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2010年10月 2日 (土曜日)

最善の一手を探せ

武富士の法的整理にゆれた弁護士業界でしたが、私は、落ち着いた1週間を過ごすことができました。
対武富士の過払金は8月に全て回収済で、とりっぱぐれはなく、武富士とは、難航している分割支払交渉の案件ばかりしか残っていないからです。
武富士の最後の過払案件を受任したのが、昨年11月。
その頃既に法的整理の噂があり、交渉を省略して、訴訟提起をしたのが昨年末。
悪意や悪意の利息発生時期について、お決まりのやりとりを交わしているうちに期日がGWをまたぎ、いよいよ危ないかと思いましたが、武富士は平然とテレビCMを流していましたので、まだ大丈夫かと思い、8月支払で裁判上の和解を成立させ、無事に(ほぼ計算結果全額)回収できました。
1つ判断を誤ると、回収できなかった可能性を感じるとぞっとするとともに、それを避けられた安心感が心地よいです。
回収に失敗すると弁護士の責任を追及されかねません。
今後ますます各社の資金繰りが厳しくなる中で、弁護士の判断が重要になってくると思います。
訴訟を起こして満額回収を狙う場合、上記のように8か月程度(資金繰りの厳しい業者ほど支払が先送りになります)見込む必要があります。
それまで、会社がもつのかどうか、減額してでも早く支払わせるほうがよいのか、交渉をせずすぐに訴訟提起すべきなのか、訴訟において無駄な期日を省く最善の活動ができているかどうか、1つ1つの弁護士の判断の早さと正確性が、回収できるか否かの分水嶺になってくるでしょう。
私が、現在抱えている過払案件は既に全て訴訟提起済で、これをいかに確実に回収するか、しっかり業界の動向を見極めながら、最善の1手を模索していきたいと思います。

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