2019年6月14日 (金曜日)

持続可能の条件

プロスポーツ選手は当然、運動ばかりしているわけではありません。運動できる、すなわち体が動く時間は限られており、トレーナーのもとでこの体が動く時間を最大限に活用するトレーニングプログラムを作成します。
体を動かさない勉強はというと、東大を目指すために「1日朝から晩まで勉強した」という人は時々います。しかし、勉強は体を動かさない代わりに頭を動かし、頭のスタミナの問題はどうしても生じます。また、集中力も大事で、人間が丸一日集中力が続くわけがありません。ですので運動同様、計画的に効率的なプログラムを組み立てる必要があります。勉強に似たデスクワークにも同じことが言えるでしょう。
要は何をするにも、気が向いた時に努力すればよいわけではなく、我武者羅に時間を投資すればよいわけでもなく、持続可能な最大効率のやり方をみつけることが大事です。持続可能であるかはその日の体調や、疲れの残り具合にもよるでしょう。ですので、時には疲れを理由に努力量を減らすことも大事でしょうし、しかし、それが目の前の辛いことから逃げるものであってもいけません。
将来的には自分の体力や疲れなどを数値化して、最善のトレーニングプログラムを出してくれるソフトなども開発されるのかもしれませんが、今はこの退き時は自ら見極める必要があります。原則、根性論で頑張る、という選択で良いと思いますが、今日は無理にできても、明日明後日続かない、というようなときは早めに切り上げて回復に努めることも大事な判断になります。

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2019年6月 7日 (金曜日)

自力で伸びる

どんな組織でも新人に対する指導は手厚いです。成長の機会を与え、上位者による助言を与え、組織の一員として活躍できるレベルに育てます。しかし、その先の育成が充実している組織は少なく、構成員も「そこそこ活躍できる」レベルでとどまってしまうことが多いです。
例えば会社の中間管理職に対して、管理職クラスに育成するシステムを用意することはあまりありません。ひたすら仕事を任せて、その中でできる人だけを管理職に登用するだけです。会社としては管理職クラスの人材が増えることは望ましいはずですが、そこに費用や時間はあまり割きません。
雇われる人の側から見ても、そこそこ仕事ができるようになり、会社の中で地位が安定すればそれで満足してしまい、それ以上の努力をしない人もそれなりにいます。それまで指導に従って成長してきて、指導がなくなったら何をしたらよいかわからない、という面もあるかもしれません。
しかし、どんな分野であっても、やり始めたことを途中でやめて良いということにはなりません。仕事でも勉強でも趣味でも、教えてもらってそこそこできるようになった後は自力で、成長の機会を求め、成長を続けていかなければいけません。そのためには、自分はまだ未熟という意識と、成長したいという欲求を常に持ち続けることが大事です。
「そこそこできる」レベルには全員到達します。豊かな人生を送るためには、その先の道を自力で見つけていくことがとても大事なのだと思います。

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2019年5月31日 (金曜日)

「謙虚で控えめ」であるべきタイミング

日本人の精神なのか、「謙虚で控えめであるべき」としばしば言われます。私もこの基本的方針が大事だということはわかっていますので、基本は謙虚で控えめにし、あまり自己主張はしないようにします。
しかし、この「謙虚で控えめ」は常にこうしていればよいというわけではありません。謙虚であるがゆえに損する場面はいろいろあるからです。その1つが個の成長の場面。個の成長は、成長の機会を得られなければ効率よく進めることができません。しかし、控えめな人は周囲から「自信がなさそう」「頼りなさそう」と思われがちなため、ミッションをこなす力があってもチャンスを与えられない事がしばしば生じます。ですので、成長の機会を求める場面では相手を騙さない範囲内で強気であるべきです。
謙虚で控えめであるべきと言われるのは、相手が自分を過大評価してしまうと、その先失敗した際に失うものが大きいからです。将来的に安定的に人望を得ていくのであれば謙虚であるべきです。しかし、自力をアップさせないことには、やがてジリ貧になります。ですので、周囲から成長の機会をもらい、どんどん成長していくことも大事です。ですので、ベースは謙虚で、チャンスをもらえそうな場面では頼りがいがありそうなところを見せる、というのが1つの使い分けの例です。
基本的な方針というのは一度決めると、それを貫くのがよいのですが、謙虚か強気かという点に関しては、場面に応じて使い分ける器用さが強い比重で求められます。

