2019年10月11日 (金曜日)

専門家は考え方が偏るので

ある分野に注力を始めたらその分野にとことん取り組むべきで、私みたいにあちこちの業種に力を分散するのは成長の点でも周囲の評価の意味でも得策ではありません。個の成長の基本は、自分がロックオンした道をとことん進んでみることです。
しかし、それが絶対的に正しい道ではありません。私は登録済士業は弁護士・弁理士で、試験一部通過士業として公認会計士・税理士・中小企業診断士のかかわりがありますが、それぞれの分野で「こうあるべき」という方向性がはっきりしていて、なかなか各分野に共通の方向性を見出すのが難しいと感じることがあります。
たとえば、中小企業がネーミングしたある商品が、その名前に似た別のネーミングで別の業者が商品化したというケースはよくあります。このようなケースで、商標・著作権・不正競争と、様々な法律をベースに議論するのが普通だと私は思っていました。しかし、こうしたケースで弁護士や弁理士は、相手に勝てるかどうかに主眼を置いて助言します。しかし、中小企業診断士が同じ事案を見ると、ネーミングという形式的な部分でリスクを負うのは得策ではないので、そのネーミングは捨てて、独自の強みベースで頑張ることを推奨します。
これはどちらが正しいという問題ではなく、最終的には相談者の納得をどれだけ追及できるかの話だと思います。というわけで、結論がある話ではありませんが、ある分野の専門家になると、「こうあるべき」というベクトルが固定され、融通が利かなくなるという面はあるのかと思います。これを回避するためには、異なる専門業種間のコミュニケーション増進よりほかないと思います、そしてその先にあるのは、自分の業種では固まっているベクトルがあっても、別の業種では違う業種では違うベクトルがあるという「差異」を受け入れられるかがカギになるでしょう。
個の成長の観点でみると、自分が目指す分野のセオリーに忠実に則り方向性を固めることは基本中の基本ですが、たまには隣接分野のセオリーにも目を向け、考え方の幅を広げるのも大事なのだと思います。

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2019年10月 4日 (金曜日)

カタチにはこだわろう

毎週火曜日に英語で記事を書いている私ですが、これは英検1級受験時の小論文対策をそのまま習慣づけているもので、ライティングよりももっと苦手なもんがあります。スピーキングです。一応、月1回1時間はネイティブスピーカーとじっくり話す機会を設けるようにしています。
会話は、コミュニケーションの神髄であるため、とにかくキャッチボールをすることが大事です。ですので、文法や発音は度外視してとにかく思いつく単語を話し続けるのが多くの人が取り組んでいることで、たとえば仕事のつきあいで英語の話せる中国人と話したりメールをしたりする際も、文法を度外視しているなという感じはよくします。
日本人は文法重視の教育を受けるため、どうしても英会話は正しい文章を話さなければいけないというプレッシャー下で話すこととなり、言葉がなかなか出てこない金縛り状態に陥りがちです。しかし、会話はキャッチボールですので、まずはカタチが崩れていてもやりとりというカタチを作っていくことが大事です。
とはいえ、文法をずっと度外視していればよいわけではありません。文法がいい加減なトーク内容は、聞く人は必ず気になります。そのため、「内容はいいけれど英語はいい加減であまり信用ならない」と思われると、結局は頑張って英会話を試みる意味がなくなってしまいます。というわけで、会話のキャッチボールができるようになった段階では、文章のカタチをしっかり整える努力が必要になります。
個の成長を試みる段階ではどうしても形式よりも実質を重んじますが、周囲は形式で見るためどうしても形式をきちんと整える必要があります。個の成長は自分の領域で行うためどうしても自分のあるべき姿を追い求めがちですが、最終目標が周囲の信頼を得ることであれば、カタチにしっかりこだわることもきちんと認識した方がよいでしょう。

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2019年9月27日 (金曜日)

