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2010年11月17日 (水曜日)

大型刑事事件に対する取り組み

裁判員制度ではないのですが、公判前整理手続を経た否認事件の集中証拠調べがあり、今日は1日中裁判所でした。
朝から晩までずっと裁判所というのははじめてで、いろいろ大変でした。
類型証拠の開示もいくつかあり、複雑なこの事案、なんとか最後までとどりつきましたが、裁判員対象事件だったらと思うと、まだまだ力をつけないといけないと改めて感じました。
証人尋問は、予めスケジュールが決まっていても、スケジュール通りいきません。
これは決して、悪いことではなく、各人がそれぞれの職責をまっとうしている証拠なのですが、それならそれで、もう少し、尋問時間の申請や、尋問の組み立てに工夫の余地がありそうです。
不同意にして検察官が撤回しない書証は採用される可能性が高い前提で、証人尋問も組み立てたほうがよいと感じました。
あとは、被害者の意見陳述という制度もあります。
被害者の意見陳述で有罪無罪が別れるのはおかしいですし、無罪であれば被害者の意見陳述は何ら、判決において考慮されないので、意味のない可能性もありますが、被害者が行き場のない気持ちを整理する数少ない場として、非常に大切な場だと思います。
刑事裁判というのは、明らかな無罪という事件はありませんし、弁護士の力量で有罪無罪が決まるという事件もあまりあってはなりません。
その意味では、本当のやりがいを感じる事件はごくわずかです。
しかし、上記にあげた細かい部分をきちんとつめ、「できるだけのことをする」姿勢を養うには非常にためになる事件です。
今日の大きな経験をふまえ、裁判員制度事件も頑張れば対応できる自信がつきました。
なかなか大きな事件にはあたりませんが、あたった際は、細かいところを含め、しっかりシナリオ通りにすすめられるよう、精一杯やりたいと思います。

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