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2017年4月21日 (金曜日)

自分の大事な価値観は何か

万引きや痴漢、薬物犯罪者は必ず捕まると言われます。出来心で始めて、最初はうまくいったとしても、うまくいったら再び行う、回数がかさんでくると慢心も生じ、周囲に対する警戒もどんどん甘くなり、みつかってしまうという仕組みです。
もちろん、犯罪はしてはいけないと誰もが心に強く意識すべきです。しかし、出来心で1回うまくいくと、「うまくいく可能性が高い」という認識が強くなり、自らの欲求と併せてさらなる犯罪を起こしやすくなる心理状態になるのだと推測されます。
この心理状態に至ったとき、どう心の持ちようを逆転させるか、たくさんの刑事事件の被告人と接してきてその重要性を感じています。
真っ白な心の人には、「犯罪はダメ」と刻み込むだけで、それ以上に特別な試みは必要ないかもしれませんが、こうした経験者の心には「犯罪は簡単だ」という意識が植え付けられてしまっている場合があります。これを理屈で取り除くのはなかなか困難です。
この心理状態を逆転させるには、その人が重視する価値観を把握して、より重視する価値にシフトさせていくことが大事なのだと思います。
その人が、何よりも家族を大事にする人なら、犯罪によって家族を失うかもしれないリスクと天秤にかける判断を自分でしてもらう
その人が、恐怖を恐れる人なら、逮捕後の恐怖を説明して自ら天秤にかけてもらう
たとえこの犯罪が殺人であろうと、万引きであろうと、そのベースにあるのはちょっとした欲求にすぎないことが多いはずで、誰もが、それを上回る価値観を有しているはずです。
100%の犯罪などあり得ず、ちょっとした欲求と引き換えに自分がより重要視するものを失ってしまうリスクを説明して自ら判断してもらうことが、おかしな方向に向いた心の有り方を逆転させる鍵となるのだと思います。

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