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2011年8月 3日 (水曜日)

過払金請求に優れた弁護士とは?

消費者金融大手のAF社が過払金返還請求にかなり辛い対応をしているというニュースを目にしました。

この会社はもう2年前から経営危機の情報が流れ、私も確実な回収を第一にした活動を心掛けてきました。

今は弁護士業務はやっていませんが、昨年法的整理に踏み切った某社とともに、返還請求を受けられなかったという最悪の事態は免れました。

消費者金融業者は、訴訟を避けたい司法書士や大量受任事務所の足元を見て、訴訟を経ない示談案件でも、かなり支払期日を先送りする戦術でしたので、そうであれば、受任通知受領後即刻訴訟を提起し、訴訟提起前示談と同じ支払期日に、より多くの金銭返還を求める戦法が最善であるとはっきりしていました。

訴訟提起しないことは依頼者に有利になることはなく、訴訟提起を最速で行ったうえで、とことん戦って大金を狙うか、ほどほどのところで、和解するかの選択肢を依頼者に与えるのが、1年ほど前までの最善の過払金返還請求の活動であることは明確でした。

ところが、今では、訴訟提起して判決をとっても控訴審まで争われ、強制執行するにはかなり時間を要するリスクがあります。

とはいっても、任意の示談では足元を見られて、かなりの減額を要求されてしまいます。

このような状態では、先のように、訴訟提起>示談という明確な優劣がはっきりしませんので、初回相談と、引き直し計算の際に、きちんと依頼者に2つの選択肢とそれぞれのメリット・デメリットを説明し、依頼者に判断してもらう弁護士が有能だといえるでしょう。

最初から訴訟しない弁護士や、最初から訴訟で全額回収を狙うのがいいと断言する弁護士は、それぞれの手段のメリット・デメリットを正確に把握できていない可能性があります。

これから過払金請求をしようとする方は、きちんと複数の手段について説明してくれる弁護士がよく、最後は自分でどちらがよいか判断すべきであることを頭の片隅に置いていただければきっとよい結末を迎えられるのではないかと思います。

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