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2010年11月19日 (金曜日)

優れた刑事弁護人(起訴前)とは

今年は刑事事件で結構不起訴を獲得できました。
示談成立、証拠不十分の指摘、法律上の問題の指摘など、アプローチは様々です。
そんな情報がごく一部で広まったのか、面識のない人から、起訴前弁護の相談を何件が受けました。
しかし、その相談の中には、
「この金額で示談を成立させてくれ」
「必ず不起訴にできると約束できるなら依頼する」
といった意見もありました。
不起訴獲得件数が多い弁護士が、起訴前弁護の腕前がいい
かどうかは別論として、
起訴前弁護の腕前がいい、とは示談金を値切ったり、不起訴に向けた交渉がうまい、ということではないと思います。
逮捕・勾留直後の被害者は怒り心頭ですので、被害弁償を打診してもとりつくしまのない人が多く、値切交渉は困難な人が多いと思います。
時間的制約もありますので、金銭的な制約はさらに示談成立を困難にしてしまいます。
もちろん不起訴や示談は相手の人間が決定するもので、結果を確約できるものではありません。
起訴前弁護の腕前がいい弁護士とは、起訴前にできること及びその見込と効果を的確に見極め、正確に被疑者に伝えられる弁護士で、そこから先は、被疑者が自分の手持ちカードの範囲で何をどこまでするか決めることになると私は思います。
執行猶予中の犯行などでは、起訴されると厳罰が予想されますので、多少割高になったとしても、早期に示談して不起訴を獲得する利益は甚大ですし、だかといって、示談成立・不起訴獲得が結果としてできなかっただけで、その弁護士の能力が低いとはいえないと思います。
起訴前にも多くの事件で国選弁護人がつくようになったのはいいことです。
次のステップとして、起訴前に弁護人が何をどこまですべきか、できるのか、弁護人・被疑者ともに学んでいければ、よりよい制度になっていくと思います。

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