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2019年7月 5日 (金曜日)

「旅をさせろ」とは?

かわいい子には旅をさせろ、としばしばいわれます。その意味も大体はわかっている人が多いと思うのですが、実際に「旅をさせろ」とはどのような意味かと問われると回答に苦慮する人も多いのではないでしょうか。もちろん好き勝手にさせろ、という意味ではありません。
私がたとえば自由に仕事ができるとしたらどんな仕事がしたいかと問われると、「やったことのない仕事を自分の裁量でやりたい」とおそらく言います。解法を知らない仕事をあれこれ自分考え抜いてやりにくことが自分の一番の成長になると思っているからです。
それならば、「旅をさせる」も同じことではないでしょうか。すべて未知の体験の中で自分で判断して、その失敗は自分が痛みを被る。これにより、世渡りをするうえで、確率的にあまりしない方がよいことや、確率的に当たりやすいメソッドを学んでいけます。
熟練して得意なことだけをするならば、周囲の評価も継続的に得られ、日々生きがいを感じながら生きられるでしょう。しかし、それではその分野の専門性競争に勝ち抜く必要が生じます。そこに自信がないのであれば、自分の不得手な分野に挑戦して能力の幅を広げた方が良いです。かわいい「子」がまだ未熟だと認識しているのであれば、既に知っている世界で好きにさせるのではなく、勝手を知らない世界で悪戦苦闘させるのが将来的に感覚や能力の幅を広げる手段となるでしょう。
未熟な人間は自他問わず、自分の知らない領域に放り込んでくれるのが、最初は恐怖であり、最後は感謝となるハッピーエンドの手法になります。大きく成長できるかはその先の本人の頑張り次第ですが、まずは本人の能力の幅を広げるべく、明らかに苦手なことであっても無茶振りしてみるのも本人の成長に資する大事なアドバイスになり得るでしょう。

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