« 先頭に立つ者の責務 | トップページ | 貯金のできる人、できない人~コンビニ利用編 »

2013年10月12日 (土曜日)

複雑な事実関係の表現

現実の紛争では、事実関係が非常に複雑なものが多々あります。
例えば契約1つとってみても、民法に規定した契約類型の中から、複数の種目に該当しうるものがあったり、複数の契約の要素が部分部分で混在しているものなどがあります。
このような事実関係を他人に説明する際、これをどのように表現するかに、代理人の手腕がかなり求められます。
他人への説明ですから、できる限り簡潔明快な方がよく、最も単純な構成からまず考えるべきでしょう。
しかし、簡潔でよければ良いというわけでなく、少なくとも自らに有利な要素が矛盾なく全て伝えられる構成でなければなりません。
さらに、最終的には立証が必要となることも考慮すべきでしょう。
複雑な事実関係は直接的で簡潔な証拠がなかなかなく、様々な事情を立証していかなければなりませんが、最初に表現・構成を誤ってしまうと、立証段階になって、やっぱり構成を変えますというのはなかなか相手に受け入れられ難いです。
複雑な事実関係の説明は、簡単なようで、意外に最初の段階でしっかり構成を練らなければならないことが多いです。
それだけに、この説明がきちんとしている人は優れた代理人、よくわからない説明をする人はあまり良くない代理人と考えることができるでしょう。

|

« 先頭に立つ者の責務 | トップページ | 貯金のできる人、できない人~コンビニ利用編 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 複雑な事実関係の表現:

« 先頭に立つ者の責務 | トップページ | 貯金のできる人、できない人~コンビニ利用編 »