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2010年10月20日 (水曜日)

打ち合わせは早い段階で確実に

民事裁判の中には、主張や法律構成、初期に提出された書証だけで、趨勢が明らかな事件もあります。
原告側の明らかな勝勢の事件の場合、ほどほどに被告に主張させて、和解勧試にて支払条件を調整するのが一般的です。
原告側としては、判決をとって執行するよりも良い条件を、被告側も判決が出て執行されるよりも良い条件を弁論準備手続の間に検討しておくと、手続がスムーズにすすみます。
被告側の明らかな勝勢の事件の場合、たんたんと手続を進め、一応和解の可能性は聞くものの、判決一直線という感じの事件が多いです。
原告は、いろいろと証拠探りをしてくることがありますが、被告としては、長引かされて根負けして和解という結論が最悪なので毅然たる態度で原告のペースに乗らず、最速で判決に至る道を探るべきでしょう。
判決としての結論は明らかだが、勝訴者側にも問題があるような事案や割合的心証を考えると、100:0は酷な事案などでは、裁判所は中間的な内容での和解を勧めますが、当事者は、まず地裁では白黒つけてほしいと要望し、判決に至るケースが多いのではないかと思います。
控訴審では結論が明らかでも和解を勧められるケースが多いですが、真剣に書かれた控訴趣意書があれば、控訴人の言い分をむげに全て却下するのも気持ちが悪く、また、予想される結論をベースにした損得判断がよりしやすいことなどから、中間内容での和解を提案されることが多いのでしょう。
とはいえ、どのケースでも、1審でいかにしっかり主張・立証が整理されているかが、最も大事です。
そのためには、依頼者と弁護士が早い段階から多角的に証拠を検討し、一貫した主張をまとめられているかどうかが大切です。
スピード解決も大事ですが、特に訴訟提起直前は、依頼者と丁寧な打ち合わせを行い、控訴された場合の控訴審までの道筋をはっきりさせておくべきだと、しばしば感じます。

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