2019年11月14日 (木曜日)

勝ち続ける覚悟

業界のトップランナーは勝ち続けます。組織の戦いでも、トップを走る組織は勝ち続けます。なぜ勝ち続けることができるのでしょうか。そのヒントはそうした人や組織が「落ち始めたら一気に落ちる」ところにあります。
正直、すべての戦いに全力を尽くして勝とうとする意識を奮い立たせるのはなかなか困難です。そのため、どうしても「今日は楽して勝ちたい」とか、「この相手なら手を抜いても大丈夫だろう」などと考えがちです。これが二流の考え。業界のトップランナーは精神的負担がどれだけ大きくとも、「全部勝つ」という高い意識をしっかり備えて勝負に臨むから勝ち続けられます。しかし、能力が限界に達し、気持ちをマックスに持って行っても勝てなくなると、気持ちも切れてしまい、一気に落ちてしまうのです。
プロ野球やJリーグの試合、全試合に全力を尽くしている選手はごくわずかで、それ以外の大多数は、傍目にはっきりわかるほど、途中で手を抜いている場面がはっきり見て取れます。それだけ、シーズンすべてに全力を出すのは困難で、適当に抜きながらやらなければもたない世界なのですが、それでも勝ち続ける人は毎回毎回、きちんと自分の意識を高めて試合に臨むのです。
逆転の一手は、まずは「絶対勝つ」という意識をしっかり高めることから始まります。「運よくい展開になれば」とか、「チャンスがあれば頑張る」などと考えていては絶対に逆転は無理です。相手が高い意識を持っていればなおさら、それを上回る意識をもって最善を尽くし続けなければなりません。
ある程度のレベルに達すると出てくる悪い誘惑「ここまでくれば楽して今の地位を維持したい」がありますが、勝負事は勝ち続ける覚悟を持たなければ勝てませんし、それさえあれば、多少の実力差はひっくり返せるはずです。逆転の一手のために必要な根本は意外と明確になっていると思います、

| | コメント (0)

2019年11月 7日 (木曜日)

のんびり行こうよ

とかく効率性を要求される時代、成果主義よりも、「できる効率化をそつなくこなしたか」が評価の対象になりがちです。大手企業など、レベルの高い組織では、これができなかった段階で即出世ルートから外れてしまうこともあり、「考えうるムダは徹底的に排する」という考えは現代的にますます強くなっています。
しかし、スタートからそんなにあくせくする必要があるでしょうか。超スロースターターの私はこの点でいつも損していますが、結果的にほどほどのポジションを維持できています。「ナンバーワンを目指す」のであれば、こうしたムダを極力排することは必須です。しかし、トップを目指さないのであれば、のんびり行けばいいのではないでしょうか。
本屋に行けば、このようにのんびり行くことを勧める本がいくつかみつかります。ベストな効率を追求するデメリットは視野やスキルの幅が狭くなることで、たまにはのんびり寄り道して、知見を広めることが大事だと説明されています。これこそ、まさに逆転の一手の手がかりなのです。
逆転を試みるほどに広がった差というのは、ライバルがスタートから最善の効率を意識して突き進んだから。ここから同じことをやっても差は縮まりません。逆転の一手は相手と異なるやり方を選択する必要があり、相手の目先の効率性を優先するやり方に対しては、急がば回れで中長期的に早道になるやり方を選ぶのがベストです。そのために、のんびりできるところはのんびりして、ただダラダラするのではなく、自分がこれまで気付かなかったことに気付く時間にすると、いい案が思い浮かぶかもしれません。
勝負は、100メートル走のように一瞬で決まるものばかりではなく、長い闘いでは必ずしもスタートダッシュがすべてを決めるわけではありません。意図的にのんびりすることも、時にそれが逆転の一手を生み出す妙手になるかもしれません。

| | コメント (0)

2019年10月31日 (木曜日)

チームコミュニケーションで共有すべきは?

