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2016年12月20日 (火曜日)

高い意識は3文の得

私のブログを読んだ方からはしばしば「意識高い系の人がお好きなのですね」と言われます。私は決して意識の高い人間ではありませんが、意識が高い方が「最終的に得をする」という点でこの意見は半分当たっています。
どういう点で意識が高いと得をするのか、法律上の紛争の場面では以下のようなケースが考えられます。
知財弁護士・弁理士としてしばしば不正競争防止法の相談を受けますが、この法律、特許法や商標法のようながっちり型にはめる法律でカバーされない非典型類型の紛争解決に役立つと説明される場合もあるのですが、実は結構厄介な法律で、営業秘密などを丁寧に管理し、きちんと書類などを残している者だけが救済され、杜撰な者が事件に巻き込まれてから泣きついてもなかなか使えない条文が多いです。
次に、裁判になった場合、裁判官は法律文献や過去の裁判例を丁寧に調べて結論を出しますが、ほとんどの紛争類型は、このようにがっちり型に当てはまるものではなく、文献や裁判例だけでは正確な答えが出せないものです。その際、特に地裁の裁判官は自身の常識に照らして結論を出します。これはすなわち、正直者や真面目に努力を重ねた者がそれ以外の当事者よりも圧倒的に有利な結論を得やすいことを意味します。
このような対応は裁判官に限らず、周囲の協力者も同じです。アリとキリギリスに出てくる両者が困っていて助けを求められた際、ほとんどの方はアリを手助けするとは思われますが、キリギリスは助けたくないと思う人が相当数いるはずです。
法律的な事件の解決は、関数ボックスのように、事件を投入したら自動的に均一な答えが返ってくるケースは少なく、程度の差こそあれ、日ごろの準備事項の有無だとか、周囲からの印象だとか、そういった見えないところでの頑張りの差が結構反映されがちです。
事件に巻き込まれた際に大事に至らないようにしたい、その何よりの保険は、日ごろから意識高く過ごすこと、これに他ならないと思います。

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