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2010年10月 9日 (土曜日)

証拠の価値

私はあまり好みませんが、民事訴訟では、証拠書類はなんでもかんでも出してくる方がいます。
出して損はないからでしょうが、そういう方に限って、証拠説明書を作成せず、「現実にこういうものがあるのだからしっかり読んで、適当に必要なところをピックアップしてください」という姿勢で訴訟活動をしていることが多いのではないでしょうか。
もちろん、存在する証拠を出さないことは、依頼者に不利益になりかねないので、要件事実と証拠構造の的確な把握と、依頼者への確実な説明が必要となりますが、訴訟をスムーズに進めるためには、この点の弁護士のスキルアップが不可欠ですので、頑張ろうと思います。
このように証拠を厳選して大事に扱おうと感じるもう1つの理由は刑事訴訟との比較にもあります。
刑事訴訟では、検察側も弁護人側も、1つの証拠を、時間をかけて一生懸命作ります。
刑事訴訟では1つの証拠が非常に重く、証拠の採用に関して、激しいやりとりをすることもあります。
裁判員制度がはじまってからは、証拠の厳選も意識されており、ますます民事訴訟との違いが顕著です。
こうした刑事訴訟に携わっていると、民事訴訟だからといって、なんでもかんでも証拠を出すのがよいのか、かなり疑問に思う場合があります。
主張書面が長ければよいというものではなく、読み手が必要な情報がわかりやすく適当な量で書かれていることが重要であるように、証拠構造も、読み手が必要な情報を、わかりやすい構造と順番で提示するのが望ましいと思います。
難しいことですが、自分なりにしっかり考え、「わかりやすさ」と「確実性」のバランスのとれた訴訟活動を引き続き意識していこうと思います。

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