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2020年3月 5日 (木曜日)

イベント中止に伴う巨額損失よりも大きい存在

政府が大型イベント自粛を求めた関係で、様々なイベントが一気に延期またはキャンセルになりました。先日、東京マラソンの記事を書いた際にも指摘しましたが、新型コロナを考慮したイベントの自粛は保険対象となる可能性は低いため、得られるべき収入がゼロとなり、これまでに発生した費用と今後発生する固定費がそのまま損失となります。延期かキャンセルかの判断は、まずは延期を先に検討するのですが、東京五輪の関係で延期先の期日で会場を抑えることが、特に東京近郊では困難なため、そうした会場をおさえることができない場合、イベント自体のキャンセルとならざるをえません。
ニュースでは損失が10億円にのぼるなどという報道もありますが、これらの損失は要は経費であり、ほぼ全額損金算入できるはずですので、正確な損失は総支出に(1-税率)を乗じた金額となるはずで、若干損失の額は小さくなるでしょう。
とはいえ、大きな損失には変わりありません。そのため、できる限りイベントは開催したかったでしょうが、政府の自粛要請で一気に風向きが変わりました。もちろん、法律ではなくただの政府の「お願い」であるため、イベントを開催することは自由なのですが、社会の流れが、「危険だからイベントは当面回避しておこう」という流れになっている中で、そうした流れに反することは、顧客のイメージ悪化につながり、イベント強硬による将来損失の方が大きいと判断されるため、より損失の小さい、直近のイベント自粛を選択するわけです。
接客対応でマスク着用の是非が、新型コロナの問題が生じる前にありました。マスクはウィルスを有する人がその拡散を回避する機能はあるが、健康な人がウィルスを回避する機能の有無については科学的に疑義があり、健康な人が着用する必要はないのではないかという見解がやや押していたように思います。しかし、今、接客対応者にマスク着用を認めない会社があれば速やかにブラック企業として情報拡散されるでしょう。それだけ、社会一般の考え方の流れが重要だということです。
この不便、いつまでも続くかもしれませんが、そうでないかもしれません。とりあえず3月下旬まで様子を見て、世界的に新型コロナ罹患者が減少に転じていけばそこで終息するはずです。とりあえずあと2週間ほどは、「事故に遭った」と考えて、目先の利益はあきらめて最善の自衛を尽くすことが個人レベルでも組織レベルでも肝要なのかと思います。

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