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2020年9月 3日 (木曜日)

だから国家は動かない

コロナ騒動の中、全世界的に国家の動きが例年になく消極的だとは多くの人が感じているのではないでしょうか。このポイントを2つの観点から検討してみたいと思います。
まずは経済の観点。経済が良く回っているときは組織は積極的に動いて利益を増大させ、経済がうまくいっていないときは活動を抑えて損失回避に動きます。国家もこれと同じで、税収が好調な時期は積極的に投資して世界における自国の地位の向上に努めますが、経済が思わしくなく、そのテコ入れに大規模な支出が避けられない状況では、将来に先送りできる外交問題等は先送りしがちです。結果、全世界的にコロナで歳出が増加している現状では、大きな国際問題が急に生じることは考えにくいでしょう。
次にコロナ対策の観点。どの国も4月ころには積極的にコロナ対策をしていましたが、今はほとんど目立った活動をしていません。その背景には、初期対応を怠って被害を広げると国家の責任だという見方が広がりますが、ある程度、「コロナは自分で考えて回避すべきもの」という認識が広まると、国家の積極的な役割は終え、逆に不要な責任回避、すなわち、むやみに営業自粛を求めることにより、補償や経済悪化の責任追及などの矢面に立たないことを優先するわけです。
このようにして、当面は世界的に、淡々とコロナの拡大または縮小が進み、その中で経済が少しずつ回復する道を探っていくかたちとなるでしょう。これは社会の仕組上仕方がないことです。このような仕組みの中で、他の組織がどう動くかを読んで、自らの組織の最善の一手を探すことも、新しい戦略様式となっていくのかと思います。

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