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2020年3月27日 (金曜日)

第三者の証言の信用性

一般に民事裁判では、原告・被告当事者の証言よりも第三者の証言が重視されます。訴訟の結果に利害関係を有する当事者は、自分に有利な結果を得ようと嘘をつく可能性があり、第三者にはそのように虚偽証言する動機が、通常は認められないからです。
しかし、芸能人に関するニュースについては、必ずしもそうとはいえないようです。第三者といっても素性を明かさない者の週刊誌に対するインタビュー対応は、かなり怪しいと疑うべきだともいわれています。
訴訟で第三者証言が採用されるのはもちろん、裁判所がその証人の立場を理解し、証言内容を精査し、特に問題はないだろうとの心証を抱いた際に行われます。しかし、週刊誌やスポーツ新聞での匿名の証言は、身元が明かされていません。ですので、その証言者が本当に中立ない人かどうか判断しようがありません。
某タレントの離婚騒動の報道については、当事者双方が「事実と異なる報道がされている」と申し立てており、当事者双方が「事実と異なる」としている証言を週刊誌に行った者の身元は明かされていません。これについては、「タレントのイメージを守るために事務所が週刊誌に流したガセネタ」という説が有力です。ですので、このようなケースでは、第三者証言は採用できず、当事者の言い分のうち、内容が合致している部分を「争いのない事実」として固めたうえで、この争いのない事実をベースに、そのうえに合理的な推認を重ねていくことで事実関係を明らかにしていくのがセオリーです。
週刊誌やスポーツ新聞は時にびっくりする内容を報道しますが、セオリーは当事者よりも第三者証言優先であるものの、身元不明の者の証言は話半分に聞いた方がよさそうです。

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