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2017年12月12日 (火曜日)

弁護士業界均等化のメカニズム

弁護士大増員で食べていけなくなる弁護士も急増すると言われて相当期間が経過しました。少なくとも大阪を見渡す限り、弁護士は多く、所得はどんどん下がっているのでしょうが、廃業する人はあまり見かけません。
弁護士が対応する業務の範囲は間違いなくこの数年広がっています。それをうまくいかせた事務所は伸びているのでしょうが、全体的には弁護士総数に対して十分な仕事があるとは言えず、比較的スケジュールの緩やかな事務所は増えているようです。
しかし、こうした事務所がつぶれないのは、ゆるやかなスケジュールの中で、空いた時間をただ空費するだけでなく、顧客サービスの洗練に注力してるからです。忙しい人気事務所はそこまで丁寧な顧客サービスはできず、この点で差別化が生じます。
そして、優れた顧客サービスを受けた顧客は、その事務所に定着します。こうして、今は顧客が多くなくても、顧客サービスで差別化ができれば、顧客は少しずつ増え、売上高もあがっていく、しかし、顧客数が増えると高い顧客サービスの維持が困難となり、どこかで顧客の減少が始まる、というメカニズムです。
弁護士としての実力や知名度は、比較的早期に顧客を獲得する大きな武器ですが、それを持たない法律事務所も、丁寧懇切なサービスを徹底することにより、少しずつ業界の中に食い込んでいくことが可能な状況だといえそうです。
もちろん、この先、事情の変化はいろいろあるかと思いますが、弁護士業界で生き残るために重要なのは、目先の武器を取り繕うよりも、自らの立ち位置に沿った適切な逆転の一手、逆転させない一手を講じることではないかと思います。

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