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2019年5月24日 (金曜日)

稼いでいるやつには逆転できる

「逆転の一手」は今日のトピックではありませんが、これに近い内容の「個の成長」のお話。
成長するためには、できる事ではなく、できない事をひたすら訓練するに限ります。できない事を仕事でするなら、大したお金はもらえません。ですので、これは生計の柱にはなりませんが、間違いなく、成長のためには不可欠な要素です。
ここで、収入格差と今後の成長の相関関係に注目が必要です。自分で相当な収入を得られる人とは、現時点でははっきり差があるのですが、その相手が高い報酬を得ているということは、得意分野しかやっていないことを示します。その分野が一生賑わうなら一生叶わないかもしれませんが、おそらくそうでない以上、その相手が苦手分野の手入れをしない間に自分が苦手分野を克服すれば、それが逆転の芽になり得ます。
個の成長のためには、活動のポートフォリオの中に一定割合、苦手なことへの取り組みを含めなければなりません。稼いでいる人はここが欠落しているため、将来逆転の芽が生じるわけです。
あまり収入や成果の最大化にこだわらず、個の成長のための時間と機会を一定割合確保する、本当に追う側はこれしかありませんが、中間的な立場に立った際はこの意識がとても大事です。

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2019年5月17日 (金曜日)

速くする訓練と、じっくりする訓練

人間の筋肉には、速く動かす速筋と、じっくり長く動かす遅筋とがあり、総合スポーツをする限りにおいては、両者をバランスよく鍛える必要があります。同じように、脳や身体にも、速く動かす部位と、長く動かす部位とがあるのではないでしょうか。
勉強や仕事では、速くやるべきものと、じっくりやるべきものがあります。例えば計算ドリルなどは時間はあまりかけずにさらっとできるようになるのが到達点であるのに対し、書道や字の書き取りは、速い必要はなく、丁寧にやる必要がありますし、初めての難題には、時間をかけてじっくり粘り強く取り組む姿勢が不可欠です。
ですので、宿題な仕事をする際にも、ただこなすだけでなくどちらを鍛えるのかをしっかり意識する必要があります。スピードの要求される仕事をのんびりやっていてはKYであり、自分のためにもなりませんし、丁寧にやるべき仕事を簡単に短時間でやっつけの答えを出してしまうことも、KYでありかつ、自分のためにもなりません。
私は子どもの頃から、計算ドリルを速く済ませるのは得意だった反面で、字を丁寧に書くのは苦手でした。その性格は今も変わらず、速くすべき仕事は得意で、難題に粘り強く取り組むこともできるのですが、丁寧に仕上げる作業が未だに下手くそです。ですので、私の成長の課題は、少し時間をかけて丁寧に欠点のない仕事を仕上げることです。
人それぞれ得手・不得手はあるでしょう。しかし、特殊な専門家を目指すのでなければ、速くするトレーニングも、粘り強く取り組むトレーニングも、丁寧に仕上げるトレーニングもバランスよく行う必要があります。これは、日々の宿題や仕事において、本当に求められていることをこっそり置き換えて自分の弱点のトレーニングに充てても差し支えない範囲が必ずあるはずで、そのような範囲で積極的に弱点補強に努めることが、個としての成長を早めるひと工夫になります。

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2019年5月10日 (金曜日)

