2020年10月20日 (火曜日)

発言のベクトルを考える

世の中うまく生きるためには調整力が不可欠です。調整力といっても非常に広い概念ですが、今日は発言のベクトル(向き)について検討してみたいと思います。
チームプレーをしている際、イエスマンはまず嫌われません。チームが行きたいという方向に向かうことの邪魔をしないからです。これに対して、いろいろ意見をつけてくる人は鬱陶しがられます。しかし、本当に難しい壁を乗り越えて一定の領域にたどりつきたい場合、チームに必要なのは後者です。チームが本気で目標を目指す段階になった際にはあれこれ意見を言う人が重宝されることになります。
SNS、たとえばツイッターでは大衆的な意見を述べると、多くの共感を得る場合があります。しかし、共感を得ようと過度に誰かを貶めようとするとかえって社会から反発を受けがちです。また、大人しい投稿は面白くなく、尖った発言がうけがちですが、大衆に向いている方向と違う方向を向いた尖った意見は常に炎上の危険に晒されます。
これらから言えることは、発言や意見は必要とされるタイミングがあり、かつ方向性が求められているベクトルに近似しているかが重要なポイントになるということです。そのため、人はそれぞれ好き勝手に様々な意見を持ちますが、社会の中でうまく共感を得て進んでいくためには、そのタイミングでベストのベクトルを見つけ出して、発言の方向性を調整することです。
たとえ犯罪者であろうと、度を過ぎた批判は他の人から見ても不愉快で、発言者の人間性が疑われる要因となり得ます。いろんな意見に触れながら、今はこの方向の発言が周囲に合っているだろう、という予測を丁寧に行っていき感覚を磨くことが、個としてうまく社会でやっていく大事なカギなのだと考えられます

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2020年10月13日 (火曜日)

「自分は他人とは違う」という暗示の活用法

政治家や企業の社長の中には、時にとんでもない非常識な行動に出る人がしばしばいます。コロナ禍で自粛モードであるにも関わらず、平気でウィルスを拡散する宴会等に興じる人たちがその一例です。そうした人たちは「自分は他人とは違い特別」だという意識を有し、これを誤った方向に作用させているため、こうした非常識な行動にでてしまうのだと考えられます。
私は、特に勉強や仕事をする際は、「自分は不器用だから人よりも早めに着手しよう」といつも考えます。その結果、宿題や仕事で期限を徒過したのは人生で片手で数えられるほどです。このように、「自分は他人とは違う」という意識を謙虚な方向に作用させれば、前向きに頑張ることができます。
また、私は普通の公立小学校の平凡な小学生でしたが、一生懸命続ける中で、公文はどんどん上のクラスへ行き、塾も順調に進級していきました。こうなると、「自分は他の子と違って才能がある」と自信を持ち、さらに公文や塾に力を入れることができました。
私は、仮にある二人に実力差があったとしてもそれはある時点での差であり、将来的に逆転できる、決定的な差ではない、と思うため、原則として「自分は他人とは違う」という意識は持つべきでないと思います。しかし、仮に「自分は他人とは違う」という意識を持つのであれば、このように、謙虚に前向きに頑張る方向か、自信を持って前向きに頑張る方向に作用させるべきで、何かを怠る方向に作用させてはならないと思います。個の成長の基本中の基本は、小さな前向きな取り組みを積み重ねること。「自分は他人とは違う」という意識はこの点について良くも悪くも作用するものですが、是非とも前者の方向に精いっぱい活用したいものです。


 

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2020年10月 6日 (火曜日)

答えは教えてもらうものではなく創造するもの

周囲の信頼を得るためにはコミュニケーション能力が必要だと言われます。それは間違いありません。ただ、コミュニケーション能力行使の手法を誤っている人は多いように思います。
周囲の、協力者となるべき人をリストアップして、いろいろ話していくなかで「答え」を引き出せれば終わり、そう考えている人が多いように思います。しかし、何をするにも「正解」などないはずで、周囲に聞いた内容を右から左に移動させるだけでは、眼前の課題解決となっていないケースが多いのではないでしょうか。
「一定水準以上の成果をあげればそれでよい」という依頼であれば、こうして、「一定水準」を知っている人に答えを聞いて再現すれば楽ですが、依頼主にとっては平凡な結果で、相手を「便利屋」程度にしか記憶にとどめないでしょう。
せっかく周囲の人にアドバイスを聞いて回ったなら、ただ、特定の人の助言を右から左に流すだけでなく、複数のアドバイスを調整して、1歩高次元の答えを模索してみてはどうでしょう。そうすることで、直面する課題を解決したり、依頼主の記憶に残ることが可能となってきます。
「正解」のない世界では答えは教えてもらうものではなく、自ら創造するものです。そのヒントは他人とのコミュニケーションで引き出さなければならないとしても、最後は自分で創り出すという意識を決して忘れてはならないでしょう。

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2020年9月29日 (火曜日)