個の領域は趣味の領域

個の成長は基本的に自分が管理可能な領域でできます。それゆえ、簡単なのですが、周囲にはその内容がいかにすごくても理解しにくいものとなります。自分ではものすごく頑張っているのに周囲はなかなか評価してくれない、というのはだれにでもある経験だと思います。
私の結論から言うと、個として成長するための努力は、個の領域内で行う趣味の一種だと思います。私は毎日、非常につらい思いをしながらプランク6分を継続してシックスパックを維持していますが、そのシックスパックを家庭外で他人にさらすことはありえず、細い体型から、「食が細い」「勉強ばかりして運動していない」と常に思われます。だからといって腹筋を見せてドヤ顔するのは悪手で、腹筋は趣味だと割り切って、外部評価にかかわらずコツコツ続けることこそが何より大事だと思います。
周囲の評価がほしければ結果を出すしかありません。「何時間勉強した」よりも、「テストで何点とった」か大事であり、「体脂肪率が低い」「腹筋が割れている」よりも「服を着た状態で格好いい」なのです。ただ、結果を求めるためにはその土台となる個としての力が必要ですし、力を備えれば結果を出すのはある意味簡単なため、多くの場合、個の領域に閉じこもって黙々と力をため込むのがセオリーです。
このセオリーはあくまで手法であり、評価を求める場面ではありません。ですので、ここはもう趣味と割り切ってやった方が気が楽で、結果を出すのも早いでしょう。私は「結果を出してドヤ顔している人」より、「周囲にバカにされてコンチクショーと叫んでいる人」の方が好きなので、少し一般的な視点とはずれているかもしれませんが、個の成長に関しては、周囲の目は気にせず、後悔のないように自分のやりたいようにやるのが最善だと思います。

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2019年9月20日 (金曜日)

練習試合の相手は自分のメンタルの強さで決めろ

本命の目標を目指すためには、捨石にする練習試合や模擬試験のようなステップが必要です。しかし、そのレベルは自分を理解して決める必要があります。捨石にする練習試合は、勝ち負けではなく経験を積むのが目的ですので、結果を恐れず大胆に取り組めばよいのですが、それでも結果を恐れる人はいます。私は本命の目標とそうでない捨石の目標とははっきり分けて割り切りますので、練習試合のハードルは高く、場合によっては本命よりも高く設定します。
しかし、「一生懸命頑張ったのに結果が出ないと落ち込む」という人もいます。そのような人は練習試合のハードルは低く設定し、勝ちやすい相手に確実に勝利を収めて自信を高めていくのが得策です。
というわけで、練習試合は、自分のメンタル次第で、強い相手とやるのがよいか、弱い相手とやるのがよいか決めるのがセオリーです。ただ、経験を積むのが目的であることと、自信が高まると驕り・油断も生じがちであることを考えると、できれば練習試合は強い相手と戦って自分の未熟さを思い知らされるのが望ましいと思います。自分に合った相手を選びながら、少しずつメンタルも鍛えていくのが個の成長の王道ルートなのかと思います。

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2019年9月13日 (金曜日)

じっくり取り組むタイミング

初めて取り組むこと、苦手なこと等は、じっくり取り組んで経験を深める必要があります。しかし、仕事でもテストでも、じっくり取り組む時間はその場には用意されないことが多く、限られた時間の中で大慌てでこなさなければなりません。
では、どこでじっくり取り組むのか、休日など時間に余裕があるときしかありません。仕事やテストなどのときは嵐のように過ぎていった課題を、過ぎたものと思ってしまうとその課題をクリアできるレベルに至ることは困難です。時間があるときにしっかり時間をかけて、1つ1つ丁寧に考えながら最後に全体を再現できるレベルまで仕上げなければなりません。
仕事やテストなどでは、限られた時間の中でほどほどの成果をあげることが求められますが、早くほどほどにすることに慣れてしまうと成長はありません。時間に余裕のあるとき、あるいは、積極的に時間を見つけて、自分ができないことにじっくり向き合うことが、個の成長のために不可避だといえるでしょう。

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2019年9月 6日 (金曜日)

