2019年11月13日 (水曜日)

売り手市場に乗らずに得せよ

少子化による人材不足が慢性化し、働く意欲さえあれば働き先には困らない世の中になっています。要は売り手市場で、こうなると、より高い給料や、居心地のよい環境を求めがちですが、着眼点はそこではありません。
人材不足から多くの組織が新人を求めているものの、同時に、ほとんどの組織では「使い勝手の良い人材がほしい。使いにくいやつはいらない」という意識も高まっています。ですので、売り手市場で勘違いして高条件の組織に入っても短期間で居場所を失ってしまうことは決して珍しくありません。売り手市場であるのは外部環境であって、個人の強みではありません。自分の強みを生かし、伸ばせるチームへの加入を目指すのが現代的なセオリーになります。
では、どうすればそうしたチームに入れるか。人材不足でもほとんどの組織にいらないといわれる人にはいくつかの特徴があります。周囲のいうことを聞かずに自分ワールドにこもってしまう人、チームメンバーの悪口やからかいを口にする人、大きな成果を求めすぎて基本が全然疎かな人などです。こうしてみると、こうした要素はその人の家庭の状況を想起させます。家族がバラバラで会話がないから皆自分ワールドにこもってチームワークがない。家庭内の会話で当たり前のように悪口やからかいが出る。基本を教えず、目立ったもの勝ち思考で結果だけ求める。といった家庭の様子です。
現代的には、周囲とコミュニケーションがとれ、基本的なことを丁寧にでき、礼儀正しい人が特に求められます。売り手市場だからといって、こうした要素を備えないのに場違いなチームを選んだり、油断して家庭環境を上記のような悪い例にしてしまわないことがとても大事です。

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2019年11月 6日 (水曜日)

ウェブと本は書き方が異なる

本はたくさん読みたいと思っているのですが、最近あまり本を買っていません。社会的にも本は売れていないと言われます。理由はいろいろあると思いますが、最大の原因はウェブとの差別化ができていない点だと思います。
ちょっと必要な情報は、ウェブで無料で手に入れられます。これが第一の原因で、本はウェブでは得られない深みをもった情報を提供であるべきなのですが、残念ながら、私も書店にはよく行き、気になる本を手にとるのですが、タイトルと、目次を読めばおおよその内容はわかってしまうため、買うのをやめてしまいます。ブログなどのウェブ媒体での発信ではキーワードを的確にタイトルに入れ込み、読者に対してその先に何が書いてあるかを予測させながら読んでもらうのがセオリーです。そうでなければ、読者は途中で前のページに戻ってしまうからです。これを、本でも同じようにするから、目次のタイトルをざっと読めば、大抵どこかで目にした内容ばかりで、買わなくてもよい、という判断に至ってしまいます。
最近初めて本を出すような人の多くは、ブログやプレゼンなどで情報発信の経験を積み、その内容を敷衍して書籍にしている人が多いと思われ、ブログやプレゼンと同じように書いてしまうから、先が見えすぎて、本を買ってもらえないと思われます。さらに言えば、本当によそにない新しい情報をたくさん抱えている人は少なく、世間に出回っている情報を集めて水増ししないと商品にならない本は、やはり現代的価値を再考すべき時期に来ているのかと思います。
これを打破するためには、本はただの情報の羅列ではなく、小説のように、いかに読者を感動させる作りにするかや、漫画のようにイラストを充実させて徹底的に読みやすくすることなどの工夫が必要ではないかと思います。本の意義は現代的に薄れているように感じますが、その中でウェブと差別化してこれを売る現代的な戦略はまだまだあるような気がします。

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2019年10月30日 (水曜日)