良い状態を求める

仕事がそれなりに忙しい時の方が、暇な時よりもずっと良い成果を出せる、ということはよくあります。お酒を少し飲んだ翌日の方が、全く飲まない日の翌日よりも良い成果を出せる場合もあります。仕事なり勉強なりトレーニングなり、一定の量と成果を求めるのが一番ですが、量や成果を獲得できればよい、ではなく、環境をとことん整えて、より良い状態でこなしていくことで、自分の能力の最大値をあげることができます。
こう考えると、たとえば2時間余裕があるためトレーニングをしようとする場合、2時間目いっぱいトレーニングメニューは入れない方がよいのかもしれません。丁寧にアップをし、途中で適度な休憩を入れながら、重要なトレーニングにしっかり集中して行えるようにスケジュールを組んだ方が良い状態で良い成果をあげることが可能になると思います。
時間があればとにかくとことんメニューを入れる、というのは少し古いやり方。何をどれだけやったかも大事ですが、どのような状態でどのようにこなしたかにもきちんと着目して、より成果のあがる活動を心掛けたいものです。

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2020年9月22日 (火曜日)

時間を過不足なく用意せよ

ある目標に取り組む際、その目標が必達目標であれば最も確率の高い手法を選ぶでしょうが、その目標が単に通過点である場合は、その局面でいかに自分が成長し、あるいは自分の今後に必要な人脈等を得るかという視点で、最も得な手法を選びます。個の成長の簡単から見たとき、この手法を検討するうえで重要なのは適切な時間を確保することです。
短い時間でささっとクリアした目標では個の成長はあまりありません。時間がないためささっと片付けてしまうことはどうしてもありがちですが、成長のためにはならないため、簡単にクリアできる課題であってもじっくり腰を据えて深く掘り下げてみることが大事です。他方で、時間があり過ぎてもよくありません。私は土曜日に弁護士会の個室にこもって勉強することがありますが、ほぼ1日勉強時間を用意しても、途中でだれてしまい、頑張って夕方まで机に向かってもかけた時間に見合った成長は得られなかったなと感じます。時間をかければよいというわけではなく、所定の課題に対して過不足ない適切な時間を用意して、その時間内に集中して目いっぱい取り組むのが良いのです。
時間はお金と並んで限られた資源で大切に使わないといけないとは、ほとんどの人が思っているはずです。時間はかけなさすぎても、かけすぎても成長によくありません。しっかり適切な時間を見極めてその時間を用意する意識が大事なのだと日々実感させられます。

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2020年9月15日 (火曜日)

他人の経験談は良くも悪くもすべてノウハウ

先週の台風10号は過去最大級というお触れもあり、2年前大阪で猛威をふるった台風の脅威を思い浮かべながら備えましたが、それてくれて大事にはいたりませんでした。そのニュース報道を見ていて気付いたのが、「川や海の様子を絶対に見に行かないでください」「雨が降り出してから屋根に登ったり窓や扉を直そうとせずに、避難してください」「避難所はコロナ感染リスクがあるので、ホテルに避難してください」という呼びかけです。これらはすべて、少し前までは「・・・の結果、犠牲者が出ました」という結果報告のかたちで報道されていたもの。過去の他人の失敗体験を繰り返してはならないという意図をはっきり受け止めることができました。
これらは過去に他人が残しいてくれた貴重な教訓であり、我々は台風等の天災の時にしっかりこうした教訓を思い出して実践していくべきです。より大きな話にすると、他人の経験談とは、失敗体験も成功体験も貴重なノウハウで、失敗体験は繰り返さない、成功体験は同様の方法で良い成果を得られるか試してみることで、個の成長につながります。
そうすると、我々は個の成長のために、他人の体験談をたくさん収集し、その検索性を良く準備しておくことが有力な方法論となりそうです。他人の失敗報道を笑ったり批判したり、他人の成功報道をうらやんだりするだけでは自分は前には進めません。そうしたノウハウを広く集めてしっかり前向きに生かす工夫が大事なのだと感じます。

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2020年9月 8日 (火曜日)

光る素材は見出される時代、つけるべき力は持続力

私が子どものころはテレビがほぼ唯一の情報源でした。テレビに出演する人はまるで神で、よほどのことがない限り我々一般市民がテレビに出るという奇跡は起きない時代でした。そうした時代でチャンスを生かすために必要な個の力は、誰もが認める圧倒的な力である必要があり、続いて人脈等のヒューマンスキルが重視されていました。
今は全く様相が変わっています。素人のYouTubeチャンネルがテレビよりもはるかに高い宣伝効果を有し、テレビにも、たとえばプロ野球の試合にプロ野球YouTuberが出演したり、バラエティ番組に人気YouTuberが出演するのは当たり前になりました。「この人すごい」と周囲に本当に思ってもらえる人はネットでその光る才能の一部さえ見せれば、後は周囲が拾い上げてくれ、見出される仕組みになっています。
しかし、見出されるのが容易になればなるほど、easy come easy goで、周囲に見放されるのも早くなります。そのため、最初に売れた後、売れるネタを出し続ける持続力の重要性が増しています。
芸人の世界が一番わかりやすく、あるネタで一気にゴールデンタイムの主役に躍り出ても、続くネタが不発となれば消えるのも早いです。プロスポーツ選手も、若くして試合出場の機会を得ることは容易になっている反面、結果を出せなくなれば、新しい選手がどんどんでてくるため、これまでよりも早く引退を余儀なくされてしまいます。
というわけで、個として本当に成功するためには、周囲の評価を一定期間持続させなければなりません。これは、今の世の中において、一発当てることよりもはるかに難しいことでしょう。光る素材は絶対に周囲が拾い上げてくれます。ですので、成功したくばその瞬間をじっくり待って、しっかり長続きする力を身に着けることが先でしょう。

