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2018年6月14日 (木曜日)

相手を動機づけない

どんな優れた人または組織であっても、すべてに100%の状態で臨むことはできません。野球の投手は一球入魂はできても百球入魂はできないため、試合の中でどこかで雑な投球、甘い球が来ます。逆転の一手はこのチャンスをいかに活かせるかが鍵になります。
さらに逆転の可能性を増すためには、このチャンス、すなわち相手が全力でない状態をいかに広げるかが大事です。人は長い時間集中できませんし、楽をしたがりますので、「この相手なら80%で十分」と油断してくれると、甘い対応が増えてきます。
では優れた人は相手をどう捉えるのでしょうか。適当に直感で考えるケースもありますが、特にその分野でトップクラスの人であればあるほど、綿密に直近のデータを検討して、「ここは多少抜いても勝てる」と判断した相手に力をセーブします。こうした相手には、「この相手は手強いから気を抜けない」という集中の動機づけを行わないことが重要になります。
実力で相手を上回るのが勝負の基本ですが、どうしても上回れない場合、下手に背伸びするのではなく、弱いふりをして相手を油断させることも選択肢の1つとして考えるべきです。弱いふりまでしなくとも、相手のモチベーションを無駄に煽ることなく、100%でないうちにリードを奪っておくという作戦は弱者側のセオリーともいえるでしょう。
長い時間の中で1つの勝負にのみこだわることは得策ではありませんが、もしどうしても負けられない戦いがあるのであれば、相手には弱みを見せて、相手の見えないところで強みを磨くことが1つの戦略になるでしょう。

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