人事を尽くして天命を待て

何かの目標に向かって取り組む際、私は、その目標の達成可能性ややりがいなどをふまえて、2つの態度をとります。まず、絶対に達成するロックオンした目標に対しては、相手を知り、戦略を練り、戦略上必要な時間や労力を超えて惜しみなく徹底的に努力します。しかし、そうでない目標に対しては、「結果はどうでもよい」と割り切ってドライに取り組みます。
人はあらゆることに全力は尽くせないので、こうした割り切りは必要です。しかし、私のように、ロックオンしない目標に対してドライでありすぎると、本来得られるはずの幸福が逃げていくのかとも思います。絶対達成したい目標に時間や労力といった資源を集中投下することはよいのですが、これを言い訳に他を手抜きするように周囲に思われるのは決して得策ではありません。
「結果はどうでもよい」と割り切る目標があるのは仕方がありません。しかし、その目標へのアプローチは決して疎かになってはいけません。結果がどうでもよく、かつ、他に時間や労力を割いて満身創痍でも、目指すからには残された資源で精いっぱいその目標達成を目指さなければいけません。これが「人事を尽くす」です。ここに至れば結果を待つ瞬間は怖くありません。今の瞬間は全力を尽くした結果だからであり、結果が出なくてもその原因は少なくとも今にはないからです。
私はここに努力の鍵があると思います。自分がロックオンした目標には誰もが精いっぱい頑張れます。そうではなく、自分が重視しない目標に対して、限られた資源は割り振らないとしても、その中で精いっぱい頑張ることが大事です。そうすれば、結果が伴わなくとも納得できますし、次のステップに前向きに進めます。
人は自分が達成したい目標に資源投入を惜しみませんが、その反面で、そうでない目標に対してドライでありがちです。そうではなく、副次的な目標であっても、限られた資源の範囲内で精いっぱい頑張ることが次のステージでの個の成長につながる重要なポイントなのかと思います。

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2019年8月30日 (金曜日)

やりこむことの価値

勉強や仕事に限らず何かについてやりこんだことは必ず身に付き、身に返ります。たとえばゲーム。ゲームのやりすぎは叱られますが、ゲームでもやりこんで、他の人が到達しえないレベルにまで達すればYouTubeに動画をアップしてその努力のリターンを受けられる可能性があります。
ゲームは極端な例だとしても、何かの分野でとことん頑張った人はその分野のコンサルとして、自営の道を開きうるといわれます。要は、人は自分の力で達しうる部分については自分で解決し、自分で達しえない光景を見ることにお金を払うのです。こう考えると、なんでもかんでもそこそこに頑張るよりも、分野はまず度外視して、何かの分野をとことんやりこむことが大事だとわかります。
とことん取り組むやり方は大きく2つあります。一定の時間を区切って、その中に目いっぱいの努力を詰め込む手法と、時間を区切らず延々と続ける手法です。私は後者しかできませんが、周囲に受けるのは前者の方で、瞬間風速で何かに最大限取組み、その成果をSNSで周囲に報告することは、個の成長のためにも、成功のためにも有用な手法ではないかと思います。
人は努力するとき、その努力が利益につながるか考えるよりも、負けたくないとか、悔しいなどの感情的な理由で始めることが結構多いのではないかと思います。それは無計画なものではなく、そこで頑張った成果は工夫により成長や成功につなげられるものだと思います。ですので、衝動的に何かに取り組むのはよいことで、あとでその生かし方をしっかり考えてみるとよいのではないかと思います。

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2019年8月23日 (金曜日)

