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2010年11月30日 (火曜日)

最高裁まで行きそうな案件は早めに選択を!

難しい法律問題をかかえ、ガチンコで争えば最高裁まで行かざるをえない案件については、特殊な配慮が必要です。
最高裁まで争うということは相当の費用と時間、労力を要することが1点
結論を正確に読みきることが困難である点が1点
です。
例えば、最高裁で勝てば10、負ければ1の利益のある事件があると仮定します。
依頼者としては当然10欲しいでしょうが、そうすると相手も譲らず、争い、最高裁まで戦うことになります。
弁護士として大切なことは、「最高裁までガチで戦いぬく」ことと、「4から7程度の中間内容で早期に和解する」ことの2つの選択肢を早い段階で依頼者に与えることです。
そして、前者を選択するならば、腹をくくってもらい、準備書面の一言一句まで丁寧に練り上げる訴訟活動に協力いただきたいと思います。
そういうわけで、私は、最高裁にかかりそうな案件については、訴訟前に目いっぱいの交渉をし、その内容で和解するか、和解を蹴って腹をくくって最高裁まで戦うか、判断してもらうことにしています。
のらりくらり、普通に主張・立証していればどこかで依頼者が折れて和解できるはず、というのであれば、訴訟前に和解に向けて最善を尽くすべきですし、
のらりくらり、普通に主張・立証していればどこかで裁判所が和解勧試してくれるはず、であたっとしても、裁判官も最高裁の判断を正確によみとることはできないでしょうから、結局、双方の言い分の中間をとった和解案を提案してくることが多くなると思います。
最高裁にかかりそうな案件については、弁護士が勧めるからそうしようか、ではなく、依頼者自身が本気になっていただく必要がありますし、そのためには、弁護士が精一杯の事前交渉を行い、訴訟提起と天秤にかける和解案をまずは勝ち取る必要があります。
もちろん、そのような案件は決して多くはありませんが、ここでも難しい事件だから解決を先送りするというのではなく、難しい案件だからこそ、頑張って早い段階で方針を選択できる準備をすることが大事だと思います。

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