2019年2月15日 (金曜日)

行間から学ぶ

我々が日頃目にしている本や新聞や雑誌。そこに明示的に書かれている内容を理解して学ぶことは、効率的に飛ばし読みしながら短時間で行うことができます。しかし、せっかくお金をかけて買ったのに、そのような表面的な理解で満足するのはもったいないです。
これらの書物には、筆者が想いを集約したエッセンスのみが記されており、当然、その背景にはその何倍もの前提があります。そこまで理解できると、筆者の想いをより正確に理解でき、自らの将来の糧にしていく幅が広がります。しかし、これが難しいため放棄し、表面的な理解で満足してしまう人が多いのが現実です。
もし、その本が筆者の講演会であり、質疑応答タイムがあればいろいろ質問したいことがあるはずです。本や新聞の内容に対しては筆者への質問はできませんが、①内容を読んで疑問点を洗い出す②目の前に筆者がいると仮定して質問を書き出す③質問に対する仮説の回答を想定する④その仮説の成否を検証する、この4ステップを踏めば、明示的には書かれていないけれども行間を読んで、自らの成長の有意義な情報を引き出すことができるかもしれません。
私も、小さい頃から読書感想文が大の苦手で、行間を読むのは得意ではありませんが、せっかく買った本や新聞。行間を読む努力を試みて、そのスキルを鍛えて、読書にあてる費用や時間以上のリターンを安定して得られるよう精進したいと思います。

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2019年2月 8日 (金曜日)

平常状態を高める

お正月に緩んだ気持ちや身体をようやく持ち直してきた人が多い時期ではないでしょうか。正月明けには「しんどい」と思った1週間でも、同じ事をいまやると普通にできる、というのは別に不思議ではありません。
これは、身体の慣れの問題だと思います。身体は負荷の低い状態から高い状態に移行するとストレスを感じる反面で、ストレスの高い状態から高い状態に維持することにはストレスを感じにくいです。私は毎朝走っていますが、1月上旬はとてもきつかったものの、もう全然しんどいと感じることはなくなりました。
ここに個の成長のヒントがあります。負荷を高める際には誰もが苦労しますが、一度高い負荷を身体が覚えると、その状態を維持し、その状態を平常に保つのが高い成長率を維持する鍵となります。
痩せている人と太っている人、前者が特別苦労しているわけではなく、前者が日々何気なくやっている活動が実は効果的で、その活動を何気なくできるようにしていることが差の生じる要因だと言えるケースは多いでしょう。「1日1時間本を読む」「1日1時間筋トレする」など目標を立てるのは容易な反面で、それを続けることが初期段階で大変なことが多いです。しかし、そこを乗り越えれば1日1時間頑張り続けるのはあまり負担に感じることがなくなり、これを平常状態にできるとどんどん人は成長していけます。
もちろん、その状態をずっと続けるのは困難なため、正月や夏休みなどに休憩を入れるのは不可欠です。しかし、頑張れるところまで、負荷のかかった状態を平常にできると、精神的な負担をあまり感じずに、持続的に成長していくことができるでしょう。

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2019年2月 1日 (金曜日)

それ、本当に「簡単なハードル」?

