2019年6月19日 (水曜日)

任せたことはきちんと把握する

ITの発達も利用してか、自分の能力を超えて他人の力を借りる機会は昔より増えていると思います。しかし、他人の力を借りっぱなしになってはいないでしょうか。それは現代的には便利なようで後でしっぺ返しをくらうパターンだと思います。
たとえば弁護士の中には、税理士など近隣士業者と組んでチームで対応できる業務範囲を広げようとしている人がいます。しかし、その実態は役割毎の縦割業務で、その弁護士に税務の相談があったとしても、チーム内の税理士に丸投げで、依頼を受けた弁護士自身はその税務相談の内容はおろか、進捗さえも把握していないケースがほとんどです。そのような対応をしていては、依頼者に早晩そっぽを向かれるのは避けられないでしょう。
自分のできる業務を部下に任せる場合、たとえば会社で上司が部下に仕事を頼む場合、もちろん原則は仕事をもらう部下が、報・連・相を果たすべきです。しかし、想定される時間を過ぎているのに何も部下からアクションがない場合にも、全く動かない上司というのはしばしばいます。部下が報・連・相を果たさないと怒るだけでは上司は役割を果たしていません。上司からも適時に進捗を尋ね、部下の怠慢を許さず、仕事の適切な進行を促進させる必要があります。
現代的には、他人の力を借りやすくなっています。しかし、投げっぱなしでは必ず信頼を失います。頼む内容を的確に理解したうえで、その進捗状況もきちんと把握する必要があります。その点に気を払ったとしても、他人の力を借りるメリットは十分に残り、今後も他人の力は積極的に借りるべきだという風潮が強まるでしょう 。
便利さを欲張りすぎず、他人に任せる時こそ丁寧にコミュニケーションを果たし、その内容を適時的確に把握することが、現代的にますます重要になっていきます。

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2019年6月12日 (水曜日)

物知りに頼らない

チームで仕事をする際に、知識の多い人がいると助かります。何かわからないことがあったとき、調べずにちょっと聞くだけで答えてくれるからです。おそらく顧問弁護士や顧問税理士はこうした便利さ・聞きやすさが非常に重要なサービスポイントになるのでしょう。
しかし、これは時間が惜しく早く物事を進める必要性がある場合の話。長期的に成長するためには、地道に調べて考えていく作業が不可避です。たとえば、子どもが英語や国語を学ぶ際、地道に辞書をひく作業が大変です。しかし、特に英語は、何度も何度も辞書をひくことで体で単語を覚えたり、単語の意味以外の知識を合わせて得たりすることで、総合的な英語力を身につけていきます。これと同じで、仕事でも、趣味でも、1つ1つ調べて、考えて進んでいくことは遅いですが、着実な進歩になる反面、ぱっと誰かに聞いてすぐに得た情報は、頭に残りにくいです。
というわけで、物知りは、本当に時間のない時にだけ頼り、そうでない時間帯は自分で調べて進める、この意識がとても大事です。人に限らず、IoTの便利な道具は次々と現れてくるでしょうが、これらは時短のツールとしてとらえ、日常的な依存度は高めないことが、自らの成長の機会を確保し、成功につなげる、実は「急がば回れ」の現代的戦略だと言えそうです。

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2019年6月 5日 (水曜日)

「残業しない」人が評価される理由

労働環境改善の流れの中で残業代はきちんと払うべきだというのが近時の流れです。この残業代は簡単に、誰がどの程度受け取っているかわかりますが、その量と、さらに任せた仕事量とを見比べると、企業側には誰が「使える」か可視化されてしまう面もあります。
まず、定時終わりレベルの仕事しか任せていないのに残業代が発生している人。こうした人ははっきり生産性が悪く、下手をするとわざとのんびり仕事をして残業代を稼いでいるかもしれません。というわけで、真っ先に出世ルートから外されてしまいます。
次に、そこそこ仕事を任せているのにあまり残業していない人。こうした人は今はあまり評価されていないけれども、任せた仕事はきっちりタイムマネジメントをして終わらせています。ですので、組織の隠れた能力者であり、仕事をもっと任せるべきで、残業代をけちる相手ではありません。
最後に、評価が高く将来の幹部候補としてバンバン経験を積まされている有望な若手。たくさん仕事を任せている以上残業代が多く発生するのは当然ですが、これをただ順調と捉える組織も減ってきているように思います。たくさん仕事を任せているからといって時間をいくらかけても良いというわけではありません。効率性の管理ができなければマネジメントの立場で他人を動かすのは困難です。そのため、与えられた仕事に対してあまりに多くの残業代がかかっている人はたがて信用が低下していき、幹部コースから外れるのです。
というわけで、働く側としては残業代がもらえるからといって喜ぶのではなく、できる限りこれが発生しない/最小限に済ませる努力が期待されており、これは目に見えない内心の糸ではなく数字ではっきり現れます。早く帰れるなら早く帰って自己研鑽に励めば良いではないですか。目先の残業代よりも、これを発生させないよう工夫することが、残業代の発生する現代ならではの働き方なのです。