チーム活動では、日ごろのコミュニケーションにより、チーム全体として描く絵を共有することが大事です。私が東大アメフト部にいた際は、練習日は毎晩、ビデオを(オフェンス・ディフェンス別で)全員で見て、どのような体型であればどのように攻撃するか(私はオフェンスだったので)のイメージを徹底的に共有しました。おそらくサッカーでもラグビーでも同様のイメージ共有を行っていると思います。
ここで気をつけるべきは、何でもかんでも共有すればよいわけではなく、チームにとってベストの絵を共有しないと意味がないということです。たとえば会社で中間管理職を筆頭とした食事に行った際に、経営者のビジョンがダメだとか、その場にいない管理職やチームメンバーの悪口が出たり、成果を出すためにはルールに則らなくてもよい、といった会話がなされると、そのチームで共有される絵は組織に対してマイナスとなる絵で、決して組織を良い方向には導きません。
個々人が描く絵は様々です。ある時には一末端メンバーの描く絵がチームにとって最善であることもあるでしょうし、一個人がベストだと自画自賛する絵は、組織に不利益をもたらすものであることもよくあることです。お互いあーだこーだ言い合った際に、本当にチームにベストな絵を選んで全員での共有まで持っていくことが大事で、能力は高いがリーダーとしては未熟な人間はここで、しばしばマイナスの絵を共有し、チームを迷走させがちです。
ルールに則ってベストな成果を得るやり方は、言うのは簡単ですが人それぞれ違う絵を描きがちで、場合によっては悪口やいじめなどは違法ではないからルール内だと言い張る人さえ出てくるかもしれません。そうした際に、適切にチームコミュニケーションをコントロールし、選ぶべき絵を共有する方向に導くことがリーダーの仕事であり、そうした空気を創れるチームに、逆転の一手は生じるのだと思います。

| | コメント (0)

2019年10月24日 (木曜日)

ダイバーシティが逆転の一手である理由

最近、様々なところでダイバーシティが提唱されています。様々なバックグラウンドをもった人を集めることで、最初はうまくいかないものの、相互理解が進んだ段階でお互いの強みを引き出しあい、組織をレベルアップさせる点に注目が集まっています。
有望な新人勧誘は、どんな組織でも課題です。要は伸びる人材がほしいのですが、伸びる要素が特定されればされるほど、特定の性格を有した人ばかりに人気が集まり、最終的には価格競争で、いかに金銭的に優遇できるかが、伸びる人材に選んでもらう鍵になってしまいます。
伸びる人材はほしいけれどもマネーゲームは避けたいというのも、どの組織も考えること。そこで注目されたのがダイバーシティで、多様な人材を集めることで、その総力を結集した際にライバル組織を上回ろうという考えです。
このダイバーシティ、欠点は管理職にかかる負担が大きくなることと、失敗した際、組織が空中分解する危険があることです。ただ、多様な人材をまとめるポイントは意外と単純で、思うようにいかない時も笑顔で前向きに取り組むことや、失敗を誰かの責任にしたり、メンバーの悪口や冷やかしがないようにする、そうした環境さえ作れば、それぞれがそれぞれの立場で前向きに頑張れ、良い組織ができていきます。
良い人材が取れないから組織として成長できない・・・と考えているリーダーは、時に、一芸入試で、特異な才能を持った凡才を集めてみてはいかがでしょうか。最初は苦労します。しかし、前向きに頑張るベクトルさえできてしまえば、そのチームはどんどん可能性を発揮して育っていく期待もあります。組織としての逆転の一手はここにあり、正攻法で思うような人材を確保できない場合、思い切って様々な一芸を有した人材を集めてみることが、意外な突破口になるかもしれません。

| | コメント (0)

2019年10月17日 (木曜日)

評価対象とならないところで頑張る

ある人を評価する際、その人の言動すべてを検討することはできませんので、評価対象を絞るのがセオリーです。さらに、評価の透明性の観点から、絞った評価対象を被評価者に事前に告知するのもセオリーです。そすうると、当然、被評価者は、評価対象となる事象に力を注ぎ、その他に対する集中力は低下がちになります。
私はこうしたやり方は好きではなく、狙った目標がどれだけ達成できたかがその人の実力だと思います。私自身、短期間に結果を出すのは苦手で、また、短期目標は運に左右されがちですので、短期目標ではなく、中長期目標をどれだけ達成できるかが本当のその人の評価だと感じます。
とはいえ、中長期の評価を待つわけにもいきませんので、短期的には評価対象を絞らざるをえない面はあります。そすうると、ここで要領のよい人間が評価を上げて、不器用な人間が評価を下げる構造につながっていきます。では、要領のよさや器用さが評価対象なのでしょうか。これらは大事な要素ではありますが、中長期的に見れば決して最優先されるべき要素ではなく、評価対象が変わっていきます。ここに、評価逆転の目があります。
評価対象はわかっているが、そこに集中したくない、という人は決して少なくないと思います。そうした人は、自分がベストと考える流れを考えて、評価となるかならないかを気にせずに、とことんそのやり方を追求してみることが大事だと思います。それは評価に関係せず、自分を追い込む要素になってしまうかもしれませんが、その過程で得た経験は決してゼロではなく、これが逆転の礎となり得ます。
個人でも組織でも目標達成のために効率を重視しがちですが、成長はどれだけ汗をかいたかに比例するものです。あまり短期的な効率性にはこだわらず、自分のやり方を信じてひたすら汗をかいているのが、中長期的な逆転の一手につながり得るのだと思います。

| | コメント (0)

