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2010年11月12日 (金曜日)

それがベストな解決か?

判決の結論と裁判所の提案する和解案の内容が違う場合があります。
例えば、労働審判では、裁判所は解雇が無効だと思っていても、雇用契約を解消し、金銭解決の調停案を出すことがままあります。
慰謝料の訴訟などでは、和解段階では、裁判所は双方の言い値をみながら、あたりさわりのない中間値を提案しますが、判決になるととんでもない金額だったということがしばしばあります。
証人尋問が終わり、審理は終結したのに、はっきりと結論を言わない裁判官もいます。
これらのことから言えるのは、
法律は不完全で、時に法の適用結果以上に妥当な解決方法のある案件もあること
裁判官の心証も不完全で、当事者の意思の強さや、些細な証拠の解釈の差でいくらでも動きうるものだということ
です。
これをふまえ、弁護士が事件の解決に向けて検証しないといけないことは、勝訴の見込みがあるかどうかに加え、
想定される裁判結果以外に相当な解決案がないかどうか
裁判官は結論に確信を持っているのか、他の裁判官なら別の結論になりうるのか
といった点です。
自分の考えで正しいかどうかという検証はしなければなりませんが、何が正しいか、何が妥当かは、常に多角的に検討しなければなりません。
いろいろな人の意見を聞き、いろいろな事件の解決方法を学ぶことにより、当たり外れの少ない安定した感覚が磨かれるのだと思います。
自分の結論を絶対視せず、裁判官の考えも絶対視せず、貪欲にベストを求める姿勢をいつまでも忘れないでいたいと思います。

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