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2019年5月29日 (水曜日)

通すのは主張ではなく共感

現代を生き抜くために必要なのは、個人の能力よりも、人を集める能力だと言われます。人を集める能力とはいわゆる人望ですが、人望を得る現代的戦略も比較的はっきりしていて、相手の共感を得ることです。
離婚調停や、諸々の裁判に関わる裁判所の人たちは当事者に公平です。が、人間です。「横柄な態度をとったり、強引な主張をする当事者には勝って欲しくないという気持ちがどうしても生じる」とオフレコで言う人には何人も会ってきました。主張を通すべき裁判の場でも、あまり無茶な言動をする人は共感を得られず、結果人を惹きつけられずに損していくのです。
共感を集める、というのは一般人が「そうだね」「いいね」と思える事を自然に伝えることが何より大事です。対極にあるのがビッグマウスや炎上商法であり、人の興味を引きつけようと強気の言動をすればするほど、周囲の人は遠ざかっていってしまいます。現代的に有効な言動は、奇抜な言動ではなく、ごくごく自然な言動の方です。注目を集めようと突飛な言動をSNSでする人が増えている時期だからこそ、「普通の人」を徹底することが有利になるというのは皮肉に感じます。

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2019年5月22日 (水曜日)

次世代技術を理解するための基礎を学ぶ

私が小学校の頃は、「将来を見据えてワープロを使えるように」と、ワープロの授業が少しありました。今、その頃のワープロを使っている人はいません。ワードはおそらく大多数の人が自力で修得したものでしょう。では、ワープロの勉強が無駄だったかというとそうではありません。ワープロ使用についての理解があったことから、ワードという新しい技術が出て来た際にも、特に有料の講義などを受けることなくスムーズにこれを使用することができました。
私は会計士のスキルレベルのエクセル使用に苦労しています。ワードはスラスラできたのにエクセルに苦戦したのも、エクセルについては基礎学習がなかったからだと思います。新しく現れる技術に対して、予めその内容を予測して練習することは困難です。しかし、今ある技術を丁寧に学習することにより、将来の新しい技術を学ぶ基礎をつくることはでき、この基礎学習がとても大事です。
今後、プログラミングが必修になると言われます。プログラミングは、私も大学でC言語を学びましたが、現在は全く使いません。おそらく高校以下で学ぶプログラミングはかなり噛み砕いた内容になると推察され、時代の変化とともに、全く内容が変わってしまうものであるかもしれません。しかし、今、それを学んでおくことにより、将来、重大なプログラミングシステムが構築された際に、それに苦手意識なく、比較的ハードル低く取り組むことができるようになる、それこそがプログラミング学習の真の目的でしょう。
目の前の学ぶものそれ自体が必要か否かを考えると、変化めまぐるしいこの時代、ほとんど不要であるかもしれません。しかし、将来、難解しかし乗り越えなければならない学習に立ち向かう際に、今その勉強をしておく意義があります。今、必要か必要でないかを考えるだけでなく、将来を見越してあれこれ頑張ってみることが、変化に対応しやすい素養を身につける現代的な戦略の1つになるわけです。

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2019年5月15日 (水曜日)

