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2011年5月18日 (水曜日)

セクハラ対策のありかた

職場でセクハラについての講習がありました。

大切なことですが、弁護士として多くの事件を見てきた私には、いささか大切なものでした。

男性から女性へのセクハラについていえば、おおよそ8割の男性は、何ら教えられなくても、セクハラもしくはこれに類する行為には及ばず、もし、うっかりセクハラ行為に及んでしまっても、故意ではないことを誠実に謝り、大事にはいたりません。

残る2割の人は、セクハラについての考え方が社会通念と隔たりがあり、一般的にセクハラと解される行為を、通常の人間同志のやりとりの一部だと認識して行ってしまいます。

講習の必要なのは、このような人たちに対してです。

その中で、さらに8割の人は、弁護士や裁判所からて厳しい書面が届いたり、上司などからしかられれば、自分のやった行為がセクハラだと認識し、反省しますが、残る2割は、自分のやった行為はセクハラではないという考えを改めず、周囲のほうが悪いという認識を持ち続けている気がします。

こうした前提条件のもとでは、多くの職場はセクハラの危険は低いと推測されますが、セクハラの危険のある職場では、①事実を正確に認識する仕組み②正確な事実に対して、上司から適切な処分・指導がなされる、という環境作りが大切です。

弁護士もセクハラに関する相談を受けますが、セクハラだけでは、十分な金銭的解決を図ることはなかなか困難で、職場での立ち位置にも配慮しなければなりません。

被害者が、その職務上の地位を確実に守られることを大前提とした、内部体制をしっかりと整える必要があります。

セクハラ対策に取り組むにあたり、誰をどのように取り締まるべきか、うまくいっていない会社は、少し本質的なところから考えなおす必要があると思います。

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