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2010年9月14日 (火曜日)

書面へのサインは慎重に

一般常識として、自らサインした書面の効力を覆すのは困難です。
誰もが理解していることでしょう。
しかし、書面の内容に真に同意してサインしたわけではない、そういうケースはよくあります。
内容もろくに読まずに、面倒くさいからぱぱっとサインして、後で不利益な状況に直面して「助けてくれ」というような人は論外ですが、
言葉巧みに誘導されたり、書面に記載された意味と違う説明を受けてサインしてしまったり、サインを断れない状況に追い込まれて、サインしてしまったというケースもあります。
こういう場合も、裁判所は効力の撤回に非常に高いハードルをもうけていますので、相手が非を認めない限り、なかなか覆せない、裏を返せば、録音やメモなどを残さずに書面にサインさせさせてしまえば、後はいかようにも逃げられる、そういう場面にもしばしば遭遇するのです。
この問題は、今後ますます深刻化する可能性があるのではないかと心配です。
そうならないためにも、書面にサインする際には、しっかり内容を確認し、納得してサインする習慣を身につけるべきです。
万一、自分のサインした書面で予期せぬ状況に陥った際は、それを覆す証拠は自分しかいません。
どういう説明を受け、どういう状況でサインしたのかを、しっかり思いさなければなりません。
書類の作成に関する紛争は、非常に多いですが、ちょっとした心がけで対処できるものですし、後で弁護士に相談されても、どうしようもないケースも多いのが実情です。
ノーといわずに内心で拒絶する日本人の癖から脱却し、きちんとノーといえる態度を心がけることも非常に大事だと感じます。

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