通すのは主張ではなく共感
現代を生き抜くために必要なのは、個人の能力よりも、人を集める能力だと言われます。人を集める能力とはいわゆる人望ですが、人望を得る現代的戦略も比較的はっきりしていて、相手の共感を得ることです。
離婚調停や、諸々の裁判に関わる裁判所の人たちは当事者に公平です。が、人間です。「横柄な態度をとったり、強引な主張をする当事者には勝って欲しくないという気持ちがどうしても生じる」とオフレコで言う人には何人も会ってきました。主張を通すべき裁判の場でも、あまり無茶な言動をする人は共感を得られず、結果人を惹きつけられずに損していくのです。
共感を集める、というのは一般人が「そうだね」「いいね」と思える事を自然に伝えることが何より大事です。対極にあるのがビッグマウスや炎上商法であり、人の興味を引きつけようと強気の言動をすればするほど、周囲の人は遠ざかっていってしまいます。現代的に有効な言動は、奇抜な言動ではなく、ごくごく自然な言動の方です。注目を集めようと突飛な言動をSNSでする人が増えている時期だからこそ、「普通の人」を徹底することが有利になるというのは皮肉に感じます。
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