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2016年9月13日 (火曜日)

私が訴訟を提起しなくなった理由

弁護士になり立ての頃は、事件を受任した後、結構早い段階で訴状の準備を始め、ほとんどの件で訴訟を追行していました。
訴訟になって判決がどのようなものになるかはおおよそ予測がつきます。しかし、交渉ではその予測される結果に対してなかなか有利な結論を得ることができないので、早期に訴訟に入り、裁判官の指導も仰ぎながら結果的に早く妥当な結論に持ち込むことを意図していたからです。
その頃とうって変って、今は私はほとんど訴訟に関わりません。
もちろん、こちらが100勝てる事案で相手がほぼゼロの妥協しかしない場合と、こちらの勝てる見込みは低いがクライアントがどうしても感情的に納得がいかない場合は訴訟をするのですが、そうでなければ、相手の主張の弱いところを押して、ある程度想定される結論に近いところまで交渉でもっていければ、訴訟をするよりも若いで済ませた方が時間的にもコスト的にもクライアントに有利となることが多いからです。
昔も今も、できる限り早く、よりクライアントの希望に近い内容で解決したい、という気持ちに変わりがありません。
しかし、そのアプローチが180°変わったのは、相手の考えに対する読みと、それに応じた交渉力がついてきたからなのかも、と思います。
ある程度自分の力で紛争を解決できるようになったのであれば、裁判官に期待する役割も整理することができ、訴訟の活用方法も明確になります。
まだまだ未熟ですが、できる限り訴訟をせずに交渉で解決できる力をもっと磨いていきたいと思います。

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