2020年4月 7日 (火曜日)

求められるのは即戦力

有望な組織になればなるほど、即戦力が求められます。大企業などに入ってじっくり力をつける余裕は通常与えられず、すぐに結果を出していかなければあっさり出世ルートから外されてしまいます。一度出世ルートから外れると敗者復活のチャンスはなく、いくらその後頑張って実力をつけてもどんどん居場所を失っていくだけとなりがちです。
では、最初に結果を出せずに出世ルートから外れてしまったら努力する意味はないのでしょうか。そうではありません。その組織では活躍のチャンスが与えられなくともじっくり力をつけておくと、他の組織に移籍した際に即戦力として活躍でき、こうして逆転を起こすことが可能になります。今、就職氷河期世代の転職が増えていますが、まさにある企業では活躍できなかったがじっくり力をつけた人が、転職を成功させているようです。
組織に求められるのは「すぐに結果を出すこと」、しかし、人は努力せずに最初からスキルを有することはありません。ですので、どこかでじっくり力をつけることが必要です。多くの組織ではこの力をつける余裕は与えてもらえませんが、やめる前提でどこかでしっかり力をつけ、その力を即生かせる組織に移る、という動き方は考えられ、むしろこれからの主流になっていくかもしれません。
個としてどこで自分を磨き、その後どこでその力を生かすかという点は、どんどん長期的な視点で考える必要が出てきているかもしれません。

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2020年3月31日 (火曜日)

NGワードは「自分だけ」

この時世の中で、SNSで失敗している人のパターンがいくつかあります。キーワードは「自分だけ」で、「自分だけ我慢を強いられている」と、悲劇の主人公を演じる人や、「自分は大丈夫だから」と、イベント等に普通に行く人などは、まったく共感を得られないどころか、逆に批判を受けるケースが多いです。
震災被害の場合、震災時にいた場所や、自宅の堅固さ等によって被災者の間にも、不自由の差が生じます。ですので、特に不自由の大きい人に共感は届きやすいのですが、今回のコロナは現在健康であるかを問わず、全員が一律にオーバーシュートを引き起こしかねない活動を自粛すべき状態であり、そこに不平等はありません。皆、一律に不自由を我慢しなければならないのです。それを捻じ曲げて自分だけ我慢しているとぼやいたり、自分だけは特別だと活動するのは、社会への造反であり、社会から反感を買うのもやむをえません。
3月は不自由で面白くない月でした。それは誰のせいでもなく天災のせいです。これをしっかり社会全体で我慢できれば、社会の損失を最小限に抑えられるでしょうし、自分だけ特別扱いを求めて失敗すると、社会の損失が一気に膨らんでしまうかもしれません。今しばらくは我慢の時期だと思われます。
通常、SNSでは他人との違いをわかりやすく見せることがセオリーですが、コロナ騒動が沈静化するまでは、他人との同化を記載した方が共感は得やすいようです。

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2020年3月24日 (火曜日)

コミュニケーションの高度化

新型コロナによる自粛モードで大きな痛手を被っているのは、塾やジムなどの「場」を提供する業種です。前向きな成長を促すべき場がこの時期に敬遠されるのは皮肉な話です。逆にネットで提供する学習産業などは一気にシェアを広げました。私はここにはコミュニケーションの手法の変化があると感じます。
日本人は、実際に会って丁寧なコミュニケーションを行うという基本に忠実です。塾にせよジムにせよ、おそらくそれなりの顧客を獲得していた業者は顧客と直接会ってのコミュニケーションがしっかりしていたのでしょう。
しかし、時代は互いに干渉となるようなコミュニケーションは省略の方向に進んでいます。在宅ワークがよい例で、在宅ワークにより業務効率をあげている人は今後どんどん出世し、直接のコミュニケーションを行わないと先に進めない人はどんどん淘汰されていきます。飲食店もマスターとの会話は不要で、静かな環境とテイクアウトの比重がどんどん増えていきます。
コミュニケーションを減らすのがよいわけでは当然ありません。少ない時間や手間で効率的に行うことがこの先、特に求められ、直接会って話すことにこだわりすぎると時代の流れに取り残されてしまうでしょう。
弁護士は、顧客ときちんと会って丁寧に打ち合わせのうえ、事件処理の方針を決めます。この基本は崩してはなりませんが、今後、skypeやSNS等も駆使してより効果的に、便利に、コミュニケーションを行うことが求められていくでしょう。どの業界でも、このコミュニケーションの高度化に対応できるかが、個として、個人事業主としての成長と逆転のカギになると思われます。

