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2019年6月 5日 (水曜日)

「残業しない」人が評価される理由

労働環境改善の流れの中で残業代はきちんと払うべきだというのが近時の流れです。この残業代は簡単に、誰がどの程度受け取っているかわかりますが、その量と、さらに任せた仕事量とを見比べると、企業側には誰が「使える」か可視化されてしまう面もあります。
まず、定時終わりレベルの仕事しか任せていないのに残業代が発生している人。こうした人ははっきり生産性が悪く、下手をするとわざとのんびり仕事をして残業代を稼いでいるかもしれません。というわけで、真っ先に出世ルートから外されてしまいます。
次に、そこそこ仕事を任せているのにあまり残業していない人。こうした人は今はあまり評価されていないけれども、任せた仕事はきっちりタイムマネジメントをして終わらせています。ですので、組織の隠れた能力者であり、仕事をもっと任せるべきで、残業代をけちる相手ではありません。
最後に、評価が高く将来の幹部候補としてバンバン経験を積まされている有望な若手。たくさん仕事を任せている以上残業代が多く発生するのは当然ですが、これをただ順調と捉える組織も減ってきているように思います。たくさん仕事を任せているからといって時間をいくらかけても良いというわけではありません。効率性の管理ができなければマネジメントの立場で他人を動かすのは困難です。そのため、与えられた仕事に対してあまりに多くの残業代がかかっている人はたがて信用が低下していき、幹部コースから外れるのです。
というわけで、働く側としては残業代がもらえるからといって喜ぶのではなく、できる限りこれが発生しない/最小限に済ませる努力が期待されており、これは目に見えない内心の糸ではなく数字ではっきり現れます。早く帰れるなら早く帰って自己研鑽に励めば良いではないですか。目先の残業代よりも、これを発生させないよう工夫することが、残業代の発生する現代ならではの働き方なのです。

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