「要らない」スキルの鍛錬は無駄ではないが博打

若い社会人は様々なスキルをどんどん学んでなんぼです。その観点で我武者羅に仕事をするのはセオリーです。しかし、いくら頑張ってもそのスキルは絶対に将来使わない、というものはあります。そのような「要らない」スキルを学ぶ仕事にどう取り組めばよいでしょうか。
これには2つ答えがあります。1つは無駄な時間の浪費はバッサリ切り捨てるべきだ、ということ。もう1つは、そのスキル自体は不要だけども、その経験は別に活きる、と割り切って頑張るかです。一見、前者しか選択肢がないようにもみえますが、努力は必ずしも目指したゴールだけに役立つわけではないので、一生懸命頑張ったことを別の領域で活かす、というのはよくある話です。
しかし、明確な目標を持たずに、我武者羅に頑張った努力が実るか否かはその後の運命次第です。要は博打。実れば得しますが、失敗すれば時間の無駄遣いになってしまいます。この視点をしっかり持つ必要があり、持たずにやる我武者羅な努力はただの無駄骨になるおそれが高いでしょう。
では、その意識を持って頑張るに当たり、どのような点を考慮すればよいでしょうか。ある方向の努力が、他の分野で実る可能性は、その分野同士の隣接性に依る可能性が高く、いわゆるシナジー効果のある分野同士であればこの確率は高くなりそうです。弁護士業と公認会計士業はシナジー効果があると言われているため、私は、両者の業務の、常識的に考えて他方の業務には貢献しないという業務も精力的にこなしています。
このように、第一感「無駄だな」と思う仕事も、全くやる価値がないわけではありません。自分が目指す方向に近いものであれば、直接ほしいスキルでなくても頑張る価値はありますし、その仕事を頑張ることで同僚に恩を売るという目的もあるでしょう。しかし、自分の将来像から程遠く、全く将来役立ちそうにないスキルを得るための努力は、コミュニケーションを駆使するなどして、うまく断る必要があります。この見極めは非常に難しいですが、自分の限られた時間という資源を有効活用するためには、決して見逃してはならないポイントになります。

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2019年5月 3日 (金曜日)

忙しい会社には入ってはいけない

学校で先生に誰もが言われる言葉「質問する前に自分で考えられるところまで考えなさい。そのうえで、わからない部分を質問しなさい」。これは単に先生が楽をしようとしているのではなく、こうしないと知識が身につかないからです。
教えてくれといって教えてもらった知識に強いありがたみを感じる人は少ないです。そのうえ、取得に苦労もしていないので、身体にも身についていません。そのような内容は、時間がたてばすぐになくなってしまいます。ですので、自分で考えられるだけ考えて、苦労してみることで身につくのです。この理屈は個の成長を目指すあらゆる場面に有効で、一直線に成果を求めずいろいろ考えて苦労してみることが非常に重要です。
話変わって就職の選択の場面。就職先を選ぶにあたり、最近の若い人はゆるい職場志向が強いようですが、私のような就職氷河期経験時代は、仕事の多いしんどい職場志向を持つ人が多かったです。それは、ひたすら多くの実戦をこなすことで自らの成長を目指す意図があります。しかし、こうした忙しい職場では冒頭の先生の話とは全く逆の事が言われます。「わからなければすぐに周囲に聞いてさっさとやれ」
つまり、忙しい職場では実戦の機会は与えられますが、じっくり考える機会は与えられず経験を蓄積する術が限定されるのです。思うに、成長は、実戦によっても得られますし、自分でしっかり考え込んで身につくものもあり、一概にどのパターンがよいかを決めることはできません。要は、自分の学び方に照らして、実戦が良いのか、体験が良いのか、本を読むのがよいのかなど、様々ある手段の中で最善の手段を毎回毎回考えていく必要があるのです。
経験を積めば成長できるわけではありません。ですので、それを見込んで忙しい組織に加入するのは、時に悪手になることも、自らの成長の観点から覚えておくべきことでしょう。

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2019年4月26日 (金曜日)

スルーする力

優秀な投手がプロでコーチの指導が原因でフォームを乱したり、怪我をしたりして引退に追い込まれるというニュースは時々聞きます。我々は人の社会に住まう以上、周囲から色々な意見を受けます。しかし、自分がどう行動するかは自分の責任で、自身で決めなければなりません。その際、周囲の声すべてを真に受けているととてもまともな判断はできません。人の発言の大半は感情的・直感的なもので考え込まれた内容のあるものではありません。そのような発言に逐一踊らされては損なのです。
人によっては、不快に感じる発言をしてくる人もいるでしょう。しかし、これに真っ向反論するのは時間の無駄ですし、その相手はもちろん、会話を聞いた他の人まで不快にさせてしまいます。「おまえバカだろ?」と言われれば腹が立ちますが、相手は自分のことをよく知らないまま、動物のように本能的にしゃべっているだけですので、「そうです。バッカでーす」とでも適当に返しておけば十分です。
これはレベルの低い話ですが、不快にさせる発言でなくとも、一見アドバイス的な意見をくれる人はいます。しかし、これも多くは、自分のことをよく知らないまま感覚的に話しているだけですので、あまり参考になるものは多くありません。自分の判断は自分でしなければならないのですから、こうした意見をスルーできる力が、自らの最善の成長のために大事です。
とはいえ、周囲の話に全く耳を塞いでしまうと、これはコミュニケーションの拒絶であり、仲間をどんどん失うことになります。周囲の話をしっかり聞きつつ、その大半をうまくスルーすることが大事です。形式的には耳に入る意見10すべてを聞くものの、そのうち自分に取り入れるのは1~2程度、その程度だという認識をもって、しっかり他人の意見を聞いて受け流すことが、精度の高い判断、効率的な成長にとても重要です。