いい悪いは自分で判断せよ

組織あるある。自分は入社や入部しあっての際に、先輩に厳しくされたので、自分が先輩になった時に後輩に厳しくすると、パワハラと批判された、というケース。スポーツの世界では時代錯誤の後輩いじめが時々ニュースになりますが、これもその1ケースです。
先輩が後輩を厳しくしつけることに合理性があったのは、人が余っていた時代の理屈。厳しくしてやめられても組織としては痛くも痒くもありませんし、厳しく育てないと、厳しい社会で生き残れる人材の育成が困難だったからです。しかし今は、人手不足で、簡単に新人にやめられると組織の方が困りますし、SNS等を通じて簡単に悪い情報が伝わるため、一人ひとりを丁寧に見て育てるのが新人育成の基本です。
外部環境を考慮しないとしたとしても、自分が不愉快に感じた指導は、自分がする側ならやらない、という判断ができると立派です。結局は、組織の中で自分が周囲にどう対応されたかをしっかり見て、その中で良い対応と思ったことと、悪い対応と思ったこととは峻別し、前者を実行していくことが現代的に大事な判断のポイントになります。
私が、スポーツ部や士業事務所で受けた指導で、良いと思ったことは、「できない、あるいは目立っていない人に積極的に構う」「後輩の意見を引き出し、そこかをベースに、より高い判断ができるよう考え方のコツを提供する」で、悪いと思ったことは「最低限の情報も伝えずに、わからなければ誰かに聞いてやれ、という丸投げ」や、「失敗時、後輩の意見も聞かずに叱責する」などです。ですので、私が指導する側にたつ際は、しっかり対話の時間を持ち、どう考えたかを聞き、応えありきにならず、相手に有益になる情報を提供するというスタンスを心がけています。
人がやっているから自分も、という「赤信号皆で渡れば怖くない」思考はもう古いです。人は人、自分は自分で割り切り、より良い対応を模索するのが現代的にセオリーとなる戦略でしょう。

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2019年5月 8日 (水曜日)

特別待遇は乱発するな

英語の勉強で英会話のテキストを読んでいると、「安売りには賛成できない。客はセールに慣れてしまう」という文章がありました。セールは、売上をあげる特効薬ではありますが、利益率はかなり悪化します。多くの企業にとって、売上はノルマ設定のベースであるため、売上の達成に腐心しますが、本当に欲しいものは高売上よりも高利益のはずで、セールの乱発は、「肉を切らせて骨を断つ」の真逆を行く悪手です。
コンビニのおにぎりセールを見てみましょう。コンビニのおにぎりは正直コストパフォーマンスは悪いですし、防腐剤がたくさん使われているため、あまり推奨される食物ではありませんが、手軽さから人気です。人気とはいえ、このような難点があるため、「安売りの時しか買わない」という人はそれなりの数います。コンビニのおにぎり安売りはそうした層を取り込む効果はありますが、既存の定価でもおにぎりを買う層に対する利益率は下がるため、トータルで儲かってるかは店によって異なるでしょう。
このおにぎりセールが、デパートのセールのように、特別な季節だけであればまた話は変わるかもしれません。しかし、あまりにもおにぎりセールは乱発されるため、お客はおにぎりは100円が相場と、慣れてしまうのです。結果、おにぎりセールをして利益が減るお店が続出してしまいます。
おにぎりに限らず、どの業界でも、価格を下げればお客は増えます。しかし、その効果を継続的に得ようと、セールを乱発すると、お客は低い価格に慣れてしまし、恒常的な値下げでなければお客がつかない、という事態に陥りがちです。特別待遇はあくまで売上とお客を増やす非常手段。やりすぎると意図と全く逆の効果が生じ得ることは現代的には常識で、悪手とならないよう気をつけて練らなければならない戦略の1つです。

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2019年5月 1日 (水曜日)

見えない初対面の人への接し方

この10年でSNSは大きく普及しました。携帯のメールに代えて、より簡易かつ適時に仲間と情報交換できるようになったことは、大きな進歩でしょう。しかしながら、SNSではまだ会ったことのない、見知らぬ人とも接点ができてしまいます。それが淫行などの犯罪を助長しているとの報道は多く看過できません。
初対面の人と会議や食事に行った際、いきなり会話が弾むことはあまりありません。共通の話題を探り、少しずつ共感していく中で、相手の表情や態度なども見ながら、相手の人の本質を思い描いていくからです。この絵が描けて、かつ、自分と合うと確信を持てた後にしか、なかなか腹を割った本音トークはできないものです。
しかしSNSでは、見知らぬ人が巧言令色を用いて近寄ってきます。実際に会って話していれば、相手の話し方や態度などから怪しいとわかる人であっても、SNS上の文字だけではなかなかそこに気づくのは困難で、人間誰しも褒められると気分がよくなることから、ついつい相手を警戒することを忘れてしまいがちです。しかし、このようにうまいことだけ言う、まだ会ったことのない人こそ、最も危険な部類に入る人であることが多いです。
というわけで、現代的な人付き合いの課題として、まだ会ったことのない人にネット経由でどうアプローチして信用してもらうかと、まだ会ったことのない人のうわべだけの言葉に騙されないことが挙がると思います。前者に関しては、私も仕事で、まだ会ったことのない代理人や海外のプロフェッショナルと連絡をとりあう機会は多いため、とにかく誠実に、相手に不利なことも(隠すべきことは隠しますが)できる限り開示し、丁寧で腰の低い態度を徹底することを意識しています。
後者についてですが、私は自分の時間を無意味な活動にとられるのが大嫌いですので、営業の電話は即お断りしますし、フェイスブックブックの友達申請はメッセージ付きのものしかOKしません。相手を知る機会が乏しい場合、これくらい、慎重になってよいと思うのですが、ここまで厳しい基準にせずとも、自分できちんと線引きする基準を持つことが大事です。たとえば、知らない人からのメッセージには、最初は定型文で返し、その後、話題が広がっていけば、徐々に自分で文章を考えてみる、といった具合です。
ネット経由のコミュニケーションは魑魅魍魎の跋扈する世界。いかに自分はそれに巻き込まれず、かつ、周囲から自分が魑魅魍魎だと思われないよう創意工夫することが、現代において非常に重要なポイントとなります。

