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2018年9月12日 (水曜日)

アウトソーシングありきにならないように

企業に必要なリソースは必ずしもすべて企業内に備える必要はありません。外部業者にアウトソーシングすることにより調達するという選択肢もあります。必要な時だけ外部に依頼できると、企業内に不必要な固定費を排除してこれを変動費化できることが大きなメリットです。こうして自社に足りないリソースをどんどん外注で補充していけば、コストを抑えながら幅広いサービスが提供可能になります。
個人レベルでは、今や様々なものがレンタルで必要な時のみ借りられるため、こうしたレンタルの活用により無駄な出費を抑えて効率よく必要なものを揃えることができます。
このように、現代では、必要なものは外注で必要なだけ補充することによりコスト削減する局面が増えています。先に書いたようなメリットがあるため、これがセオリーになることにはうなずけます。
しかし、なんでもかんでもアウトソーシングすればよいというわけではありません。最も大きなリスクは、外注先のキャパをコントロールできないため、必要な時に外注できないことです。さらに、外注の割合が増えると、大きく成長できないというデメリットもあります。
損益分岐の検討をすると、変動費の割合が増えると、損益分岐点が下がるため損失が発生しにくいメリットがあります。しかし逆に、売上が増えても利益が伸びにくいデメリットがあります。大きく儲けるためには、固定費の割合を維持することが重要です。
これは、能力面にも同じようなことが言えます。一部の機能を外注すると、その機能についてはノウハウが蓄積されません。すなわち、成長は鈍ります。変化の激しい時代に勝ち抜くためには、ライバルに先駆けて情報と経験をかき集め、無形資産としての強みを作り上げることが大事ですが、アウトソーシングばかりしていてはこれができないのです。
というわけで、コスト削減と損失回避のために有効なアウトソーシングは、大きく成功したい、強みを築きたい分野では使うべきではありません。その分野で最終的に何を求めるかを考慮しながら、うまく外注を活用するかが現代的な戦略を考えるうえで極めて重要です。

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