« 仮説と検証 | トップページ | 限定●食 »

2012年4月11日 (水曜日)

ハッキリさせすぎてもダメ

知財判例によくあるのですが、最高裁判例が、「過去の判例は、・・・・・、判断の基準を示したにすぎず、・・・・・実態に即して個別具体的に判断すべきである」という判例を出すの、私は非常にみっともないと思います。
法曹は皆、最高裁判例を頼りに、ほぼ規範の一部として仕事を進めているのに、自ら立てた規範を、「前のは一例にすぎない、本件は個別具体的に判断すべき」とするのでは、最高裁判例の権威も薄れます。
このようなことになるのは、法曹は、はっきりとした答えの出せないところで、背のびして、答えを出そうと頑張りすぎているからだと思います。
弁護士も、現行の法令と判例のもとで、はっきりした答えのでない相談に対し、白か黒かはっきりした答えを出そうという人が多いですが、本当にその結論に責任を持てるのでしょうか。
自信のない答えやよくわからない答えを出す弁護士には不信感がつきまといますので、どうしてもはっきりした答えを出したいのが本音ですが、それと責任は別問題です。
どうなるかわからない問題ならそれを前提として、ハッタリの断言ではなく、説明の仕方で相手の納得感を得るよう心がけるべきでしょう。
ここは、私は、裁判官・検察官・弁護士共通の弱点ではないかと思います。
多少不利なやり方であっても、私は、責任の持てない断言はせず、自分の判断をできる限りわかりやすく説明する工夫で、説明に納得感を持ってもらえるよう心がけたいと思います。

|

« 仮説と検証 | トップページ | 限定●食 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ハッキリさせすぎてもダメ:

« 仮説と検証 | トップページ | 限定●食 »