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2019年4月19日 (金曜日)

お酒と成長実感

私は最近はお酒は金曜夜~日曜昼までしか飲みません。仕事のパフォーマンスを意識してのことですが、それでも月曜日は不完全燃焼で、木曜・金曜になると、疲れやストレスとは裏腹に頭はよく動きます。私は平日の朝は欠かさず腹筋と5キロジョギングを行いますが、これも月曜日はしんどく、週末が近づくにつれて身体がよく動きます。
いずれも自身の成長のための修練。毎日同じ量の修練を積みながら、それに対する苦痛感・成長実感が異なるのは、成長プログラムを組み立てるうえで重要なポイントです。どうせ頑張るなら、できる限り苦痛を感じず、成長実感を感じながらやりたいものです。私の場合はお酒との関係が大事なようで、お酒を控えれば修練の苦痛感は低減され、成長実感も得られやすいですが、修練の積み重ねでストレスや疲れが溜まると、その解消にお酒が必要というわけです。
これは私のケースですが、誰にも、「大好きなものを控えた飢えた状態」が調子よく、しかしそれではもたないので大好きなものを時々楽しむ、という人は多いのえはないかと思います。これは、「飢えた良い状態」と「飢えていない悪い状態」をどう使いこなすかという問題かと思います。ここで、より負担のないストレス解消方法を考えれば、という提案があると思いますが、結局、そのストレス解消法に飢えている時が調子よく、そうでない時が調子悪いことになるのではないでしょうか。
どういう場合が調子よくて、どういう場合が調子悪いかは検証が必要ですが、おそらく大事な何かを断つことが、修練において良い感覚を得ることが多いのでしょう。こうなるとバランスの問題で、平日は仕事と自分がやりたい事の修練に努める、休日は自分へのご褒美をあげて力を蓄える、そのメリハリが、効率よく成長するうえでとても大事なのだと思います。

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2019年4月12日 (金曜日)

経験値の「溶けやすさ」

ゲームでは積み重ねた経験値が消えることはありません(セーブデータ自体が消えなければ)。しかし、我々が日々得る経験値は、しばらくしたら溶けてなくなってしまいます。しかし、同じ努力で得た経験値でも溶けやすさは違うように思います。
まず、一夜漬けで10時間頑張って積み重ねた経験値と、毎日30分ずつ20日かけて積み重ねた経験値、おそらく後者の方が溶けにくいでしょう。しかし、それは、前者は途中から集中力が散漫になるのに対し、30分なら集中力が違うからであり、集中の程度が溶けやすさに影響するのではないか、という意見も出てくるでしょう。また、意識的に努力していることと、無意識に毎日続けている試みとでは、前者の方が溶けにくく、頑張ることによって自分が何を得たいのか意識することが大事だという考えもあるでしょう。
これに対し、まとまった時間頑張った方が、細切れにやるよりも身につく、とか、あえて無意識に身体が動くようにトレーニングして頭ではなく身体にやり方を覚えさせる、という人もいるかもしれません。経験値の溶けやすさの違いは必ずありますが、これを何らかの特定のものさしで計るのは難しく、個人差があるような気がします。そうであれば、他人の成功談などは話半分に聞き、自分がどのような努力をして、どのような経験値を積み、それがどう減っていているのか、しっかり自分で把握することがまず大事です。
若い頃は我武者羅になんでも頑張ることの方が成長が早いのですが、社会人になると時間の制約が厳しく、思うように時間を投資することができません。そこで効率よく経験値を積み上げるためには、自分を知り、自分に合った「積み上げ方」を試行錯誤しながらうまく進めることがとても大事です。

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