目標達成はいつも困難ですが、時に簡単なハードルだと言われる障害が設けられることがあります。周囲からは「まず失敗しないから気楽にやってきなよ」と言われるものの、文字通りに受け止めてよいかは検討が必要です。
私の経験では、失敗する人の少ない「簡単なハードル」は、「実は高いハードル」か、「取り組むに値しない低すぎるハードル」のどちらかであることが多いように思います。例えば、士業資格では人格審査の意味もこめて、最後に口述試験が設けられるものが多いですが、この口述試験自体の合格率は90数%、ほんのひと握りの人だけが落ちる試験です。しかし、だからといって、試験官とコミュニケーションがとれれば合格というわけではなく、受験生は必死で勉強しているので、合格ボーダーは合格率の高さをふまえてもかなり高い水準に達します。このように、合格率は高くても皆必死に頑張るためハードル自体は非常に高いパターンが前者。
逆の例としては、応募すれば、一応形式的な面接はあるものの、よほどのことがない限り採用、という会社があります。今の時代、人材不足のため、こうした会社は増えてきているかもしれません。このような会社、そもそも応募する価値があるでしょうか?「滑り止めに」という考え方もあるかもしれませんが、あまりに低いハードル設定で、来た人は誰でも採用するというような会社では、志高い人もそうでない人も大きな成長は望めず、少し苦労してももう少しまともな会社を目指す方が個の成長のためには有効かと考えられます。
以上のように、一見簡単に見えるハードルは、実は真剣に取り組まなければ通過できない高いハードルであるか、頑張るに値しないものであるか2極化する可能性が高いように思います。惰性で頑張る努力にあまり価値はありません。一見簡単なハードルはその本質を見極めて、本気でそれに取り組むか、あっさり見過ごすか判断を決めてしまうのが、自身の成長につながるでしょう。

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2019年1月25日 (金曜日)

デッドポイントを楽しむ

何か目標に向けて取り組む際、序盤から中盤頃に非常に辛い局面が訪れることがあります。マラソンではこれをデッドポイントというので、この記事でもデッドポイントということにします。このデッドポイント、乗り越えればかなり先まで進むことができますが、乗り越えなければそれまでの努力が水泡に帰してしまいます。
要はこの苦しいポイントを乗り越えられるかが目標達成の鍵であり、この時間帯に何か別の楽しい事を考えて気を紛らわせるという手法も過去に紹介しました。今日の記事の趣旨はこれを真っ向否定することになりますが、苦しいポイントで、きちんと苦しい思いをしてそれを乗り越えることが、次の成長の機会において役立つという話です。
苦しい時間に気を紛らわせてその場をしのいでも結局その場しのぎです。先を見据えると苦しいことに真っ向向かい合い、これを乗り越える訓練が大事になり、苦しい時間帯にそれをどう乗り越えるかいろいろ試行錯誤することがその後の経験になります。
デッドポイントはしんどい嫌なものですが、それさえも将来の成長のための大切なステップなのです。逃げずに真っ向立ち向かうことが将来必ず役立ち、可能であれば「これを真っ向乗り越えたらさらに成長できる」と、その状況を楽しめると、成長は加速するのかと思います。

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2019年1月18日 (金曜日)

楽な日、しんどい日、どちらが満足?

月曜日の朝に悪い夢を見て起こされる日には特徴があります。その日やるべき仕事が多く、大変な1日が待っていることがわかっていることから脳が過剰反応するのでしょう。逆に平穏な月曜日の朝は平穏に迎えることができます。その日がしんどいとわかっている日の朝は誰にでも苦痛でしょう。
では、その日の終わりはどうでしょうか。しんどかった1日と、楽だった1日。後者が良いという人もいると思いますが、私は断然前者です。しんどい1日を乗り越えた自分を称えることができるからです。
人は苦痛を嫌いますが成長は望みます。両者はそう簡単には両立しないため、結局はいずれかしか得られないことが多いのですが、だからこそ苦難を乗り越えて経験値を得た後の喜びは一入です。しんどい1日が待っていることは恐怖ですがそれを乗り越えたら成長が得られると、そこまで読めればこれに立ち向かうことができるでしょう。
楽な1日は楽ですが成長もありません。その間に周囲にどんどん追い抜かれて窮地に陥っていくだけです。逆にしんどい1日もその日を越えられないとクビになるなどという極端なケースはほとんどないはずで、まず自分が一生懸命頑張り、どうしても足りない部分は周囲に助けを求めれば必ず乗り越えられるはずです。そうすれば成長が得られ、人生を優位に進めていくことができます。
こう考えると、楽な1日より、しんどい1日が待っている方がワクワクできるのかもしれません。目先の苦楽ばかりではなく、もう少し本質をしっかり見て一喜一憂するように意識すれば無用な悪夢でたたき起こされるようなこともなくなるのかと感じています。

