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2017年4月18日 (火曜日)

弁護士業界はコンピュータにとって代わられるか

現在ある仕事の一定程度はコンピュータが進化するとなくなると言われています。士業界では会計士や税理士が危ないと言われていますが、弁護士業はどうでしょうか。
弁護士の仕事は複雑なので大丈夫だという声もあります。しかし、それは一部の専門分野の話。CMを流しているような法律事務所は、業務を事務作業化して、無資格の事務職員や、経験の少ない若手弁護士に任せる部分が多くなっています。
企業でも、法律事務所への外注を減らし、内部で人材を育成して法的業務に備えるところが増えています。こうした分野の業務は専門家である弁護士から、若手弁護士や無資格者にプレーヤーが移行しており、さらに定型化が進んでコンピュータにとって代われられる可能性はあるでしょう。
他方で、専門分野に関しては同じようにはならないと予測されます。
たとえば、私が主に今携わっている知的財産分野、交渉や訴訟で形式上まともに見える活動をするのはそう難しくなく、未経験の人でも本を読みながらできるでしょう。
しかし、業務内容に「中身」を付加するのが非常に難しく、仮にあらゆる判例の知識を有していても、目の前のこの件で最適な解を導くには知識だけでは足りず、相当量の経験が不可欠です。
したがって、こうした経験を要する場面では、少なくとも私が生きている間は、コンピュータに仕事を乗っ取られることはないのだろうと思います。
そすうると、弁護士の業務は、コンピュータが代替可能な比較的簡単な案件と、多くの経験を要する専門分野にざっくり二分され、今後前者がコンピュータに乗っ取られるならば、若手弁護士資格者がいくら増えても、実質的にこの業界には参入困難、という事態も考えられます。
イージーカム、イージーゴーというやつで簡単な仕事をいくらやっても将来の糧にはなりません。難しい大変な仕事を、そのような仕事に恵まれたことを有難いと感じながら、一生懸命やり続けることが、どの業界でも勝ち残る糧なのだろうと思います。

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