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2020年2月 5日 (水曜日)

コンプライアンスは誰のために

番組改編第三弾。水曜日は従前の「組織の成長」と「逆転の一手」を組み合わせた内容を、できる限り実例を交えて紹介していきたいと思います。
企業は創業期はただひたすら目の前の業務をこなしていくことに必死ですが、その時期が落ち着くと、コンプライアンスを意識してルール作りをしっかりするようになります。コンプライアンス体制を整えるのは、従業員による会社財産の横領等の不正をなくしたり、将来的なIPOを意識してのことですが、現代的にはより重要な目的があります。マネジメント層主導の不正に対処することです。
昨年末よりゴーン氏の話題が再燃していますが、あれだけの大企業でも、経営者、それもトップに対する内部統制は困難で、トップ主導で内部統制を無効化する手段を講じられるとあっという間に企業不正は生じてしまい、その影響は従業員不正の比ではありません。そのため、企業が持続的に成長するためにはトップによる不正を何より防止する仕組みが必要です。
この点については、内部統制の最重要要素として経営者の倫理観が挙げられている関係で、内部監査人も会計監査人も経営者の倫理観にはしっかり着目します。しかし、内心の状態ですので傍目には判別しにくいものですし、仮に経営者の倫理観に問題ありと感じてもそれを指摘するのはなかなか大変です。
結局、経営者はコンプライアンス遵守を提唱することで、自らを戒め高い倫理観を改めて維持することを誓うことこそが、コンプライアンスの本当の目的になります。「経営者だから好きにやってよい」という倫理観では後続の組織に簡単に追い抜かれます。組織の勝負で逆転する側に妙手はあまりありませんが、転落する側には簡単な一手があるため、コンプライアンスを通じて自らの倫理観を戒められるリーダーであるかが、現代的にますます重要性をましていくでしょう。

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