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2019年4月24日 (水曜日)

現代流アメとムチ

人材不足の今の時代、自分の組織にいるメンバーを育てるのが絶対原則です。そこで、育成担当を任命し、一生懸命鍛えるのですが、あまり行き過ぎるとすぐにメンバーはやめてしまいます。かといって、ぬるい指導ではメンバーはあまり育ちません。
そこで、組織内でアメとムチの使い分けが大事になります。指導の場面では厳しく、それ以外の場面ではゆるやかに、メリハリをつけて指導するのが良いと言われています。このアメとムチの制度設計をするうえで、ムチは指導担当で良いかもしれませんが、アメを誰がどう提供するかは考えものです。
ここで、組織のトップはいつもニコニコして、メンバーに感謝の気持ちを込めながら握手するのが正しい姿だとよく言われます。そうすると、指導担当は厳しくして、トップがメンタル面をフォローするのが良い構成に思います。私が今まで色々な業種を見てきた中で、指導担当が×をつけた人を、トップが排除するという構図をとっている組織は例外なく空気が悪かったように思います。指導担当の仕事はメンバーの優劣をつけることではなく、組織を支える優秀な人材の育成です。それが、「使える奴だけ使う」という意識のもと、自分の目には叶わない者を「組織に不要」と」査定し、組織のトップがこれを言い渡すような組織ははっきり言って、どこかおかしいです。
あるメンバーを指導する中間管理職はもちろん、その対象を良くも悪くも評価してよいのですが、悪く評価して組織から追い出す、という視点を持ってしまうと、その組織は機能しなくなります。良い人にはより中核的な業務の機会を与え、悪い人にはより基本的な業務機会を与える、というのがスタンダードのはずです。そして、良い人も、悪い人も、組織に貢献している事実は間違いないのですから、その大小に関わらず、トップが笑顔で感謝の意を伝えると、さらに頑張ろうという意欲をかきたて、組織をより良い方向に導けるでしょう。指導担当は原則厳しくてよく、ただ、それが原因でメンバーが悩むようなタイミングで、組織のトップが感謝の意を示しつつ必要性を説くことが現代的に有効なのです。

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2019年4月17日 (水曜日)

ネットで操作する側に求められるもの

おそらく電波が通じる場所であれば、人は車などあらゆる電子機器を遠隔操作で操ることができるでしょう。これが何を意味するのか。道徳観の乏しい犯罪者がコントローラを握ると、自身は安全な場所から大量殺人を実行するおそれがあります。逆に正しい教育を受けた人は、高齢者ドライバーの運転や故障などによる不慮の事故をなくそうと、安全に使う方法を考えるでしょう。このように、大きな力をもつ機械が遠隔操作できることは、操作者のモラル次第で天国にも地獄にもなります。
「人」も一定程度はネットで操作されます。自分で判断できない人がクチコミやネット掲示板情報を参考に動くように、ネットで情報を流すことにより、ある程度の人は動かすことが可能です。ここで、虚偽の情報をネットで流して他人の動きを操作する輩が現れれば地獄ですし、無知な人間を不慮の事故から救えるよう導く人が操作を担当すれば天国にもなるでしょう。
世の中には、震災被害に遭った際に、全員一致団結して頑張ろうという国家と、戦争被害に遭った際に、年十年もしつこく賠償!謝罪!と言い続ける国家とがあります。もちろん、震災被害と戦争被害とは同列には並べられないものですが、どちらの国家が天国でどちらが地獄であるかは一目瞭然でしょう。
ネットで様々なものを動かせるこの時代、動かす人が高い意識を持たなければ世の中は絶対に豊かになりません。「令和」が美しい心で文化をつむいでいくという意味があることも、この事を意識しているはずです。目先の欲にとらわれず、謙虚に、道徳高く生きていく意識をもつことが、現代を豊かに過ごすうえでh不可欠なのでしょう。

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