食材は、翌日以降に別の料理にアレンジ可能です。情報も、それが一事実である以上、何らかの因果に基づくもので、マイナーな方向性の情報であっても丁寧に検討する意味はあります。
必要そうなものを大量に集めて、その中から必要なものだけ抽出して残りは捨てるというやり方は、必要なものを確実に得るための最短距離です。しかし、そこで残りを捨ててしまう必要はなく、捨てることは世の中で何かを犠牲にする罪なのだと思います。必要なものを確実に得るという目的を達成した後、その目的には関連しなかった残り物にも必ず価値はあります。その残り物を生かす試みが大事なのです。資源豊富な組織や個人の賛同を得るのは困難かもしれませんが、ある目的のためにいろいろ集めるのは当然の一手。しかし、そこでつかいのこしたものは他の用途で使い切るべきで、これもまた現代のセオリーなのだと思います。

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2019年11月27日 (水曜日)

最短距離をいけばよいわけではない

「現代的戦略」というと、古き諺や親父の小言に反するやり方で成功することを意味すると考えている人が結構多いです。もちろん、古き諺や親父の小言は過去のセオリーなので現代でも通用するとは限りません。しかし、これに反して成功したからといって必ずしもそのやり方が「現代的戦略」かというと、そうではないと思います。
簡単にいえば、古き諺は「急がば回れ」に代表されるように、短期的に目標を達成する手段のない中では、じっくり中長期戦略を練るべきだ、という基本的考えに立ちます。しかしながら、現代ではたとえば新しくお店をオープンする際、開業初期に広告費を投じてネット広告で有名になってシェアを一気に奪ってしまうという戦略があります。この観点から、「最初から短期戦略を放棄せず、最短距離で目標を達成する考えを止めてはならない」ということはいえるでしょう。
しかしながら、短期戦略のみでは中長期的に大きく成長することはできません。初期のネット広告で事業がうまくいったら、その事業に胡坐をかいていてはいずれジリ貧で、その事業を高値で売却して次のフィールドをみつけるのが現代的セオリーです。
というわけで、最初から短期で目標達成できるはずがないという立場に立つ古き諺には縛られる必要がないものの、最終的には中長期的に自分を一番高いところにもっていく視点を忘れてはならないこと、現代的な短期目標達成視点に対しては、短期の視点の積み重ねだけではダメで、常にその先の中長期的視野を持って戦略を組みたてていく必要があるということ、が大事です。
まとめると、現代的戦略とは、まず最短距離で目標を達成する道がないかを探し、この道を探し当てたか否かにかかわらずその後、中長期的にどう成功するのか、構想を広げていくことなのだと思います。過去の教訓を否定する必要も、これにしがみつくこともなく、いろんな考え方を融合させてザ・ベスト・ナウを見出すことが大事なのでしょう。


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