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2018年8月17日 (金曜日)

リスクマネジメントのセオリーではダメ

熱中症の問題に顕著に表れていますが、教育の現場において大人がかなり腰を引く傾向が強くなっています。その背景にあるのは「何かあった時に責任を取るのは誰か」というリスクマネジメントの思考。余計な責任を回避するために、過保護ともいえるほど、被教育者に対して負担を避けさせます。
もちろん、この考え方はリスクマネジメント的には正解です。しかし他方で被教育者の成長の機会を奪っている点で教育としては悪手です。
人が成長するのは、良いお手本を見るだけでは限界があります。自分でやってみて、失敗してその反省から学ぶことも必要ですし、特に、しんどい局面に挑戦し、これを我慢して乗り切る経験が不可欠です。甘やかしはこの「しんどい局面で我慢して乗り切る」機会を奪っている点で教育的に悪手なのです。
筋トレでは、悠々こなせる重さでトレーニングしても意味はありません。ギリギリあがる重さでしんどい思いをしながら最後の1回を成し遂げる、この苦痛の繰り返しで成長できます。マラソンでも、しんどいデッドポイントで休んでいてはとても成長できません。デッドポイントをしんどい思いをしながら何度も何度も乗り越えることで、全力で走れる距離が少しずつ伸びていくのです。
責任を負うのが嫌だから甘やかす、そういう親や教師はこれからもっと増えていくでしょう。その際に成長を求めるために重要なのは自分の厳しい意見を言えるメンターを確保することと、さらには自分自身が自分に厳しくあることです。
私は毎日ジムに通って、毎日「今日は無理かも」と思うトレーニングに挑戦してなんとかこなし続けています。とてもしんどいですが、それこそが成長のための唯一解なのだとも感じます。しんどいことからは逃げるばかりでなく積極的に挑戦できる意思があると、周囲から抜け出して成長できるキーになるのかと思います。

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