後悔しない仕事
とある先輩の定年退職祝いに参加しました。
弁護士ではないですが、法律関係に長年携わったその先輩の締めの挨拶の中で、
後で振り返って後悔しない仕事を心がけ続けよう
という言葉が印象に残っています。
交渉や主張書面の作成、弁護士の業務は色々ありますが、そのすべてに逐一指導してくれる指導者や、参考前例があるわけではありません。
上司が、この程度の仕事は任せてよいだろうと判断した仕事がおりてきて、自分なりに精一杯考えて出した成果が、自分の書いた主張書面であったり、交渉経緯だったりするのでしょう。
正解を出すための十分な素材が与えられていない以上、この状況で正解を出すことは誰も求めていません。
しかし、正解の出せない状況だからと、適当に手抜きした仕事をした人と、自分なりに精一杯考え抜いて、今の自分の最善を体現した人とでは確実に差がついています。
自分の過去の仕事を振り返って、それが自分の力を出し尽くした成果かどうか、これを振り返って後悔のない人は、自分が到達しうる極地に達したのでしょうし、後悔のある人は自分の力を出しきれずに時間が経過してしまったといる、そういう意味だと捉えました。
私は他人よりも勝利や向上には貪欲だと思いますが、勝てない試合、成果の得られない試合にはどうしても淡白になりがちです。
そうではなく、全ての仕事に、後で振り返って後悔しない仕事を積み重ねる、そういう仕事をしないといけないと再認識するとともに、今年はこれをしっかり心掛けて頑張っていきたいと思います。
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