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2011年2月23日 (水曜日)

意思を探る

遺言後、相続発生前に相続人が死亡した場合、特段の事情がない限り、当該遺言は無効であるという最高裁判決が出ました。
この判例に対する意見はさておき、我々は普段、小説やドラマの主人公がある場面でどのように考えているか、とか、歴史上の人物が事件の際、どのように考えただろうか、考えているでしょうか。
今回の最高裁の事案も根本は同じで、遺言者が、どのような気持ちで遺言を作成したかということを証拠を手がかりに考えましょうという話で、特段驚くようなものではないと思います。
原則遺言無効という規範ですが、相続人が死亡したのを知り、遺言を書き換える機会があったにもかかわらず、遺言を書き換えなかったような事情があれば、遺言者の意思は、合理的に考えて、亡くなった相続人の相続人となり、特段の事情が認められるでしょう。
ここでいう「特段の事情」はそれほど大きなハードルとはならないケースが結構あるのではないかと思います。
この仕事をしているから特に思うのかもしれませんが、人の内心の意思を証拠から推測するのは難しく、これをしようとするとどうしても画一的な判断になりがちです。
意思を隠して、余計な紛争を招くのはもったいないこと。
せめて、親族間では、しっかりコミュニケーションをとり、意思を伝え合うことが大事だということを、この事件から学ぶべきではないかと思いました。

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