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2019年3月29日 (金曜日)

選べる特権

イチロー選手の引退は、規定路線だったとはいえ寂しいニュースでした。そんなイチロー選手の引退会見の最後で述べられた言葉。「辛いこと、しんどいことから逃げたいと思うのは当然のこと。でも、エネルギーのある元気な時にそれに立ち向かっていく。人として重要なことなんじゃないかなって感じています。」内容はよくわかりますが、イチロー選手が言うからこそとてつもない重みがあります。
イチロー選手はこれまでずっと未知の領域に挑戦し続けてきました。この言葉は、挑戦する気持ちはあるが、体がついていかないことの苦悩を表現している一面があると思います。これは誰にでも訪れる残酷な時間です。我々を何を目指すにせよ、必ず、「気持ちはあっても体がついていかない時期」が訪れます。その時になってから後悔しては遅いのです。
辛い局面で逃げることは決して恥ずべきことではありません。人には与えられた資源が有限である以上、退く判断もバランスよく選択していかなければ継続的な成長は望めません。逃げるのも戦略の1つであることは間違いありません。しかし、逃げないという選択肢は今しかないかもしれないのです。
私は、40になっても、あえて得意分野ではなく、不得手な分野でスキルを広げようとしています。なぜそうしたかを自問自答したことはありませんが、「もう少し年をとったらもうチャレンジはできなくなる」という思いは確実にあったと思います。目先の利益ではなく、人生100年時代を見越してできるところまで自分の成長に投資すべきだ、というのが自分でこう書いてみてもしっくりきます。
逃げるのも戦略ですが、逃げない選択肢があることを機会と思うのも大事。今しかできないかもしれないことは今絶対するんだ、という気持ちをかきたてるためにも、イチロー選手の言葉は個の成長のためにとても重要な視点を提供してくれるものです。

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