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2019年1月11日 (金曜日)

苦手な事を任される資質

成長するためには得意な事ばかりやるのではなく、未知の苦手な活動で修練していく必要があります。これは、特定の分野で1番になるためにも必ず踏まなければならないステップで、苦手な事をできるようになってようやく殻を破れるという場面はいくらでもあります。
このためには、得意でうまくできる「わけではない」活動を周囲から任せてもらう必要があります。これは見ての通りとても高いハードルです。この点につき、コミュニケーション力が大事だという人がいますが、一定のレベルまではコミュニケーション力でパスを回してもらえても、根本的に力の足りない活動を任せてもらうには、コミュニケーション力だけでは不足します。
もちろん、できない事をあたかもできるかのように偽るのはタブーで、これは周囲から二度とパスをもらえなくなるかもしれない最悪の愚策です。そこで鍛えるべきは個人としての「期待度」を上げること。「実力不足かもしれないが、頑張ればできるかもしれない」と思ってもらえればその活動を任せてもらえるかもしれません。期待度をあげてこうしたパスをたくさんもらえばもらうほど、成長は加速します。
ここでいう期待度は様々な要素からなりますが、例えば、過去に他の分野で困難な目標を達成したことや、普段の努力の態度などから判断されるものだと思います。こう考えると、個の成長のためには、与えられた機会に誠実に取り組むのはもちろん、成長と関係しない場でも誠実に取り組むことが間接的に重要だとわかります。
個の成長のために自分のエリアで精一杯頑張るのは当然ですが、こうした自分のエリア外の評価を得るために自分のエリアで何をすべきかもしっかり考えてできる限りのことを日々行うことがとても大切です。

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2019年1月 4日 (金曜日)

1対1で負けたくない気持ち

箱根駅伝、必死に走る選手の後ろの車から「負けるな、その勝負勝ちきれ」と声をかける監督の応援が印象的でした。
いろんなスポーツを見ていますが、結局重要なのは個と個の勝負であり、それはさらに突き詰めると個と個の勝負に負けたくないという意地に依るところが大きいように思います。ですので、こうした駅伝や、たとえばバレーやバスケの重要局面でのタイムアウトで監督が選手に伝えるのはテクニカルなことではなく精神的な言葉が多いのかもしれません。
私はいろんなことに取り組んでいます。要領が悪いのでスタートダッシュは必ず出遅れて周囲より下手な活動しかできません。しかし、そこから頑張って逆転します。そこにあるのは、突き詰めると、その周囲に負けたくないという思いなのかもしれません。
というわけで、1対1で絶対負けたくない気持ちが成長のために何よりも重要で、逆にこれを持たない一見優秀な人には何を教えてもなかなか勝ちきれないのかもしれません。
個の成長は自分の領域内で完結できるのですが、そのためには何よりも負けたくないという意識を持つことが不可欠です。あらゆる分野でこの意思を持つのは難しいですが、頑張ろうと思う分野があれば何よりもまず1対1の個の勝負では絶対にまけないという気持ちを強く持つことが必要だと強く意識しています。

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2018年12月28日 (金曜日)