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2020年3月17日 (火曜日)

仕事に要求される要素、いらない要素

新型コロナ騒動の中では勝ち組と負け組の格差がはっきりしています。この季節に人気が伸びている要素と落ちている要素を分類していきたいと思います。
まず外食産業では、ファーストフードのテイクアウトが好調です。おそらくイートインとテイクアウトとではスペースや後片付けを要しないイートインの方が人気は高いと思いますが、他人との接触を避けるべきこの季節では、手作りで暖かくて早いファーストフードのテイクアウトが顧客ニーズに合致しています。逆に外食産業で不調なのは、おいしくても時間を要する食事処、大量生産系のバイキングやスーパーのお惣菜です。時間を要すると、他人との接触時間も増えるためできる限り回避すべきですが、スーパーのお惣菜などは、ファーストフード店より仮においしくても、いつ作られたかわからず、その間に何をふりかぶったかもわからない点で敬遠対象となってしまいます。「おいしさ」よりも「衛生」がはるかに重視されています。
業務に関してはテレワークが軌道に乗ってきた企業も多く、外出自粛期間が長引いても持ちこたえることができそうな気配です。テレワークは、緊密なコミュニケーションを阻害するという指摘もありましたが、実際に対面して雑談含みでコミュニケーションを交わすことは必須ではなく、むしろ必要な時に短時間で要点をまとめてやりとりすることが重視されてきました。無駄に話が長い人と、必要な時に電話やメールがつながらない人が淘汰され、簡潔に確実に情報をやりとりできる人が着実に作業効率をあげています。
もちろん、これらは「他人との接触回避」が重大な関心事となった今限定のニーズかもしれませんが、「時間があるときに大量生産作り置きでコスト削減」や「不要なことも含めてよくしゃべる」といった要素は今後どんどん敬遠されていく気配も見えてきているように思います。顧客ニーズを正確に捉えて最低限必要なものだけを少ない時間的・費用的・体力的負担で提供することはよく考えれば基本中の基本。こうした時期でなくとも普段からしっかり意識して自己の言動のクオリティ向上に取り組みたいものです。

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2020年3月10日 (火曜日)

共感・支援されるケースと批判されるケース

最近新型コロナの話題ばかりで恐縮ですが、火曜日のテーマである個人や小規模事業者の場合、コロナ対策は非常に大変です。大企業であれば、テレワークに切り替えて、少しでも調子の悪い人には積極的に有給休暇活用を促すべきですが、小規模事業者では、1人が休むと業務に致命的な滞留が生じるおそれがありますし、母子家庭の方などは多少体調が悪くても働き続けざるをえません。
同じシチュエーションでも、その人の背景を踏まえて考えるべきです。中小企業者であれば納期に間に合わせるために「多少」無理をして、マスクをした社員が必死に仕事をするのは許容されるべき(ただし、その状態が恒常的であれば仕事の請け方がおかしく、経営者が批判され得ます)反面、体力のある企業でこれをすると批判されるでしょう。また、体調が悪そうにも関わらずに仕事に出てくる人については、普通は批判されますが、当面の給料を得ないと生活していけない人などについては周囲も理解とフォローをするのが日本社会だと思います。
余力のない個人や小規模事業者が必死に生きようとすることについては、我々はコロナ感染のリスクが多少及んだとしても、共感し、支援する方向に考える人が多いのではないでしょうか。まずはそうした必死に生きようとする人が迫害・冷遇されない世の中であることを心より祈ります。
他方で、いくら社会的弱者であっても、全く共感・支援されない行為類型もあります。学校が休校になったからといって集団でぶらぶら遊んだり、カラオケ店やライブに行くなどは論外。大型イベントの自粛依頼が通知されていますが、大型イベントは主催者だけでなく参加者もコロナ拡散の共犯で、厳しい社会的非難は避けられないでしょう。
社会は前向きに生きようとする人は必ず支援します。前向きに生きようとする人は事の善悪を丁寧に判断し、手持ち資源の有効活用を図ります。ふとしたことで舞い込んだ「時間資源」。しっかり前向きに活用できるか、無駄遣いしてしまうかが、「這い上がれる人」と「ずっと下にいる人」との差になりそうです。

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2020年3月 3日 (火曜日)

