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2010年11月25日 (木曜日)

控訴審は目線を変えて

刑事事件の国選弁護では、控訴審から担当することもあります。
多くの場合、1審の弁護人が、対応可能なことを全て対応済ですので、控訴審で特に新たにすることは見当たらないケースが多いのですが、(ただの時間稼ぎなどの場合を除き)被告人が控訴した意思をくみとり、なんとか事件を違った目線で見、裁判官に新たな視点で事件を見直す切り口を探します。
控訴審では、1審と同じ主張・立証をしていても、判決が変わる可能性が低いので、こうした違った視点からのフレッシュな意見を裁判官に伝えることが何より大事です。
ところで、この事は民事でも同じなのですが、民事では1審と控訴審で同じ弁護士が代理人を務めるケースがほとんどですので、なかなか、新しい目線で事件を見る機会がありません。
1審で、自ら最善を尽くして行なった訴訟活動ですから、控訴審で新たに追加主張をすることは、自らの訴訟活動が甘かったことを認めることにもつながり、その意味でも弁護士は違った切り口から事件を見直すことを、無意識的に避けてしまうケースもあるでしょう。
このような事情がありますので、1審敗訴の案件を控訴する場合、控訴審は弁護士を代えてみるというのが、1つの手だと思います。
弁護士を代えても、それですぐに何かが変わるわけではないというのは、刑事裁判の控訴審と同じですが、異なる弁護士の方が、事件を1審の切り口とは違う側面から、より客観的に見ることができ、それが、フレッシュな意見の発見につながる可能性があるからです。
費用等の件でなかなか容易なことではないと思いますが、どうしても1審の判断がおかしい、1審の代理人が控訴審にあまり積極的でない場合などは、ぜひ、弁護士を代えてみることをお勧めしたいと思います。

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