提案する条件は

最近は採用活動もお金がかかるもので、紹介業者に紹介料を支払って採用するのが当たり前になっている中小企業も少なくないようです。しかし、そうした採用活動で、組織の中核を担う人材が採れているかというとそうではなく、結局、書類メインで採用したが思うような人材ではなかった、という溝が生じがちのようです。中小企業は大企業よりも採用活動が困難なため、苦肉の策でエージェントに費用を支払っているはずですが、これで成果が出ないのであれば、格差は開く一方です。
ここで、この厳しい人材難の時代に、相手に提案する価値を再考しなければならないと思います。「金を払えば人は来る」というのは一昔前の考えであり、大企業のみつかいこなし得る考え方です。中小企業は、採用活動で差別化するのであれば、「職場の居心地」とか、「丁寧な育成活動」などで差を提案する必要があります。
この方針は、採用担当者だけが認識していればよいものではなく、組織の全員に共感させておかなければ意味がありません。中間管理職は、手間がかからずに結果をしっかり出せる人材だけ評価しがちですし、日常会話の中で仲間の悪口とまではいかなくとも冷やかしの言動が発生するようでは、新たに採用されて人は居心地よくありません。
「使える奴だけ使う。自力でチームに追いつけない奴はいらない」思考では、ほとんどの組織で人材不足に陥り、中間管理職に負担が集中し、組織破たんにつながっていきます。人材難の現代こそ、「居心地がいい」「この組織のメンバーになりたい」という価値を提供することが組織のHR確保と、安定的成長のためのセオリー戦略になると思います。

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2019年10月23日 (水曜日)

宴会参加に何を求める

会計士の修了考査が迫ってきていることもあり、最近めっきり飲みに行っていない私。そろそろ飲みたいなとも思いつつ、続けてきたことは、「少しくらい大丈夫だろう」と油断してしまうとあっさりモチベーションが落ちてしまうこともあり、もう2か月、修了考査が終わるまで集中を切らさずに頑張りたいと思います。
社会人にとって宴会は人間関係構築の場だと言われています(言われていました?)。見知らぬ人と、お酒を媒介に愉快な時間を過ごすことで、人間関係の進展が期待できます。ただ、闇雲に宴会に行けばよいというわけではありません。現代的に失敗している人の例としては、自分ばかりできあがって調子よくしゃべっている人と、自分が話の合う既知の人とだけしか接触しようとしない人。これでは人間関係は深くも広くもなりません。宴会に参加するなら、あまり仲良くない人と「楽しいひと時」を共有しようとする努力が不可欠で、これそしようとせず、ただ飲みたいだけであれば家で一人酒か、話を聞いてくれる店員のいるお店に行った方が満足度は高いでしょう。
というわけで宴会では気を遣う必要があるのですが、お酒を飲むのに気をつかうのが嫌な人は無理に人間関係構築をお酒の場に求めなくともよいと思います。ゴルフやそのレッスン、憂さ晴らしのカラオケ、ジョギングやハイキングをともにする場合も、愉快な時間を共有できれば人間関係は深まります。要は共通の趣味を楽しめばよいだけで、お酒や食事はその中のワンオブゼムに過ぎないのです。
人はやりたいことは、周囲に気を遣わずに好きにやりたいものです。ですので、無理に周囲に気遣う必要はありません。ただ、人間関係構築の重要性を意識して、メリハリをつけて時々、仲間に華を持たせて有意義な時間を過ごしてもらうよう心掛けることが、現代的に重要なのだと思います。

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2019年10月16日 (水曜日)

目標は計画通りに達成せよ

目標を立てる際にゴールセッティングが大事だと言われます。自分の今の実力や資源、やる気などを考慮して、達成可能な着地点を設定してそこを目指します。初めて行う仕事などでも、最終の成果物を想定し、そこに至るまでどの程度の資源や労力を投資するのか考えて進めるのが大事である観点からゴールセッティングが行われることが多いです。
私はこのゴールセッティングに関しては大得意で、自分が設定したゴールはほぼ予定通りに達成できます。しかし、その反面で、他人が設定した無茶振りのゴールや、ゴールを設定せずに闇雲に進むやり方には抵抗感が強く、達成可能なゴールセッティングができるまでモチベーションが上がらない面もあります。
個人で行動するならゴールを設定せずに闇雲に頑張ってみるのもありでしょう。しかし、チームで動く場合、チーム全体のマネジメントが重要で、私のようにゴールが設定されないとやる気の出ない人間や、一見達成不可能なゴールに尻込みする人間は多いはずで、そうした人間の特性をふまえてチームの最大の成果を引き出すためには、ミッションありきではなくリーダーが適切なゴールを設定する必要があります。
着地点を意識せずとにかく闇雲に頑張って何とかミッションを達成するのは称賛されるべきことではありますが、その成功は偶然によるかもしれません。設定した目標は計画通りに確実に仕留めるのが現代の基本で、その繰り返しが信用を生み出します。いつもドタバタして何とか最後に最低目標だけは確保するというやり方では失敗リスクが高く、そういう組織は、ゴールセッティングの徹底を意識するとよいのではないかと思います。