自分の身は自分で守る意識

新型コロナウィルス騒動は、他国での患者が急増して一気に世界規模の騒動となってきました。日本国内の患者は報道によるとまだ少なく、その多くが中国人観光客で日本人の患者は少ないように見えますが、「体調が悪いのに病院へいっていない」潜在的な患者は相当人数いると推定され、こうした人が公共交通機関等でウィルスをまき散らすと、日本も一気に患者が急増するおそれがあります。
これからはどんどん温かくなっていくはずですので、あと1か月頑張って乗り越えたいところです。そのためには、個々人が自分の身を守るという意識をしっかり持つことが大事です。「マスクを着けて厚着しているから大丈夫」とはいえませんし、マスクをせずに公共の場で咳をしている人を敵視しても解決する話ではありません。ちょっとの辛抱ですので、不特定多数の人間が集まる屋内の会合やイベントには行かない。電車移動はピーク時を避ける、夜遅くまで飲み歩かない、寝る際は多少汗をかいてもしっかり暖かくして寝る、といった自衛の意識を強く持って、安全に安全に対応を選択していくべきです。
こうした意識が普段高い人でも風邪やインフルエンザに罹患します。それは、業務中に同僚からうつされたり、通勤途上などでウィルスをもらってしまうからで、要は、「完璧な対策」は存在しません。しかし、「完璧な対策がないからできる限りのことをしよう」と考えることで、ウィルスをもらう可能性を少しでも下げていくことが大事なのです。
そうすると、ガチガチの生活で日々がつまらない、という声もでてきそうですが、今回の件はそれくらい非常事態「となり得る」水準の大事件ととらえるべきでしょう。目先の楽しみは少し先送りし、しっかり対策を講じて乗り切った人だけが、この先事態が収束した後に楽しい1年を取り戻すことができるように思います。

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2020年2月25日 (火曜日)

1年勝負?安泰が大事?

プロ野球とJリーグの選手を見ていると、後者が圧倒的に大変だろうと感じる場面があります。プロ野球選手は、一度1軍レベルに達すると、ちょっとした不調やケガではクビにならず、1軍で試合に出られなくなってから何年かプロ生活を延命できます。しかし、Jリーガーは、前年調子が良くても、当年に調子を落としたり怪我をしたり、時には新監督との相性が悪く試合で使ってもらえなくなると、そのシーズンオフにすぐ放出されてしまいます。
プロ野球は、一定水準以上の選手の身分保障は手厚く、Jリーグは毎年毎年が勝負で気がぬけない、という労働環境があります。では、この比較において前者がよいといえるでしょうか。プロ野球選手の身分保障が手厚いのは、移籍の自由度が低く、試合に出られないからと言って他チームにいけるわけではなく、プロで戦力外といわれると、大幅に収入を減らしてアマチュアでプレーするしかありません。逆にJリーグでは、シーズン中に自分の力量にあったチームに移籍しやすく、活躍すれば上にいけ、活躍できなかったら少しカテゴリーを落として再起を目指すことになります。
スポーツ選手ではなく、一般企業では社員の身分保障は原則的に手厚いです。違法行為をしなければ原則的にクビはないでしょうし、力を発揮できない人も、いわゆる「窓際」で再起を目指すことになります。これが不合理だと、ハラスメントで余剰人員を自主退職に追い込む企業は論外ですが、ただ身分保障が手厚いだけでは活躍できない人はいつまでたっても活躍できないでしょう。
従前の終身雇用の時代は終わり、雇用の流動化が進行しています。これはメンバーとしては身分保障が薄れる反面で、チャレンジする契機が広がるという意味があります。上記のようにJリーガーの身分保障は厚くありませんが、だからこそ、1年1年丁寧に頑張れ、チャレンジもできます。個の成長はまずはチャレンジから。安泰を得るのは最後でよいのではないでしょうか。Jリーガーのように毎試合必死で走り、1つ1つの機会を大切にしてどんどん上を目指す、これからの時代、本当に成長していく人材はそうした人でしょうし、雇用の流動化の中で企業が手放してはいけない人材も、個別の成果を出す人よりも、そうした意識を有する人ではないかと考えられます。

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2020年2月18日 (火曜日)

ライバルは必要?

