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2018年6月21日 (木曜日)

追い詰められた段階で部下にかける言葉

組織として切羽詰った状態の時には、どうしても組織全体がギスギスします。その結果、言いたいことが言える相手にはどうしても素の言葉が出がちです。もちろん、組織として切羽詰っているので、結果を出すよう強く圧力をかける言葉になりがちです。しかし、これは悪手です。
たとえば野球で、監督が投手に「もう1点もやれない。絶対にランナーを出すな」と言うのと、「バックがついているし、リリーフもいる。後のことは気にせずに目の前のバッターに全力を尽くして来い」というのとでは、投手にかかるプレッシャーが全然違います。
人間、ミスができないというプレッシャーのもとではミスをするものです。上位者が成果をあげるために、下位者にミスをするなと圧力をかけるのは一種のパワハラで、逆効果です。自分目線でしか物事を考えられないからこういう言動に必然的に至ってしまうのです。そうではなく、組織の底力を引き出すためには、プレッシャーのかかる状態でその呪縛から解き放つ方が効果的です。
本当に逆転をしたいのであれば、いかに相手の力を出させない、味方の力を引き出す、その方法を考える必要がありますが、いずれにせよ他人を動かす話ですので、自分目線で完結せず、少し俯瞰的に状況を見つめるべきでしょう。
組織として追い詰められた時に、上位者がなすべきは自分の目線で下位者を動かすのではなく、下位者の力を最大限に引き出す手法を考えて実践すること。旧来の縦社会文化の残る組織ほど、全くこのことに気づけず、それが逆転できるか否かの分水嶺になることも少なくなように思います。

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