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2019年10月 9日 (水曜日)

「とりあえずやってみる」が使えない場合

人の勉強法にはいくつかパターンがあるといわれます。たとえば新しい機械の使い方を学ぶ際に、機械の構造から勉強する人、取扱い説明書やネット情報などを精査する人、とりあえず使ってみて使いながらコツをつかむ人、などです。3番目の「使いながら学ぶ」人が多いと言われますが、この方法は、難しい理屈を理解する必要がなく、また、一度できたことは身に付きやすいというメリットゆえの選択かと思います。しかしながら、失敗しながらの勉強であるため、高額な機械であれば破損リスクも大きいというデメリットがあります。
「失敗から学ぶ」という言葉もある通り、失敗が許される局面ではどんどん失敗して、自分で教訓を得ることが、周囲の指導者からアドバイスを受けるよりもピンポイントな情報が得られ、成長が早いという面は確かにあるでしょう。勉強でもテストをたくさん受けてひどい点数を何度もとって復習して学習する方が、テキストを丁寧につぶしていくより早いことが多いですし、スポーツ選手でも一定の基礎練習が終われば、練習試合をどんどん入れて、自分ができないことや苦手なことを洗い出していくことが強くなる近道であることが多いです。
とはいえ、これは失敗が許される場面での話。現実社会では、失敗した人間は周囲の信頼を失います。仕事を失敗しながら覚えるような人間は会社に長く居続けられないでしょうし、失敗の多いスポーツ選手は試合出場の機会は閉ざされてしまうでしょう。ですので、いつでも失敗から学べばよいというわけではなく、現代的には、そうした場面は減っているように思います。
機械の使い方は取扱い説明書を熟読して理解する、テスト勉強はテキストの地道な読み込みで対応する、野球のバッティングの練習はまずマシンを確実に打ち込めるレベルに達し、生の球を打つのはそれから、というのではあまり効率はよくなく、敬遠しがちなアプローチですが、失敗できない、周囲の信頼を裏切れない場合はこうするよりほかありません。
失敗から学べるのはごく限られた場面であり、あくまで学習は地道に行わなければならないことは、今後ますますしっかり認識する必要があるのではないかと思います。

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2019年10月 2日 (水曜日)

「使える」ものコレクターたれ

試験の前には本を斜め読みして知識を浅く広く拾うテクニックを弄しがちですが、仕事ではこうした浅い知識はまったく役立ちませんので、本を時間をかけて丁寧に深く読み解く必要があります。斜め読みして拾った知識は、たとえば日常会話などに使えるとも思いがちですが、使えそうな知識は皆自然と学ぶため、やはり浅い知識は日常会話でも使えません。
というわけで、知識は「使える」レベルに深く備える必要がありますが、それはスキルについても同様です。たとえば「本を読んで破産手続を学んだという弁護士1年生」と、「資格はないが法律事務所で破産業務の補助者として5年勤務経験がある人」とでは圧倒的に後者が重宝されます。それはスキルが実用レベルにあるか否かの差です。この差がある限り、いくら「徹夜で勉強した」とか、「3年間毎日勉強した」などと主張しても周囲には評価されにくいです。
空いた時間を活用して、知識やスキルを浅く手に入れようとするのは、一見味が良いように見えて実はあまり意味がありません。現代的に評価されるのは「使える」人であり、「使える人」であるためには、「使える」情報やスキルを有することが不可避です。というわけで、時間を有効活用するためには、あれこれ手を伸ばすのではなく、1つのことをぐっと掘り下げて検討してみることが有効で、これを繰り返し試みることが、現代的に使える人間であり続けるための重要な戦略だといえるでしょう。

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2019年9月25日 (水曜日)