アバウトな旅行

先日の名古屋旅行など、私は時々、あまりがっちりスケジュールを定めないで旅行に出かけることがあります。仕事の出張であればばっちりスケジュールを固め、場合によってはアクシデントがあった場合の予備のスケジュールまで固めて臨むのですが、あまり予定を固めないのには理由があります。旅の自由度を確保する意図もありますが、細かいところを定めないことにより、現場で細かい問題がちょこちょこ発生し、それを現場であれこれ考えて対応することで、個の成長につなげる狙いです。
息子と一緒に出掛ける時は特にそうしており、問題に当たった時に解決策を考えてもらい、良い解決策であれば褒め、問題を解決できない策であればどこがどう問題なのかを説明することで、成長につながてもらいたいと思っています。
順調な状態ではあまり経験は積めず、むしろそれが普通だと誤解してしまうと大変です。そうではなくて、あえて波乱万丈な状態をセッティングし、経験を積むというやり方は、リスクのとれない場面では採用できませんが、リスクを被ってもよい場面では積極的に採用し、そうした場面を楽しむ意識が、個の成長のためには大事なのかと思います。

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2019年8月16日 (金曜日)

「本番」に向かう条件を把握して対応せよ

一定の地位にあがった人はいろんな場面でスピーチを求められます。聴衆もあまり真剣に聞いていないスピーチが多いといえども、これを無難に成功させるか、失敗するかは、その場にいた人たちとの今後の人間関係を左右する大事な問題です。「台本を用意し、その通り読めばよい」などと思っていてはとんでもないしっぺ返しを受けるリスクがあります。
ここで、スピーチは、ある「カタチ」を再現すればよいものではありません。聞き手にはいろいろな層が想定されますし、話し手の側にも、会の重苦しくさとか、序盤か後半だとか、ジョークが求められる場面だとか、様々な環境が想定されます。残念ながら、うまくスピーチしている人でもこうした外部環境を適切に認識して対応している人は少ないのではないでしょうか。
スピーチを求められる人は、多くの場合、過去により小さな場面でスピーチを求められ、そこで実経験以上のことを学び、次のスピーチの機会に生かしているのだと思います。この考え方は、スピーチに限らず、様々な目標で応用できるのではないでしょうか。
目標を達成するうえで、絶対に越えなければいけない局面を「本番」と呼ぶとして、そこにたどりついた時点での状況は一定ではありません。相手や仲間が違えば当然アプローチは異なりますし、自身の体調や心理状態次第で同じハードルであっても難易度は大きく異なることがあります。しあkし、絶対に越えなければならないのであれば、どんな条件であっても越えるしかありません。すべてに条件下でトレーニングを事前に積むことは不可能ですが、似たような局面を経験しておくことで、多少の状況の変化があっても対応できるコツをつかむことはできるのだと思います。「本番」前にこうしたコツをつかみ、「本番」の条件を把握してしっかり考えて行動すればどんな条件であっても乗り越えられるはずです。個の成長とは、「本番」前にいかにこのコツをつかむかなのかもしれません。

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2019年8月 9日 (金曜日)

時間を限ってやってみる

難しい仕事をする際には、タイムマネジメントを駆使して、これをじっくりこなせるよう十分な時間を確保します。時間に追われて余計なミスをしてしまうのを回避し、調べものなど、丁寧な仕事を完遂するための時間を確保するのです。
しかし、個の成長の観点から考えると、あえて、「時間を限って」やってみることも時に有効です。もちろん、ただ仕事を早くするだけなら簡単ですが、「正確な仕事を」早くするのは相当な難題で、十分な時間がある場合に比べて相当高いハードルになります。たとえば、わからない、あるいは知識があいまいな場合、仕事ではネットなどで正確な情報を確認して進めるのがセオリーです。しかし、時間が限られていると、それをする時間がなく、正確な知識の重要性を痛感することができます。また、時間が限られていると作業効率を考えて作業を進めざるをえません。その過程で、自分が自然とやってしまうやり方の無駄に気づいたり、より効率の高い手法に気付くこともできるでしょう。
このように、時間を限って物事に取り組むことで、自分の甘い部分がはっきり認識できて、その先、この課題を解決する努力をする動機づけにつなげることが大きな成果となります。十分な時間を確保して丁寧な仕事を遂行する意識は不可欠ですが、もう1歩進んで、より早くより正確にするために何が必要かしっかり考えてみることが、より高みを目指すためにとても貴重な機会となるでしょう。

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