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2018年11月28日 (水曜日)

リスクが低いと考えられる分野への注意法

某自動車産業のトップの逮捕劇。トップに権力が集中し過ぎて牽制機能が働いていなかったことと、「まさか世界規模のグループのトップが堂々と報酬の粉飾をしないだろうという認識が事件を起こす隙間を残してしまったといえそうです。
会計監査の概念でリスクアプローチという概念があり、リスクの高い分野に資源を投入して対応するという手法なのですが、これは会計以外の様々な場面でも活用され、リスクの高い分野に注力してリスクの低い分野は後回しにすることは現代的戦略のセオリーといえそうです。
しかし、今回の件は「まさか・・」という、まさにリスクが低いと考えられている分野で起きました。リスクの低い分野は、リスクの高い分野の対応を優先させるべき、という原則があるにせよ、リスクがゼロでない以上スルーしてはいけない分野だということを忘れてはならないということです。
ではどうすればよいでしょうか。たとえば会計監査では、粉飾決算の可能性の高い支店があれば毎年往査して綿密に監査する反面で、そうでない支店は数年に1回程度の頻度で訪れて確認するというのがセオリーです。このように、リスクの低い分野を無視するのではなく、リスクに応じてやや低い頻度で確認することが大切です。
相互監視を厳しくしすぎると組織としてがんじがらめになります。しかし、相互監視をやらなければ不正行為は事実上フリーパスです。「適度な」相互監視体制を整えることが、効率的かつ適正な組織運営をするための戦略だといえるでしょう。

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