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2019年11月15日 (金曜日)

指導者(レビュワ)ーは誰?

成長するためには、自分以外の上位者からレビューを受ける必要があります。ここで適切なレビューを受けられるかが、その後の成長を大きく左右します。有望なスポーツ選手がとんでもなく高額のコーチを雇うのは、コーチの指導次第で自分の成長が大きく左右されることを意識しているからでしょう。
多くの場合、指導担当がレビュワーを兼ねると思います。では、適切な指導担当とはどのような人でしょうか。年齢の近い比較的若い人に指導されても、気づきは少ないでしょうし、引退寸前の大御所に指導されても、あまり細かいレビューは受けられないでしょう。最善は、今が旬の人に指導してもらえることがベストですが、そうした人は忙しく、なかなかしっかり時間をとってもらえない可能性があります。
この観点で弁護士・弁理士・公認会計士の一般的な業務フローを見てみます。
弁護士業務は、多くの場合案件の責任者であるパートナーが何名かのアソシエイトをアサインして業務に従事します。細かい業務はほぼアソシエイトが担当しますが、パートナーは最終的な提出物の品質確保のために、アソシエイトを指導し、最後は自ら手直しして品質を確保するため、アソシエイトは今が旬のパートナーから多くを学ぶことができ、非常に成長の点で合理的です。
弁理士業務は、弁護士業務よりも案件数が多いことから、パートナーはもっぱら案件管理に時間を要し、アソシエイトの育成は、パートナー以外の上位者になりがちです。ですので、弁護士に比べると、より身近で質問しやすい人が指導担当になる反面、レビューの質も限定されます。
会計士業務(監査業務)は、管理職は基本、雲の上の存在でなかなか直で話すことはできません。実質的な指導担当は自分の1年先に入った先輩になることが多く、細かくコミュニケーションをとって仕事の中で情報を得ることが主で、後日のレビューはほとんど期待できません。
こう見ると、弁護士業界の育成システムが、パートナーに大きな負担がかかっているという留意点付きで、非常に合理的なのだと思います。個の成長に大事なのは「良き師を得ること」。これはコントロールできることではありませんが、自分が心酔した人がいれば積極的にアプローチをとり、少しでも多くの意見をもらえるよう動くことが個の成長のために重要だと思います。

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