私は成長のためには適度なライバルがいて、そうしたライバルとのきわどい勝負を勝つことで経験を積んでいく必要があると思っていました。私が成長してきた経過はまさにこの手法で、厳しい環境に身をおき、自分がギリギリ達成可能な目標をなんとかクリアすることでステップアップしてきたのです。
しかし、こうしたライバルは不要だという考えがあります。たとえばマラソンや駅伝では、悠々一人旅が一番力を出せる状態で、下手に2位グループを引っ張るような位置に立つとそのグループ内の争いに勝ち抜くことが優先されてしまい、結果的にトップを追撃する余裕はなくなってしまいます。
ビジネスでも、売れるかどうかわからないから穏やかに小さく始めるのではなく、初期投資でネットワーク経済性を確保してしまい、ライバルの模倣を無効化してしまうやり方での成功例が増えています。
ライバルと切磋琢磨すると経験を埋めますし、モチベーションも確保できます。私はそれが必要だと考えていたのですが、経験もモチベーションも自分のやる気次第でいくらでも得ることはできます。そうすると、ライバルとの争いはただの消耗戦で、こうした消耗戦を回避して最初からブルーオーシャンでのびのびとやった方がよいという考えも確かにありだと思います。
私自身の考えをすぐ変えるわけではありませんが、チマチマ経験値を積み重ねていくドラクエ方式ではなく、最短距離で目標を獲ってしまうやり方も選択肢の1つに入れて考えてみようと思います。

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2020年2月11日 (火曜日)

クラウドファンディングの勧め

今年はオリンピック・パラリンピックイヤー。有力選手の動向も気になりますが、私は苦労して一生懸命頑張っている選手にも注目しています。どの種目でもスポーツで上位を目指そうとするとかなりの費用を要します。メダル候補の選手などはJOCや所属企業、後援会などから潤沢な資金を受けていますが、こうしたトップレベルではない選手は必死に資金集めして、練習方法を工夫して上位を目指しており、そうしたところに感動します。
資金集めの方法は、従来は後援会や知人を通じた寄付を募ることが主流でしたが、最近はクラウドファンディングという注目の手法があります。群衆からのファンドということで、主にネットを通じて、ファンや選手の志に共感する人から幅広く資金を集める手法です。資金を支出してもらう「リターン」も柔軟に決めることができ、選手の仕事や特技などの強みを駆使して魅力的なリターンを考え出すことができればかなりの資金を集めることができるかもしれません。
現役選手に限らず、引退後のキャリア形成にも、昔のファンから開業資金を募ってお店を立ち上げ、そのサービスを出資者に還元するというようなやり方が考えられます。このように、クラウドファンディングは志と何らかの強みを持った人が、その強みを生かして志を果たすための先立つものを手配する大事な機能を提供し得る注目の仕組みです。
この仕組みがうまく機能するためには、手続の透明性を大前提とした制度の信頼性が不可欠です。私も最近この制度を知ったばかりですが、将来、有望な人がうまく使えるようしっかり勉強して、制度の信頼性を支えられよう備えたいと思います。

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2020年2月 4日 (火曜日)

トップランナーズハイ

今年の内容改変により、火曜日は従前の「逆転の一手」と「個の成長」を合わせたような内容を、できる限り実在の事案をベースに紹介したいと思います。
今日は、私自身観戦した、先日の大阪国際女子マラソンの話。我が家のベランダから見える道路がコースになっているため、毎年時間を見計らって沿道に応援に出かけています。レースは東京五輪の最後にきっぷがかかったものであるため、序盤からハイペースな試合となり、折り返しまでは10名ほどの集団でしたが、20キロ以降少しずつ選手が脱落し、20キロすぎで、ハイペースで辛いはずの松田選手がさらにギアをあげて後続を振り切り、五輪代表となる基準タイムをクリアして優勝しました。
私がすごいと思ったのはもちろん、この30キロすぎでギアをあげたところ(ここは帰宅してテレビで見ましたが)。普段のレースでは走らないハイペースで走ってきて、ライバルが脱落する中でさらにペースをあげられるのかと、人間の底力に普通に感動しました。解説の方が「ランナーズハイに入っている」と説明していましたが、おそらく単なるランナーズハイではなく、トップランナーだけが入れるトップランナーズハイともいうべき状態なのだったのかと思います。
目の前の相手に勝ちたいという気持ちで力を出すことと、トップでありたいという気持ちで力を出すこととは異なります。当然後者の方が圧倒的に強い力です。この2つの違いをふまえると、本当にトップを目指して頑張る人はこうしたトップランナーズハイに入ってしまうので、一度遅れるともう逆転の目は生じない可能性が高いのかと思います。
我々は、本当に勝ちたいときは自分の力以上を出せると考えがちですが、どの業界でもトップランナーの底力は、我々凡人をはるかに凌ぐもの。いざ業界のトップランナーに挑む際には、単に自分の力を出す以上に準備しなければたくさんあることがよくわかります。

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