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2013年9月 5日 (木曜日)

欧州サッカーと金融投資

サッカーの欧州移籍市場が閉まり、駆け込みで著名選手の移籍がいくつかありました。
これで、この夏には、何十億円もの大型移籍が多数成立したことになります。
レアル・マドリッドなどは約130億円で選手を獲得し、そのために、約60億円で主力選手を放出しましたし、バルセロナは、主力選手を格安で放出した代わりに、有望な若手選手を将来獲得するオプション権を取得しました。
こうなるともはや銀行顔負けの大型金融投資です。
一般の金融投資において、売買する金融商品の価値は、その時価や、利用価値、将来キャッシュフローの割引価値などを考慮しながら決められます。
しかしスポーツ選手の場合、その算定は極めて困難でしょう。
グッズ販売などである程度キャッシュインフローが見込める部分については、比較的金銭評価しやすいですが、これはアイドル商売の算定方法。
サッカー選手は、サッカーで活躍してこその価値であり、その価値は、勝利に結びつく貢献度が最も端的な指標になりますが、これを数値換算することが難しい。
同じように、金銭評価が難しく、割高購入しがちな企業買収の場においては、多少割高購入してもその分は取り戻せる見通しをもったうえで、契約をすることが多いですが、スポーツ選手の場合、割高で獲得した場合、その割高分をどこで取り戻すかなど、見通せるケースはほとんどないでしょう。
私の目には、一見高額が飛び交う華やかな市場に見えて、実際の当事者はかなり無理をしているように感じます。
サッカーに夢を求め、夢はプライスレス。
そう考えてくれるスポンサーがいてくれれば、この市場は引き続き活発でしょうが、どこかでバブルがはじけて、欧州金融危機を助長する要員とならないか心配に感じる面もあります。

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