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2017年5月30日 (火曜日)

痴漢を疑われたら逃げろ、とは誰が言い出した?

痴漢を疑われた人が線路上を逃走したり、逃走中に事故に巻き込まれたりする事件が増えています。こうした事件が起きるようになったのは、「痴漢を疑われたら逃げろ」という対策が広まってきたから、しかしこれ誰が広めたんでしょう?
私は近くに女性がいる満員電車では必ずフリーの手は天井か天井側の手すりをつかんで周囲の人に見えるようにしているので、痴漢を疑われることはまずありませんが、「逃げる」という選択肢は、①本当に無罪だが、②被害者も駅員も偏見を持っており、このままでは逮捕され回復不能な大損害を被ってしまう、ような最終的な場合の選択肢で、その前にすべきことがあります。
被害者の言い分を丁寧に確定させ、自分の態勢や位置から、その犯行は不可能であることを説明することです。基本的に、被害が存在しないのにでっちあげるという可能性はゼロと考えた方がよく、周囲も、でっちあげを主張してもほとんど信用してもらえません。被害の存在を前提に、「人違いである」可能性を説明できれば、それで良いのです。
そして、人違いであれば、必ず、体制や位置関係から、被害者の言い分に無理な部分があるはずで、そこを説明すれば誤解は解けなくとも、100%犯人だという確証からは逃れることができるはずで、ここまで至れば少なくとも逮捕されることはありません。
怖いのは、満員電車内で、仕事のことなどを考えてぼけーっとしていた時に事件を疑われること。自分の態勢や位置を説明できなければかなり不利な立場に立たされます。そのため、ぼけーっとする際には痴漢冤罪対策で、少なくとも手の位置ははっきりさせておくのが有効です。それが、私が、満員電車で必ず空いている手を天井にあげて周囲の人に確認できるようにしている理由です。
痴漢を疑われたら逃げろ、は、逮捕されてしまったら甚大な被害を受けてしまうためにその被害回避のための手段の1つ。その前に逮捕に至らないよう十分な対策を講じておくことが前提です。おそらくこれが弁護士のアドバイスであれば、「疑われたらすぐ逃げろ」ではなく、「釈明しても逮捕されそうだったら逃げろ」というアドバイスが本来の意図だったのでしょうが、それが「逃げろ」の部分だけ一人歩きしているのはゆがんだ話で、社会の認識が早期に改善されなければならない部分だと思います。

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