2019年10月10日 (木曜日)

まっすぐ歩くことを心がけよう

10月から、朝トレを、階段のぼりではなくジョギング5kmに戻しました。ジョギングでは歩行者との接触・衝突を避ける必要がありますので、進行方向に人がいたら、早めにその人を避ける(相手が左か右によっていたら逆サイドに寄り、真ん中に陣取っていたら左右どちらか拾い側の端に寄る)よう心がけています。
しかし、その相手が私を認識していればそれで済むのですが、私を認識せずにぼーっと歩いている人の多くはふらふら蛇行して歩くことがあり、せっかくよけたのにその側に相手も寄ってくるということがしばしばあります。これは、人は無意識ではまっすぐに歩けないことを意味しています。」
まっすぐに歩けない理由を科学的に考察するなら、まず利き足で蹴る力の方が大きいため、利き足と逆側に体が流れ、それを察知したり、利き足に負担を感じて利き足側に戻る、ということを無意識的に行っているのではないかと思われます。しかし、正直、歩行者を避けようと真摯に対応しようとする側からすれば迷惑ですし、歩行者本人も、蛇行歩きでは時間も労力も無駄に浪費してしまいます。
人は無意識的にふらふらしてしまうのであれば、まっすぐ歩くことを強く心がけるべきです。それだけで、実は意外に大きなロスを避けられるかもしれません。これは、歩くだけでなく、勉強や仕事などにも当てはまります。レポートを作成しようとパソコンを開いて、疲れた際についネットサーフィンをしてしまう人は多いと思いますが、これもまっすぐに歩けない例。集中して一直線にゴールに向かい、短時間で解決してしまう方がよいに決まっています。逆転を目指す局面では特に、いかに限られた資源(特に時間)の中で、いかに相手よりもゴールへのショートカットができるかがカギになり、そのためには、無駄なくまっすぐにゴールに向かう意識が不可欠です。
無意識的に行動すると楽で、精神の消耗は避けられます。しかし、本当にたどりつきたい高みに到達するためには、精神の消耗を恐れず、まずはしっかりまっすぐ最短距離を進む意識を気をぬかずに持ち続けることが大事でしょう。

| | コメント (0)

2019年10月 3日 (木曜日)

転落の一手を選ばないための心がけ

「逆」逆転の一手として、転落の一手となる悪い言動があります。犯罪行為はもちろん、不用意なたった一言の失言で、これまで築き上げた地位を一瞬で失うこともあり得ます。我々は逆転を目指すだけではなく、こうした転落の一手を選ばないよう注意深く言動を選ぶ必要があるでしょう。
そのために持つべき心がけが1つあります。子どもに「将来何をしたいか」を訪ねると、収入の多い職業や地位の高い職業を選ぶ子が多いです。そしてその理由を問うと、「楽をしたいから」という理由が多く返ってきます。これが改善すべき心がけです。
不用意な言動で転落した人には共通して、「自分は他の人間とは違う成功者だ」とか、「自分と相手とは立場が違う」という意識があり、その意識が非難される言動をした理由につながっています。一生懸命頑張って貯めた貯金をどう使うかは自由です。しかし、人との関係において貯金という概念はあまりありません。それまでどれだけ頑張って成果を出していようが、ダメなものはだめです。この点をはき違えると、デッドラインを引き違えて転落してしまいがちなのです。
多くの場合、頑張って地位があがるほど、求められる要求も高まり、余計にしんどくなります。ですので、「楽でいたい」と思うような人間は、責任を負う重役や、世間への露出の大きい芸能人は目指すべきでありません。転落しないためには、今の地位を守るためには、相応の苦労を要することをしっかり認識することが不可欠です。この意識があるか否かは周囲から見れば結構一目瞭然で、周囲の評価と自分の評価とにギャップがある際にも、この点の欠如が原因ではないかと振り返ってみることが大事ではないでしょうか。

| | コメント (0)

2019年9月26日 (木曜日)