大きく始めることと、小さくおさまることは考えるな

何かプロジェクトを始める際、どうしても大きなことを最初に考えがちですが、最初から身の丈に合わない大風呂敷を広げると収めるのが大変ですし、見切り発車で初めてしようものならムダなコスト流出が止まらないでしょう。いくら優秀な人が優れたプロジェクトを立ち上げても、周囲の評価が伴うまではなかなか大きな成果を上げるのは困難ですので、スタート段階では身の丈にあった適切な規模で物事を考えるのがセオリーです。
そしてプロジェクトを進めていくと、やがて野心をなくし、安定志向から小さくまとまろうとする人も多いです。しかし、これも悪手で、小さくまとまろうとする方がかえって勢いに水を指してリスクを抱えてしまうことがあり、周囲の評価がある場合には、どんどん大きく物事をすすめていったほうがよいでしょう。
リスク管理のセオリーですが、最初は手堅く、しかし、チャンスでは思いっきりが大事です。起業の世界ではどうしてもユニコーンになるような大成功起業の事例で注目を集めていますが、ユニコーン企業も、最初は手堅く土台を築き、チャンス到来と同時に一気にそのチャンスを生かして伸びたところがほとんどです。
石橋をたたいて歩く習慣は悪くありませんが、ずっと石橋をたたいていると、いつか自ら石橋を叩き壊してしまいます。序盤はリスクを避け、切り替えポイントを見逃さずにリスクを取る、このメリハリは現代的戦略の中でも特にセオリー中のセオリーなのかと思います。

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2019年9月18日 (水曜日)

基本作業の徹底

「挨拶はしっかりしろ」と指導する組織は多いです。これにはいろんな意味がありますが、今日注目したいのは、「当然のルールをしっかり順守する」ことの大事さ。
私がここで、特に、「逆転の一手」でクローズアップすることが多いことの1つに、業界のトップランナーと、優秀な凡人の違いがあります。その違いは、前者はロックオンした目標の達成に貪欲であるのに対し、後者はこれまでに一定の成果をあげたことに驕り、基本をおろそかにしがちである点です。一流であり続けるためには、まずはだれもができる基本的事項でつまずかないことが必須で、自ら「俺は特別」と、ルールを逸脱するのは論外です。しかし、優秀なのに出世しきれない人間は、どこかに自分に驕りがあり、基本を無視しているからであることが多いです。
同様に、組織が一流であり続けるためには、各構成員が基本を忠実に順守することが不可避です。イージーミスが1件でも発生すると、これを見た相手はその組織に対する信用をなくしてしまうからです。
しかし、現実にはこの点は複雑です。世間的に一流企業と思われている企業が開いた口がふさがらないようなイージーミスを連発することもよくありますし、逆に無名の零細企業がとてつもない高い正確性を備えた対応をすることも何度も目にしてきました。
基本的な作業をミスすると、大多数の人はその相手は無能だと思います。これまで積み重ねてきたものの多い企業や個人ほどそのマイナス影響は大きくなります。そのため、「凡事徹底」当たり前のことを当たり前に正確にこなすことを徹底する組織が増えているのには納得がいきます。
地位が上がるから当たり前のことを楽して良い、というのは二流の考え。地位があがったり、成果を積み重ねれば積み重ねるほど、基本的な言動に注意を払い、ミスのない対応を強く意識すべきで、この点も現代的な重要性が増しているところかと思います。

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2019年9月11日 (水曜日)

スケジュールはだれが決める?

急な土砂降りが多いこの時期、出発前に雨雲レーダーを見て出発時間を決める人も多いと思います。雨雲レーダーに限らず、今後、電車の遅延状況や道路の混雑状況など様々な情報を可視化するツールが現れ、我々はそれを頼りに時間を大事にしたスケジューリングをするようになると思います。さらにその先に、AIが最適なスケジュールを自動的に組んでくれる日も遠くないでしょう。
その日、時間を定めない外出の予定と、買い物の予定があったとして、これをインプットすると、AIが最も移動時間の少ない時間帯で外出の予定を組み、その経路をふまえ、最も合理的な経路で買い物の予定を組み込んでくれる。ここに、郵便局に行く予定を追加インプットすると、今一度1から再計算して最も合理的なスケジュールを導き出してくれる、こんなソフトがあると非常に便利です。
しかし、こうして1つインプットを増やしたらがらっと内容が変わるAI判定のスケジュールに我々は従うでしょうか。人は気が変わります。外出の途中で予定をいきなり追加したり、予定を忘れたり、外出した後もいろいろ変化はあります。カーナビをセットした後、たびたび経路変更が生じる人は決して少なくないはずで、我々はスケジュールにおいてそうした余裕や遊びを残しておくことも大事です。自分でスケジューリングする場合、おそらく多くの人がこうした時間的余裕を無意識的に残しているのではないでしょうか。
AIが導き出す解はおそらく最善解。しかし、最も満足できるのは自分の考えであるかもしれません。近未来、スケジュールを自動的に導くソフトができたとしても、諸々を考慮して、自分で納得のいくスケジューリングの解を導ける自分でありたいと思います。

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