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2011年3月26日 (土曜日)

発言に責任と記録を

口頭の会話というのは非常に危険を孕むものです。
過去に話した内容が簡単に反故にされるからです。
裁判官も調停委員でさえも、前回以前の期日のやりとりについて「知らない」「そんな覚えはない」を連発します。
私は裁判所でのやりとりは、弁護士として結構メモに残しますので、メモを見せても「それはあなたのメモであってうちは知らない」と言い張り、裁判官と書記官、あるいは調停委員2名で意見を一致させ、2対1でいいくるめようとしてくる場合が現実にあります。
電話での会話であれば、重要なやりとりは結構簡単に録音ができますが、口頭の会話についてはずっと録音機をまわし続けるわけにはいかず、難儀します。
このような言ったいわないで、もめた案件は大抵言わないと主張する側が勝ちますので、重要なやりとりは口頭の会話と記憶のみで済まさず、何らかのかたちではっきり残す努力が必要でしょう。
逆のケースで、「自分はこういった、お前が忘れているだけで、お前が間違っている」と、ひたすらゴリ押しする困った人もいます。
証明できない以上、最終的にこのような人の言い分を飲む必要はないのですが、こういう人との話は言った言わないの不毛なやりとりを延々とすることになり、大変なエネルギーを費消してしまいます。
そのため、リスク管理として、「言わない側」であっても、やりとりの内容を何らかの形で残す必要がある場合があるでしょう。
口頭の会話は、リラックスして、信頼関係をもって話したいですし、そうあるべきだと思いますので、録音するとかいうことはあまり好きではないのですが、予想されるリスクを避けるためには、記録に残さなければならない場合もあります。
一人ひとりが、自分の発言を整理し、責任を持つこと、相手の発言の重要部分を記録に残していくことが、これからどんどん大切になっていくと思います。

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