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2010年10月30日 (土曜日)

心強き者が勝つ

不景気か、不当解雇事案が増えているように思います。

明らかに相当な理由のない解雇事案は、労働審判で比較的簡単に解決できますが、依頼者の意向にあわせて、様々な方針があります。

現場復帰を望む場合、裁判所の判断をあおぐことになりますので、2回目の期日で話し合いをうちきって審判してもらうこともできます。

現場復帰は望まない場合、金銭的解決をすることもありえます。

いずれの方針であっても、大事なポイントになってくるのは、「現場に戻る意思があるか」です。

理由がないとはいえ、解雇された会社に戻るのは勇気がいります。

周囲とうまくコミュニケーションをとるには相当の努力を要しますし、ひょっとしたらいじめにあうかもしれません。

この点をふまえると、金銭的解決のほうが穏当で、裁判所も金銭的解決を打診しますが、それでも、復職するんだという強い意志があれば、最終的な判断は雇用契約上の地位が確認されるでしょうし、雇用者側が解決金の上乗せを打診してくる場合もあるでしょう。

不当解雇事案の労働審判事件で、裁判所から提案される解決金は月額給料の2~6か月分程度で、金銭的解決を希望する人にはともかく、復職をのぞむ人には非常に少ない数字だと思います。

裁判所が雇用契約上の地位を確認したら、これを合意解約するまで、給料が発生するのに、一時金で解決すればこの程度になるというのは、裁判所の提案なので、ある程度の根拠はあるのでしょうが、納得のいかない方も多いのではないかと思います。

そんなとき、本人に復職の意思がなければ、弁護士としても交渉材料が少ないですが、復職の強い意志があれば、これをもとにいろいろ交渉の余地があります。

不当解雇をされた場合、どうしてもショックを受けたり、弱気になりがちですが、こういうときに心を強く持ち、断固戦う姿勢を持てれば、良い結果を得やすい一事例です。

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