本気を出せない時間帯

逆転を目指さざるをえないような状況に陥る典型的なパターンは自分が本気を出していない、出せない状態で、相手が本気を出している状態にあるときです。相手が本気なら自分も本気出していたのに、というのは後の祭りで、こればかりはアンテナを張って、常に情報収集に努めるよりほかありません。
問題は、本気を出したくても出せない時間帯であったとき。人は常に全力であり続けることはできませんので、どこかで8分程度の力で流す必要があります。ここで差をつけられると、精神的に非常につらいです。たとえばスポーツでは、完投型の先発投手の立ち上がりや、陸上トップ選手の準決勝などに起こりがちです。
本気を出せない状態であることはどうしようもありません。ですので、ここですべきことは2つ。差をつけられないよううまく力を抜きながら追いかけることと、その間に相手を観察し、本気を出せる状態になった際にどう攻めるか、しっかりと戦略を練ることです。
私のようにあれこれ手広くやりすぎている人間は特に、重要な局面なのに本気を出せない時間帯は多くなります。そのため、むしろ本気を出せない状態がベースであると公言し、その間に戦略を練って、勝負どころに資源を集中投下して勝ち抜くより方法がありません。本気を出すことは、目標を達成したければ誰もができます。しかし、資源が尽きて本気を出せない時間帯に、粘って逆転の一手をうかがうことは、経験を積まなければなかなかうまくできません。
逆転の一手を目指せるようになるためには、こうした本気を出せない時にうまく手を抜きながら大差をつけられるのを回避する器用さが不可避だと感じます。

| | コメント (0)

2019年9月19日 (木曜日)

それは現状維持の一手?

組織ではしばしばトップが、メンバーが納得できない内容の決定をすることがあります。それは、大きな戦略の中ではやむをえない措置でありつつ、メンバーにも詳しい説明ができない背景があることが多いと思うのですが、人材不足の現代においてメンバーの造反は極力避けるべきで悩ましい問題となりえます。
この際、話題をそらす、という手法がしばしばとられます。たとえば、近隣のある国では、疑惑のある人物を要職に就ける人事を強行し、反発する国民感情を反日へそらそうとしています。しかし、これは問題を解決する「逆転の一手」なのでしょうか?
組織のメンバーは組織に不満があっても、その不満を脱退や暴動というかたちで表すことには抵抗を感じます。話題をそらすという手法は、ここにつけこみ、心理的に強い反対にできないよう誘導するもので、根本的な問題を解決するものではないため、「逆転の一手」ではありません。
破綻に瀕したカップルが、相手に別れを切り出させないために、決断を先送りさせる手法はいくつかあります。しかし、それで先送りができたとしても、要は時間稼ぎができたというだけで、その時間内に逆転の一手をい見出さなければかえって結論が遅れ、双方は不利益を被るだけとなりかねません。
ピンチの際に打つ手はいくつかあります。しかし、そこでまずその手が、現状維持の一手か逆転の一手かきちんと見極めましょう。逆転の一手は時間が経過すればするほどハードルが高くなります。ですので、時間稼ぎの一手を選ぶ際には、その後によりハードルの高い逆転の一手を見出さなければならないことをきちんと認識して選択しなければなりません。
このように、ピンチの際に選ぶ選択肢は第一感だけではなく、その本質をきちんとふまえて考えなければなりません。これは、不利な状況から逆転を目指す以上、やむをえないことなのでしょう。

| | コメント (0)

2019年9月12日 (木曜日)

スタートでついた差、質と量どちらが痛い?

逆転を試みる場面は、スタートでついた差を追いかける展開が多いと思います。このスタートでついた差には質的な差と量的な差があります。たとえば、100メートル走でスタートのタイミングのコンマ数秒の差でつく数メートルの差は量的な差です。これに対し、就職活動などの面接の最初の挨拶で失敗し、初対面で悪印象をもたれるようなケースが質的な差です。
この2つの差、どちらがより痛いかを検討すると、結構な人が量的な差を選びます。量的な差があることは相手を相当上回る努力が必要であり、相手の頑張り次第ではもう逆転の目はないかもしれないというのが主な理由です。
しかし、私は逆で、量的な差は努力次第で、すなわち最終的には根性論で克服可能な差ですが、質的な差こそ、逆転の目がないケースが多いのではないかと思います。たとえば「無意識のバイアス」と呼ばれる、評価者が意識せずに優劣をつける場面では、いくら努力して良い成果をあげても、当初の結論が覆らないことはままあり、こうしたケースこそ逆転の手段がない、あるいは見当たらないことが多いでしょう。
人の評価というのは主観的で、特にこうした無意識的な部分で結論づけられてしまうおそれが高いです。そのため、人に気に入られる必要のある、就職・恋愛・契約締結などの場面ではとにかく第一印象を良くしてスタートダッシュで質的な差を奪ってしまうことが大事です。
こうしてみると、勝負事は、序盤は印象といったカタチから入り、物理的な数値の部分は後から努力で積み上げるのがセオリーといえそうです。逆転の目が早々になくなるという事態はできる限り避けたく、そのために、この2つのメリハリがとても重要なのだと思います。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