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2010年12月15日 (水曜日)

最善を尽くす義務

結果を出さなければ納得しない依頼者や相談者がしばしばいます。

「結果を出す」ことを約束することは基本的に不可能ですので、そのような約束はしませんし、そのような義務もありません。

しかし、事件として受任したならば、相談を聞き始めたならば、「最善を尽くす義務」はプロとしてあると思います。

難しい局面に立たされた場合、原則として結果を出すことは困難である旨を明確に告げたうえで、通常の事務に終始せず、何か逆転を期待させる大技を考えられるとよいでしょう。

ただ、「結果」という客観的な成果を最終的に伴うか伴わないかであって、尽くす労力は「結果を出すべく頑張る」も「最善を尽くす」もあまりかわらないと思います。

どちらにしても大変な仕事です。

自分にできないことを強要されるような関係はなんとか避けたいものです。

そのために大事なのは、

事件を数多くこなして、見通しを安定して把握できるようにすること。

万一、見通しを誤った場合に、結果責任を負わないよう、言動に十分注意すること。

の2点でしょう。

弁護士は自信家が多いので、簡単に「勝てる」「なんとかなる」と思いがちですが、対依頼者の言動においては、慎重な判断が求められます。

「勝てる」と思った案件は、早く安心させてあげたい面もありますが、相手方からどんな逆転証拠が出てくるかわからない段階では、やはり、慎重な言動が適切です。

依頼者や相談者は性急に結論を知りたがりますが、結論に至る難しさを自覚し、理解してもらえる説明の仕方も学んでいく必要があると思いました。

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