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2010年9月 7日 (火曜日)

絶対じゃない

土曜日の午後は弁護士会登録後、満5年を経過した人を対象とする倫理研修

本日午前は、労働法の研修

いずれも全く同じ部屋で受けていきました。

内容は、私の感覚では議論の余地がなく結論が明らかな事案を扱っていたと思うのですが、一生懸命勉強して試験に合格した弁護士の間でも、結構意見が分かれるものです。

弁護士は、それぞれの感覚で勝てるか負けるが判断します。そのため、

勝てると思っていたが、前提事実の立証ができず負け

勝てると思っていたが、裁判官の意見は異なり負け

負けると思っていたが、裁判官の意見は異なり勝ち

いろいろなパターンがありえます。

このように同じ事案でも弁護士によって意見が異なることからいえるのは、「負ける」といわれている弁護士には依頼しないこと(ただし、早期の和解を希望する場合は除く)と、特定の弁護士に「負ける」といわれてもあきらめないことでしょう。

「負ける」と思っている弁護士が訴訟活動するとどうしても及び腰になり、裁判官も敗訴判決を書きやすくなります。

明らかに負け筋でも堂々と勝利宣言されると敗訴をつきつけにくい面があり、和解手続に影響がある場合もあるようです。

「負ける」とは、相談者のために心を鬼にしていっているため、そうそう他の弁護士に相談してもよい結論が得られるとは限りませんが、その弁護士の判断が全てではないため、セカンド・オピニオンをとる必要性はあるでしょうし、もし、「負ける」と言ってくれる弁護士と、「とりあえずやってみましょう」という弁護士がいるならば、前者の弁護士の方が誠実に和解交渉してくれるでしょう。

裁判官の心証開示のタイミングが不適切ではないかという記事を書いたことがありますが、弁護士の心証形成はもっと未熟なものといえるでしょう。

安易に自分の直感を信じず、日ごろから時事ニュースに注目し、謙虚にしっかり判例を調べる姿勢が今後ますます大事になってくると思います。

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