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2020年9月 1日 (火曜日)

下げて良いラインと、越えてはならないライン

人は皆、「やりたくないがやらなければならないこと」があります。中高生は宿題、大学生は論文・レポート、社会人は仕事などです。こうした活動はやりたくなくても、どこかでえいや!とやる気を出してこなすことで技術的な面だけでなく、精神的な面でも成長することができるため、頑張らなければなりません。
もちろん、計画的に、どのタイミングでこなすかをきちんとスケジューリングして、その通りにこなせる人が望ましいです。しかし、人は弱いもので、なかなか思い通りに「嫌なこと」をすることができず、ついつい後回しにしてしまいがちです。しかし、与えられた期限の中で後回しして、気分や体調の良いタイミングで行うというのは決して間違ったことではありません。その方が良いパフォーマンスを出せるかもしれませんし、少々後回しにするくらいでは、時間通りにやる人とそれほど大きな差は生じにくいからです。
一方で所定の期限を1秒でも遅れたり、やらないというのは完全にNGで、それならばその道は最初から歩まない方が良いです。社会人であればおそらく次のチャンスは与えられませんし、学生は許されても、ライバルとの差ははっきりついて取り返しがきかなくなります。
「やりたくないがやらなければならないこと」へのアプローチは私は精神面の負担と影響が大きいと感じています。ですので、「どこまで遅らせてよいか」をきちんと計算したうえで、少し後に、より良い状態で挑戦するのは良いと思いますし、「どこまで遅らせてよいか」を把握していないと、致命的な遅れやミスにつながりやすいのだと思います。


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2020年8月25日 (火曜日)

話し相手は特定の誰か?不特定多数?

個の成長を遂げるうえでは出会いが大事です。世の中にたくさんの人がいる中で、いかに自分に有益な人と濃い関係を築けるかも個の成長のために重要な要素で、必要なテクニックになります。これには、相手の属性に合わせて対応することが肝要です。
とにかく自分が成し遂げたいものがあり、その協力者が欲しい場合、その熱意を積極的に表現するべきです。そのような話をすると、ほとんどの人はひいてしまうか、適当におべっかをつかって「テキトー」な関係になってしまいがちですが、そうした相手は協力者にはなってくれませんので、早く関係に幕引きするのも時間の有効活用です。大事なのは協力者を掘り当てることで、熱意をアピールすると協力者たるべき人は共感してくれます。こうして出会う人の数%の相手にだけ通じる熱意をアピールして大多数にふられていくことが、自分が求める協力者を効率的に選別する手法になります。
これとは対照的に、取引相手を求める場合、上記とは異なり、できる限り広く、できる限り全員と仲良くする必要があります。できる限り多くの人に良く思われ、その好感が口コミで広がり、その繰り返しで取引相手がどんどん増えていきます。
このように、オンリーワンの企業を立ち上げようとするベンチャー社長と、老舗製造業の社長とではまったく関係を築きたい対象が異なり、そのため、会合で話すべき内容も全く対照的になります。そして、それはある人の属性によって一元的に決まるのではなく、その場その場で異なっていくものなのかと思います。状況に応じてどんな相手と仲良くしたいかを整理し、それに合わせて話題を調整することが、うまく人間関係を個の成長につなげる大事なテクニックになるのです。

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2020年8月18日 (火曜日)

状況が変われば答えも変わる

野球観戦をしていると、しばしば「野球脳」という言葉に遭遇します。自分が置かれた状況の中で何をすべきか、何がチームに最善か自分で考えてプレーする力のことで、漫然とサインを待ったりせず積極的に動く選手を指します。野球はやることは単純なようで、状況に応じて最善のプレーはどんどん変わっていくもの。すべてを監督が読んでサインで伝えることはできないため、一人ひとりがしっかり考えてプレーできるかが強いチームの要件の1つとなっています。
これは野球に限らず、どんな仕事でも同じでしょう。仕事はある程度マニュアル化されていてまずはマニュアルにしっかり則った成果物を出す必要がありますが、ただマニュアルにのっかるだけの仕事であればだれでもでき、やがてそのポジションはより若い人に奪われてしまいます。マニュアルは理解しつつ、状況に応じてより良い仕事ができるのであれば積極的にそれを行っていくことで評価につながり、より高度な仕事を任されるようになります。
活動を効率化するためにある程度マニュアル化された業務はどこにでもありますが、そのような業務でも置かれた状況の中で常に何が最善かをしっかり考えてより良い成果を目指す意識がとても大事です。それを繰り返し実践できる人こそ、どんどん個として成長して、成功に至る確率が高まっていくのだと思います。

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