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2018年6月27日 (水曜日)

部下を守るのは上司の役割だが

危機管理が今年のキーワードになりそうです。危機管理にもいろいろあるのですが、今日取り上げるのは、些細な誤ちを追求されて大きな損失にしないこと。
大学の指導者の誤ちをめぐって大きな問題になったケースが最近相次ぎました。大学の指導者の言動に問題があったとする被害者の主張と、問題のある言動はしていないと否定する指導者の言い分が真っ向食い違う中、大学は従業員である指導者をまず擁護します。ところが、被害者の言い分に迫真性がうことなどから、世間は問題のある言動があったことを前提に批判が盛り上がっていき、最終的に大学は対応を改めて指導者に処分せざるをえなくなるケースです。世間へのネガティブなイメージを考慮すると、大学としては大損をしてしまいました。
紛争当事者の言い分が食い違う場合、公の判断が出るまでは「疑わしきは罰せず」で食い違いのある事実はないものとみなして話を進める。これは基本的な対応ではありますが、もし顧問弁護士がクライアント企業にこれを杓子定規に勧めるようであれば大きな笑いの種になるでしょう。
上司は部下を守る。当然の行為で、これをしない企業には人が集まらないでしょう。しかし、当然の行為が当然周囲の人間から良く評価されるとは限りません。周囲から良く評価されなければ組織としての信用を失うのであり、組織の判断は単にセオリーを遵守するだけでなく、周囲の評価を得るよう努めることが大事です。「疑わしきは罰せず」はセオリーですが、その判断をするのは必ずしも裁判所ではなく、組織を取り巻く重要なステークホルダーが認定した事実に反する行動をすればそのステークホルダーの評価は得られません。
世の中にはたくさんのもっともらしいセオリーがたくさんあります。これらを駆使して、自分の求める結論にこじつけるのはそう難しくありません。ですが、それがこじつけだと評価されると決して良い評価は得られません。セオリーに則ることよりも、常識的な対応をすることが現代的環境の中で重要です。
W杯で盛り上がるこの時期に、世間一般の認識事実に反して、渦中のタレントを起用し続ける某テレビ局は、常識的な対応とは思われず、今後大きなしっぺ返しを受ける可能性があるのではないかと思われます。

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