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2013年5月 1日 (水曜日)

ルールを作るということ

私人間では、強行法規に反しない限り、自由にルールを設定することができます。
このルールは規則や契約といったかたちで明文化されますが、大抵は、立場の強い方が作成するもので、弁護士の仕事の中には、こうした強者が明文化したルールをいかに破るかを考えるケースが少なくありません。
ところが逆に、強者が自ら作ったルールを不適切なかたちで用いるケースもしばしばあり、頭を抱えさせられるケースがあります。
まずは、強者が自ら作ったルールを守らないケース。
雇用契約や取引を解消するためのルールを自ら設定して明文化したにもかかわらず、いろいろと因縁をつけてルールを守らずに契約を解消しようとするケースは結構あります。
逆に、明らかにルール作定ミスで、ルール設定時に想定していない不合理な結論になるにも関わらず、ルールを盾にとって自分の利益を手放さないケースもあります。
立場的に上の者がルールを作るのはある程度仕方のないことですが、ルールを作るということは、後で問題が生じないよう、できる限り落ち度のないものに仕上げる義務がありますし、もちろん自ら作ったルールに従う義務もあります。
これを怠るようであれば、作られたルールは紛争を解決するためのツールではなく、紛争を引き起こす引き金となる有害無益なものとなってしまうでしょう。
バトル・オブ・フォームズとも言われ、契約内容の作定は闘いとなるケースもありますが、ルールを作る以上は、精度の高いものに仕上げそれを守る、という意識をしっかり持つ必要があると思います。

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