好敵手がいるから

目標達成のための障害は低いにこしたことはありません。たとえば高校野球では都道府県によっては強豪校ひしめくところもあれば、あまり強いチームがなく悠々と全国に行けるところもあります。一見、後者がよく見えるため、都会から遠くの学校へ越境入学する選手が多いことが指摘されています。
しかし、本当に後者がよいのでしょうか?目標が甲子園出場ならばそうでしょう。しかし、甲子園出場は中間目標であって本当の目標は甲子園で勝つことのはずです。ここで、野球に限らずどの種目でも、「たまに全国に出てきたら強い」というチームがあります。このチームはライバルひしめく激戦区にいるためなかなか予選を勝ち抜けませんが、そうしたライバルを倒して全国に行くことができれば一気に上位に食い込むことができます。これはライバルの存在の良い影響で、ライバルがいない場合よりも必死で努力した事実が全国大会の場で活かされるのです。
目標を達成するうえで、強力なライバルの存在は鬱陶しいです。しかし、その目標は長い目で見れば中間目標にすぎないことが多いはずです。それならば、ライバルの存在をありがたく思い、これを乗り越えて成長した自分を思い浮かべてワクワクした方が圧倒的に得です。
弁護士は法廷で初めてあった相手の弁護士とにこやかに名刺交換する人が多いです。その案件では厄介な相手でも、その案件以外ではお互いに良い影響を与えうるかもしれないという期待を持っての行動です。
好敵手がいるということを微視的に疎んじるのではなく、これを楽しんで前向きにより努力する糧にする意識がとても大事なのだと思います。

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2018年12月21日 (金曜日)

その意見の理由は?

普段の会話で自分の意見を述べるのは大事です。それが話題の提供になり、コミュニケーションを増進します。しかし、その意見の理由をきちんと自分でわかっているでしょうか。
「・・・がいいと思う。理由はただなんとなく」という意見はその後に会話が続きのくいですし、自分へのフィードバックも少ないです。勘や感情ではなく、なぜ自分はその意見を持つのかを掘り下げて理由を整理することが大事です。その理由は後から考えれば未熟で、反対意見のつきやすいものであることは間違いありません。その理由をその場で話してフィードバックをもらったり、後で自分で振り返ることにより、自分の考えのどこが未熟だったかを知り、1歩前へ進む礎にすることが可能になります。
感情や勘で進んでいくだけでは自分の成長につながる気づきを得ることはなかなかできません。成長のためには成長の機会が必要であることは何度か記事にしていますが、未熟な過去の自分を見つめ、何が未熟だったかを振り返ることもこの機会の1つです。この振り返りを行うためには、なぜ過去の自分が未熟だったかを整理する必要があり、その1つの手法が、考え方の道筋を明らかにすることです。
もちろんあらゆる判断に理由をつけるのは不可能ですが、大事だと思う意見を形成する際には、なぜ自分はそう考えるかを冷静に整理してみると、その後の成長が促進されるでしょう。

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2018年12月14日 (金曜日)

機会あり有難し

子どもは日々宿題をやります。多くの子どもは宿題をするのは嫌です。ですので、言い訳をしてやらなかったり、いい加減にやったりするのは常套です。しかし、宿題は親や教師が子の成長のために必要と考えて課しているもので、それを真剣にこなす子といい加減にこなす子との間には必然的に差が生じ、後で後悔することになります。
成長のための資源は必ずしも平等には与えられていません。「お金」は生まれた段階で既に不平等です。「時間」は平等であるため、成長のためにいかにこれを有効活用するかが大事です。成長の「機会」は各人にランダムに訪れます。
たくさんの宿題、上司からの無茶振り、サッカーの試合での的はずれな自分あてのパス、これらはいずれも対処が困難ですが、真正面から向き合うと必ず重大な知識や経験を得られるでしょう。
いかに素質とやる気があても、成長の機会に恵まれなければ大きな飛躍は望めません。成長の鍵は時間を無駄なく使うとともに、成長の機会をしっかり活かすことが不可欠です。
「難有り有難し」という言葉があります。この言葉には大変共感しますが、成長の機会はこの「難」よりも広い概念で、「(成長の)機会あり、有難し」もより上位概念なのかと思います。難、すなわち、苦行でなくとも、自分の成長になることには積極的に参画し、効率よく知識や経験を得ていくのが得策です。
いくら頑張っても成長の機会に恵まれなければ大成できません。成長の機会はランダムに訪れますが、そのタイミングが悪いと拒絶してはそれはただの損です。面倒くさいのが本心でも「貴重な成長の機会だ。ありがたい」と思って精一杯頑張ることが早く成長するコツなのです。

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